アドラー人生を生き抜く心理学 (NHKブックス)

著者 :
  • NHK出版
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本棚登録 : 366
レビュー : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140911556

作品紹介・あらすじ

過去は変えられなくても、「今現在」そして「未来」は変えられる。トラウマを振り切り、強い意志と勇気と希望をもって人生を力強く生き抜いていこう!明白でしっかりした理論と実践の見事な調和によって、いま日本でも大きな注目を浴びているアドラーの「個人心理学」の真髄をその人生と織り合わせながら紐解く知的興奮の書。

感想・レビュー・書評

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  • 『アドラー心理学 シンプルな幸福論 』を入門としたら,次はこの本.
    アドラー心理学の理論を整理しながら,アドラー自身の言葉と時代を引用しながら丁寧に説明している.

  • 岸見先生のアドラーへの敬意の気持ちが伝わってきます。アドラーの生涯、思想を、ほかの心理学者や哲学者と比較しながら書かれています。
    アドラーの解説のテキストとして、わかりやすい内容であると思います
    目的を持って生きていくにあたり、自らの「ライフスタイル」(自己観、他人観、世界観)が大きく影響を与えます。ライフスタイルは、育てられた環境、生きてきた環境などによって形成されますが、もし自分が人生で生きづらく感じることがあるなら、ライフスタイルを変える必要があるということです。
    著者の口調で語られているため、講義を受けているような感覚で読める一冊であると思います。

  • アドラーの生い立ちを辿りながら、アドラー心理学がどのように成り立ってきたか、そこから始まっている。そして、アドラーの生涯を交えて紹介してくれています。フロイトとの違いを対比しながら書き、未来の幸福に向けた、社会への関心・貢献への勇気の心理学である。過去は変えられなくても、「現在」、「未来」は変えられる。トラウマを振り切り、強い意志と勇気と希望をもって人生を力強く生き抜いていこう!というメッセージ。

  • 書かれていることを噛み砕きながら読み進めないと内容理解ができなかったので読むのに時間がかかってしまいましたが、読み切ることができ大変満足しています。

    アドラーの生涯、アドラー心理学の考え方とその著書、事例、そして最終章では死生観にまで触れられていたので、アドラーの思想の根源から知ることができました。

    フロイトとの出会いから、思想の相違点もわかりやすく書かれていたので師弟関係にあったのではなく対等の研究者であったということが納得できました。

    また育児、教育におけるアドラーの考えを知り、いかに日々の大人の子どもへの関わり方、心の持ちようが子どもにとって影響力が大きいものかを考えさせられました。


    改めてアドラー心理学は実践していくことが難しく、しかし今ここから、自ら他者への貢献、信頼を始めていくことが大切だと気付きました。


    以下読書メモ

    感情は人を支配しない。人を支配したいという目的があって怒りという感情を持ち出しているのだ。
    怒りは人と人を引き離す感情。
    怒ること以外の有用な役立つ方法があることを知っていれば、怒りの感情をだっきゃくするこあは可能。


    人は「他の誰とも異なった人間としての可能性、発達の可能性」を持っている。

    ライフスタイルは自ら選択したものである。人との関わりを回避したいから自分の欠点を理由にしている。人と関わることを恐れない人は自信があり、自分の長所を容易に見つけることができる。

    「自己への執着」自分にしか関心を持たず、世界の中心であると考える。他者が自分の期待を満たさなければ憤慨する。

    「他者への関心」共同体感覚は、他者の存在を認め、他者にどれだけ関心を持っているかの尺度である。
    他者のことはわからない、と思って、そのことを前提に人を理解することに努める方が、他者の理解に近づく。
    「真の共同体感覚と誤った共同体感覚」のいずれであるか、吟味しなければならない。他者貢献は自分がどうするかが重要。

