法然・愚に還る喜び 死を超えて生きる (NHKブックス)

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  • NHK出版
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140911686

感想・レビュー・書評

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  • 藤井になった時は,どうしようかと思った。
    わかる、わかる。

  • 徹底的な仏典理解を経て専修念仏へと収斂されていった浄土宗の宗祖、法然の考え方を説明した一冊。当時の時代背景はもちろんのこと、禅宗、キリスト教および心理学まで引用したうえでの解説が興味深い。
    平安末期の震災や火災、政変が続くつらい時代、庶民は難しい仏教の修行もできず、現世にも来世にも望みが持てずにいた。そんな中、「念仏を称えさえすれば誰でも極楽往生できる」と説いた法然の教えは、絶望の淵に追いやられていた目の前の人々を救うための画期的な方法だったと著者は言う。
    法然さんと一般の人々との間で交わされた質疑応答が残されているのだが、法然さんの答えは現実的であり、念仏以外のことはきわめてアバウトであり、なおかつ、庶民にやさしい。
    私は絵画や彫刻で拝する法然さんのやさしく鷹揚なお姿に惹かれて、法然関連の本を読み始めた。あのやさしいお姿は、法然さんの心の中からにじみ出るものなのだと実感した。

  • 今年読んだ中で一番良かった本。法然の思想のすさまじさを、当時の時代背景を押さえたうえで、他の宗派や、宗教・哲学(東西問わず)と比較しながら論じている。難易度は、一般人がかろうじて読めるレベルになっているのでありがたい。

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プロフィール

1950年京都市生まれ。幼少のおり、キリスト教会に通う時期もあったが、14歳のおり、家出をして仏門に入る。以来20年間、京都の臨済宗大徳寺で修行。34歳のとき寺を離れ、渡米。のちハーバード大学神学部で神学修士号およびペンシルバニア大学東洋学部で哲学博士号を得る。プリンストン大学助教授、国立シンガポール大学准教授、東京外国語大学教授、広島大学大学院総合科学研究科教授を経て、現在は広島大学名誉教授、都留文科大学特任教授、ふじのくに地球環境史ミュージアム客員教授、天台宗僧侶、「ありがとう寺」住職、「風の会」主宰。
研究分野は比較宗教学、比較文明論、生命倫理学。『人類は「宗教」に勝てるか』など日本語や英語の著書約五十冊。NHK『こころの時代』・『ラジオ深夜便』・『こころをよむ』などに連続出演。日経新聞・朝日新聞・読売新聞にもエッセイを連載。日本・米国・ヨーロッパなどで「ありがとう禅」を実践すると同時に、御殿場で「ありがとう断食セミナー」や「心のケア合宿」を定期的に開催、「ありがとう禅」の実践・普及活動に向けて活躍。

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