禹王と日本人 「治水神」がつなぐ東アジア (NHKブックス 1226)

  • NHK出版 (2014年12月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784140912263

みんなの感想まとめ

治水神として日本における重要な存在となった禹王の研究を通じて、東アジアの文化の深い繋がりとその変遷が描かれています。古事記から江戸時代にかけて、禹王は聖君の象徴として扱われていましたが、江戸時代には印...

感想・レビュー・書評

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  • 『禹王と日本人 「治水神」がつなぐ東アジア』|感想・レビュー・試し読み - 読書メーター
    https://bookmeter.com/books/9034022

    日本で忘れられた「謎の皇帝」 暴れ川の神「中国の禹王」の正体は? | withnews(2017/04/14)
    https://withnews.jp/article/f0170414003qq000000000000000W02310601qq000014908A

    王 敏 - Webcat Plus
    http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/creator/294349.html

    NHKブックス No.1226 禹王と日本人 「治水神」がつなぐ東アジア | NHK出版
    https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000912262014.html
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    applejuice0313さんの本棚から

  • 日本で治水神になった禹王を調査することで、東アジアの特に漢字文化圏の重要性を提唱する。古事記序文に登場してから中世までは聖君の代表の一人という捉え方だったが、江戸になり中国から伝えられた印刷技術と絵入りの本が流行。和漢三才図会などで庶民にも広まった。また儒学を通じてでも理想とする君主像として武士階級に浸透していく。さらに江戸幕府は大規模な新田開発と治水事業を行う。その中で、黄河の治水事業を成し遂げた部分にスポットがあたり、庶民には縁遠い理想の君主から治水神となってわかりやすく解釈されて祀られるようになる。中国、朝鮮、日本は基本的教養を中国古典に求め、それを整理し体系立てた儒学に国家統治の理想とした。朝鮮は儒学を中国や日本より厳密に守った。日本は島国故のファジーな受容をしている。都合のいいところを選び都合のいいように解釈していく。だが100年前まで根っこが共通だったのは間違いない。

  • 四書五経入門を読んで知り、職場の本棚で目が合った本。
    禹王は亀だったり一つ目だったりするみたいですが、そのあたりの研究に関する変遷(たぶん最新の漢字研究にも関係してるやも…)を調べるには、別の文献にあたったほうがよさそうでした。
    九尾とのロマンスの話をもっと掘り下げたかったのでネットで調べるも日本語ではほぼヒットせず…百度のアプリを入れる必要があるようです〜

    以前水戸学の本を斜め読みしていて思った、失われた漢学に思いを馳せたり…こんなにも日常に浸透した存在だったとは。一気に身近な存在になりました。勝手ながら…
    近所にも碑があるようなので、今度さがしに行ってみようとおもいます。

  • 日本にもある禹王碑。古事記・日本書紀にも記載あり。

  • 数千年前の古代から連綿と受け継がれてきた偉人としての禹という人物の、中国と日本、朝鮮などの各文化圏での受容の差異を紹介している。日本では儒教である朱子学が普及した江戸時代から禹の治水に関する業績がクローズアップされ庶民にも広まったことによって、儒教の聖人・古代英雄ではなく治水の神と祀られるようになったという。禹の例を見ることによって、差異こそあれ共通するものも多いアジアの文化のこれからの交流が期待されるとしている。

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著者プロフィール

王敏(わん・みん)
中国・河北省承徳市生まれ。大連外国語大学日本語学部卒業、四川外国語大学大学院修了。宮沢賢治研究、日中比較文化研究、日中交流人物研究。人文科学博士(お茶の水女子大学)。「文化外交を推進する総理懇談会」や「国際文化交流推進会議有識者会合」など委員も経験。日本ペンクラブ国際委員、朝日新聞アジアフェロー世話人、早稲田大学や関西大学などの客員教授などを歴任。法政大学名誉教授、周恩来平和研究所所長、アジア共同体文化協力機構参与。

宮沢賢治を中国に初めて紹介したことで知られている。90 年に中国優秀翻訳賞、92年に山崎賞、97 年に岩手日報文学賞賢治賞を受賞。2009 年に文化庁長官表彰。2023年外務大臣表彰。

主著:『周恩来と日本』(三和書籍)、『嵐山の周恩来』(三和書籍)、『禹王と日本人』(NHK出版)、『宮沢賢治、中国に翔る想い』(岩波書店)、『宮沢賢治と中国』(国際言語文化振興財団)、『中国人の愛国心─日本人とは違う5 つの思考回路』(PHP 新書)、『ほんとうは日本に憧れる中国人─「反日感情」の深層分析』(PHP 新書)、など。
共著:『自分がされたくないことは人にもしない』(三和書籍)、『日本初の「世界」思想』(藤原書店)、『<意>の文化と<情>の文化』(中公叢書)、『君子の交わり 小人の交わり』(中公新書)、『中国シンボル・イメージ図典』(東京堂出版)、『中国人の日本観』(三和書籍)、『日中文化の交差点』(三和書籍)など。要訳:『西遊記』、『三国志』、『紅楼夢』など
中国語作品:『漢魂与和魂』、『十国前政要論全球<公共論理>』、『中日神話伝説比較研究』、『中国小説与伝説在日本的伝播与再創』、『銀河鉄道之夜』、『生活中的日本─解読中日文化之差異』、『宮沢賢治傑作選』など多数。

「2025年 『上皇ご夫妻に出会えた日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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