    何をするにも必ず成功しなければならないと考え、必ず成功するという保証がある時にだけ挑戦する。しかし、失敗が少しでも予想され、成功することが確信できなければ、最初から挑戦しようとしない。
    このために神経症の症状はつくられる。

    神経症者のライフスタイル
    1.私には能力がない、と思う
    2.人々は私の敵である、と思う
    器官劣等性のある子ども
    甘やかされた子ども
    憎まれた子ども

    健全なライフスタイル
    1.私には能力がある、と思う
    2.人々は私の仲間である、と思う

    誤った優越性の追求
    1.他者を支配すること
    2.他者に依存すること
    3.人生の課題を解決しようとしないこと
    子どもを甘やかすと親から自立することができず、
    搾取することは知っていても与えること、協力すること、その必要性をも知らないで育つ。

    共同体感覚を伴った優越性の追求
    1.他者を支配しない
    2.他者に依存しない(自立する)
    3.人生の課題を解決する

    人間は対等である。対等の人格として扱う。子どもたちを対等の関係において見て、尊敬し全幅の信頼で接するのであれば、力で抑える必要はない。

    勇気づけは、子どもが人生の課題を解決しうるという自信を持てるように援助すること。子どもの課題を親が肩代わりできないことは知っておきたい。

    叱ることでは、子どもは自分に価値があるとは思えず、子どもが課題に取り組む援助をすることもできない。子どもは親の言うことが正論であることを知っている。自発的に決心したのでなければ、いつでも簡単に元に戻る。
    対等だと見ていれば、そもそも叱ることなどできるはずがない。下だと思っているからこそであって、その際対人関係で下に置かれた人はそのことを嬉しくは思わないだろう。


    ほめられるために何かに取り組む子どもも、ほめられないと、認められないと何もしない。自分の判断で行動できる子どもになってほしい。褒めるよりも、「ありがとう」。

    大人の子どもへの働きかけは操作や支配ではあってはならない。大人の側に忍耐が要求される。勇気づけは手間隙がかかるのである。試行錯誤的に子どもに声をかける。私が子どもを勇気づけているのではない、むしろ、日々の生活においてどれほど子どもに勇気づけられているか。

  • 段落内が「肯定否定肯定否定な謎構成」のため内容が読み取りづらく、著者の回想と繰り返される前段の指摘と引用が混在しているため、この本と向き合うには集中力と校正力と根気が必要だと感じた。学問としてのアドラー心理学の理解を深めるために読むのであればオススメできるが、読み物としてこの心理学に触れるのであれば「嫌われる勇気」から入った方がずっと良いと思う。

  • 経験をどう意味付けるかは人によって異なる、というのが決定論。同じ経験をした人が同じ未来を歩むわけではない。

  • 人生は苦である、試練をどうのりこえるか、と言う発想を久しぶりに思い出した。アドラー心理学入門にもおすすめの本。

  • It was hard to read. It took time. I stopped reading on the way.

  • 途中で「嫌われる勇気」をよんだせいで中身がすっと入るようになった。言ってることは同じこと。

  • ・「自分だったらどうするか」ではなく、「他社のことはわからない」と思って、そのことを前提に人を理解することに努める
    ・未来だけが変えることができる
    ・自分に価値があると思えるときだけ勇気が持てる
    ・自分は自分。他の人からの期待を満たすために生きている訳ではない
    ・できれば、人生どんな出来事にあっても、動じないでいられるだけの準備を怠らないようにしたい
    ・人生を楽しむ。今ここにおいてしか楽しめない

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著者プロフィール

哲学者・カウンセラー。1956年京都府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。専門の哲学に並行してアドラー心理学を研究。著書に『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』(ともに古賀史健との共著)ほかアドラー関連書多数。またアドラー関連以外の著書に『三木清『人生論ノートを読む』』などがあるほか、プラトン『ティマイオス/クリティアス』の翻訳も手がける(ともに白澤社)。

「2021年 『NHK「100分de名著」ブックス 三木清 人生論ノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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