異端者たちのヨーロッパ (NHKブックス)

著者 :
  • NHK出版
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140911655

作品紹介・あらすじ

ヨーロッパ世界を禍々しく彩る正統と異端の物語。正統と異端の対立というドラマの外部、スポットライトから離れた歴史の薄暗がりに目を向け、中世ヨーロッパ社会の深層にある矛盾や葛藤に光を投げかける。古代末期のグノーシス主義から、中世のカタリ派、ワルド派、聖霊派とベガンをへて、中世末期のフスやジャンヌ・ダルクまで歴史の闇に葬られた異端者たちの声に耳を傾け、ヨーロッパ世界の成り立ちを問い直す渾身の力作。

感想・レビュー・書評

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  • 以前異端が出てくる小説を読んだのですが、よくわかんねえなと思ってる所に発見。読むしかない。
    キリスト教自体に明るくないのでやっぱりわからない所も多いのですが、やはり一神教と言うのはどうしてもどこかで排他的になってしまうのかなという印象。多神教国家ニッポンに生まれ育った私としては、ちょっとぐらいの解釈の違いくらいいいじゃない、と思うんですが、神の真理は唯一であるとしているのでそういうわけにはいかないんですよね(いい悪いはこの際置いておいて)。
    でもその頃の社会情勢とか教会の思惑とかで異端が現れたり消えたりする感じは面白かったです。中世ヨーロッパ社会に対するキリスト教の影響というのは、もの凄く大きい。

  • かつて堀米庸三は言いあてた。
    「正統」と「異端」の境界は曖昧で流動的なものにすぎないと。

    それから46年目。主題は両者の関係性そのものに。
    「異端」が強烈なスティグマ、あるいはレッテルとなるメカニズム。

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