アンコール王朝興亡史 (NHKブックス 1271)

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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140912713

作品紹介・あらすじ

密林に栄えた古代都市。その繁栄を支えたエネルギーは何か。碑文、発掘成果から迫る

アンコール王朝は、9世紀にカンボジアの密林の中に生まれた26代続くクメール人による王朝であった。歴代の王は、バライと呼ばれる灌漑用環濠、王都、寺院の3点セットを建設。高さ65メートルの尖塔をもつアンコールワットはじめ巨大伽藍を建設。寺院は王朝の宗教が変わるたびにシヴァ神、ヴィシュヌ神、仏教の偶像が挿げ替えられ、大規模な偶像破壊もあった。著者の率いる調査団が地下に埋納された大量の仏像を発掘し、世界に衝撃をもって報じられた。その後も、アンコール王朝史を書き換えるような調査が続けられている。各地に残された碑文の解析や新発見史料の解説を加筆し、アンコール王朝の興亡史を通観する。

感想・レビュー・書評

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  • 碑文の解析や発掘調査等の最新研究成果も踏まえ、600年に及ぶアンコール王朝の歴史をたどる一冊。宗教との相互依存関係にある王権の在り様や、当時の社会・経済の復元内容、研究を取り巻く社会情勢など興味深い内容が多かった。

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著者プロフィール

石澤良昭 いしざわ よしあき
1961年上智大学外国語学部卒業。文学博士(中央大学)。第13代上智大学学長(2005-2011)。現在、上智大学教授(特任)、上智大学アジア人材養成研究センター所長、上智大学アンコール遺跡国際調査団団長。2017年カンボジアのアンコール遺跡の保存修復および人材養成への貢献により「ラモン・マグサイサイ賞」を受賞。
専攻:東南アジア史(特にアンコール王朝時代の碑刻学)
主な著書:『東南アジア多文明世界の発見(学術文庫)』(講談社)、『新・古代カンボジア史研究』(風響社)など。

「2021年 『カンボジア中世史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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