禹王と日本人 「治水神」がつなぐ東アジア (NHKブックス 1226)
- NHK出版 (2014年12月24日発売)
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感想 : 8件
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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784140912263
みんなの感想まとめ
治水神として日本における重要な存在となった禹王の研究を通じて、東アジアの文化の深い繋がりとその変遷が描かれています。古事記から江戸時代にかけて、禹王は聖君の象徴として扱われていましたが、江戸時代には印...
感想・レビュー・書評
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日本で治水神になった禹王を調査することで、東アジアの特に漢字文化圏の重要性を提唱する。古事記序文に登場してから中世までは聖君の代表の一人という捉え方だったが、江戸になり中国から伝えられた印刷技術と絵入りの本が流行。和漢三才図会などで庶民にも広まった。また儒学を通じてでも理想とする君主像として武士階級に浸透していく。さらに江戸幕府は大規模な新田開発と治水事業を行う。その中で、黄河の治水事業を成し遂げた部分にスポットがあたり、庶民には縁遠い理想の君主から治水神となってわかりやすく解釈されて祀られるようになる。中国、朝鮮、日本は基本的教養を中国古典に求め、それを整理し体系立てた儒学に国家統治の理想とした。朝鮮は儒学を中国や日本より厳密に守った。日本は島国故のファジーな受容をしている。都合のいいところを選び都合のいいように解釈していく。だが100年前まで根っこが共通だったのは間違いない。
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四書五経入門を読んで知り、職場の本棚で目が合った本。
禹王は亀だったり一つ目だったりするみたいですが、そのあたりの研究に関する変遷(たぶん最新の漢字研究にも関係してるやも…)を調べるには、別の文献にあたったほうがよさそうでした。
九尾とのロマンスの話をもっと掘り下げたかったのでネットで調べるも日本語ではほぼヒットせず…百度のアプリを入れる必要があるようです〜
以前水戸学の本を斜め読みしていて思った、失われた漢学に思いを馳せたり…こんなにも日常に浸透した存在だったとは。一気に身近な存在になりました。勝手ながら…
近所にも碑があるようなので、今度さがしに行ってみようとおもいます。 -
数千年前の古代から連綿と受け継がれてきた偉人としての禹という人物の、中国と日本、朝鮮などの各文化圏での受容の差異を紹介している。日本では儒教である朱子学が普及した江戸時代から禹の治水に関する業績がクローズアップされ庶民にも広まったことによって、儒教の聖人・古代英雄ではなく治水の神と祀られるようになったという。禹の例を見ることによって、差異こそあれ共通するものも多いアジアの文化のこれからの交流が期待されるとしている。
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水
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