- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140912218
作品紹介・あらすじ
ビルとモールに覆われた東京はかつて田園都市だった!70年にわたる東京の変貌を多角的に捉えなおす。
感想・レビュー・書評
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共感するところ大。東京の来し方行く末を考える上でとても参考になる。
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2016年6月6日読了。新東京国立競技場をめぐり沸騰する議論を背景に書かれた本。日本人の景観に対する意識には「アトム的/ジブリ的」な価値観のせめぎ合いがあるとして、「アトム的=未来的=ザハデザイン」を否定してより「日本人の感性に合う」建築を目指すべき、と指摘する本。先に読んだ「東京は郊外から消えていく」ではデータ分析から見える傾向・結論を語っていたが、こちらは随分と感情的・感傷的に著者の思い出や思いが熱く語られる。アトム/ジブリという切り口など面白いとは思うが、「君の話はどこまで事実に即しているの?その説で本当に人を納得させられるの?」という疑問もわく。思いの強さとデータ、主張をするには両方が必要だな。
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いろいろな見方で、東京の建築物が語られている。
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2015/1/18読了。
書名に「論」とあるが、私論、つまりエッセイである。例によって時代の気分をうまくすくって、さくっと読める新書を書くのがうまい。ただしそれ以上のものではない。
都内の古い庶民的な住宅街に住んでいると、馴染みの個人商店が潰れて昭和の木造店舗が壊され、後に何ができるかと思っていたらただのマンションだったとか、マンションではなく一応商業ビルが建ったが開店したのはチェーンの居酒屋とコンビニだったとか、都心のファスト風土化をつまらないなあと感じることは日常茶飯事だ。しかもまちBBSの地元板を見るとそれを肯定的に歓迎する人が多かったりして、もやもやした気分になったりする。新宿や池袋や渋谷に遊びに行くこともめっきり減った。その意味で本書には特に目新しいことは書かれていないが、そうそう俺もそう思ってたよ、と感じるところが結構あり、なかなか楽しく読めた。 -
箱化する都市。駅、空港、囲い込み。
リスク社会と箱化。箱の外とエロス。 -
「ファスト風土化する日本」でおなじみ、三浦さんの本を読む。現代の人の風景に関する感覚を指し示すために、「アトム的」:最新技術への信頼に基づく未来的な社会像・風景観、「ジブリ的」:自然への畏敬に基づく近代以前の社会像・風景観、「パンク的」:映画ブレード・ランナーにあるような、サイバーパンク、すなわち近代合理主義と文明のクズとが共存するカオスな状態の共存、この三つを示唆している。パンク的はちょっと難しいのだけど、文中の言葉を少し乱暴的に使うと、六本木ヒルズと、渋谷や新宿の飲み屋の横町か。品川にも同じような状況がある。
主張を読み解くと、高度成長期時代にはアトム的を思考し、環境が重要になってきて、ジブリ的な世界に望郷の念を抱き、今はパンク的な世界にも、理解を示すようになっていると。まちがどういう影響を与えるか考えるべきであるデベロッパーは、視野を広げる感覚で読んだ方が良い。 -
2014/10/8
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戦前や戦後の東京の写真が興味深かった。
荻窪や高円寺、阿佐ヶ谷、中野にも歴史がある。