アメリカ大統領制の現在 権限の弱さをどう乗り越えるか (NHKブックス)
- NHK出版 (2016年9月21日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140912416
感想・レビュー・書評
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合衆国憲法が、「多数による専制」を排除しようとしていたというのは興味深い。
その後民主主義的要素が多くなったが、現代のポピュリズムは、その帰結と言えるのかも知れない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第1章は大統領制の成り立ち、第2章は大統領の権限は制約されている、第3章は第2章について抽象的なことがらが多く、自分がいま知りたいこととは、ちょっと違う内容が多かった。
ハネムーン期間、最初の100日間は今はない。
大統領の権限は限られていて、議会の合意がないと、政策を推進することが難しい、ということが繰り返し書かれている。で、2大政党というけれど、90年代半ばから、基本的には民主党が与党だった時代が長い。大統領の首相化、というところは勉強になった。自身が属する政党と折り合いをつけねばならないと。
大統領のジレンマ
〜大統領制は、議会の行き過ぎを抑制する役割で制定されていて、今もそう。だけど、20世紀に入ってから期待される役割が大きくなってきた。でも、権限は変わらず、理念としても明文化されてへんこうされてないので、ここがジレンマ。