ニーチェ『ツァラトゥストラ』 弱いワタシこそ、強く生きる!(2011年8月) (100分 de 名著)

  • NHK出版 (2011年7月26日発売)
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Amazon.co.jp ・雑誌 (112ページ) / ISBN・EAN: 9784142230051

感想・レビュー・書評

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  • 原著を読み始めるきっかけに、とても良いです!

    いくつかのキーワードにも焦点を当てて紹介されているので、

    原著を読んだときの指針になりそうです。

    ルサンチマン

    超人

    永遠回帰

    ニーチェの哲学を論じる際には出てくる概念ですが、

    あらためて作品を読むことで深められそうだと思ったので、

    早速読んでみたいと思います。

    また、解説をされている西研先生のエピソードなども入っていたり、日本社会と重ね合わせて説明がなされているので、

    身近にかみ砕いて考えられるようになっていると思います。

    神は死んだ、という有名な言葉についても解説されていますが、

    それでもやはりキリスト教の神を起点に論じられるという点では、

    西洋と日本の考え方には少し違いはありそうだと思いました。

    ルサンチマン、のところは、自分で遺志ること、欲することを強調する点で、すべては自分の選択だととらえ直すアドラーの目的論と似ているところがあると思いました。

    また、小さな人間なんてつまらない、みたいな、ニーチェの超人観はとても大胆でした。

    個人的には、小さいも大きいもなく、自分のサイズで生きたいと思いました。

    永遠回帰は、なんで同じことが戻ってくるのかまだ腑に落ちていません。きっと輪廻転生の考え方が根付いているので、命は巡るけれども同じにはならないし、一回きりだ、という考えで私は生きているのだと思います。そして同じ自分が戻ってくる、というのは、自分の存在が明確に規定されている側面があるかと思いますが、そこも少し西洋的なのかもしれないと思ったりしました。私は戻ってる雲なにも、もともと別のものでもあり、たまたま今は自分として生きているけれども、それは何にでもなりうる、自分も他人も、他の生命も、一緒であるというような、仏教的な考え方のほうが、私には今のところあっているようです。

    そして、

    ニーチェの人柄も紹介されていて、興味深いです。

    ドイツで生まれたけれども勉学はスイスで、その後イタリアにも多く居るようです。

    生涯は長くはありませんでしたが、永遠回帰のひらめきを得たことは、そしてそのひらめきを得られるようなかけがえなく貴重な悦びの経験を持ったことは、人生の長さに変えられるものではないのかもしれないと思ったりしました。

  • 通読

    難解なニーチェの「ツァラトゥストラ」を解りやすく解説してくれている。

    永遠回帰の考え方は自分の生き方とマッチしていて受け入れやすかった

  • ちょうど「ツァラトストラかく語りき」を読んでいた時に入手。
    平易な言葉で解説されている上、身近なエピソード等も例に取りながら、
    非常にわかりやすく書かれています。
    一度、これに目を通して、全体像を把握してからツァラを読むと
    無理なく、その世界観に入っていけそう。

  • これを読んで、難解だったニーチェが、自分に近づいた。分かりやすく、しみこむ、良い内容。

  • 超人、末人、ニヒリズム、ルサンチマン、運命愛、永遠回帰。ニーチェにとってたった一回の魂の震えはルーザロメ体験か?201411

  • 司会者がふたりとも嫌いなんだけど見ちゃう番組。気になってたニーチェ、これ本屋の立ち読みで全部読んじゃったという…
    わかりやすいなぁ

    自分を受け入れる過程、「時には呪うことも許す」

    ツァラトゥストラもヒトに話すために山をおりたではないか!
    ↑ここら辺はやっぱり解釈の人柄がでます

    ツァラトゥストラ読もっと

  • ニーチェ初心者には大変読みやすい。
    具体例を挙げて説明する西さんの解説はわかり易いが、
    当然その解釈は、あくまで彼の意見であるということを忘れちゃいけないわ。

    木田氏によるニーチェの解釈を平行して読み進め中。

    「超人」は孤高の人なのかぁ。
    憧れを持たず、安全で無難であることのみを求めるのは「末人」。

    Ich bin der letzte Mensch!!

  •  ニーチェといえば、ニヒリズム。そう暗記して、内容理解にすすむことは稀であったが、ニーチェガイダンスを初めて読んだ。

     いま、職場で自信をもてない人が増えているように思える。「先行き不安」なのだ。
     雇用の継続に対する不安ばかりではない。懸命に務めても、評価されているのかが、不安の要因であるかのように思える。

     難しい概念ながら、「永遠回帰」「超人」の得心があると、世界観がかわるのか。

     「ルサンチマン」を「妬み」「そねみ」と解したうえで、では「表現のゲーム」を会得する術は?。

     「他者のあり方への感度を育てる」「自己の生き方をふりかえる」「生きるうえでの価値と目標を育てる」(100p)。

     「表現のゲーム」には、「尋ね合い」(104p)と「生に対する態度」を(安心して)語りあうこと、とする(103p)。

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著者プロフィール

哲学者。京都精華大学社会メディア学科助教授。哲学者らしからぬ軽い風貌と語り口で若いファンを多くもつ。「普通の人々の心に届く新しい哲学を構築するのは彼しかいない」といわれる期待の学者。著書は、『哲学的思考』(筑摩書房)、『実存からの冒険』(ちくま学芸文庫)、『ヘーゲル・大人のなりかた』『哲学のモノサシ』(NHK出版)、『哲学は何の役に立つのか』(洋泉社新書y、佐藤幹夫との共著)など多数。現在、『哲学のモノサシ』シリーズを執筆中。

・もう一つのプロフィール……
だれに聞いても「怒った顔をみたことがない」という温厚な哲学者。学生からの人気はピカイチ。天才的頭脳の持ち主にしては「ちょっと軟弱」「貫禄がない」との評もあるが本人は全然気にしていないようだ。

「2004年 『不美人論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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