デュマ『モンテ・クリスト伯』 2013年2月 (100分 de 名著)

制作 : 佐藤 賢一 
  • NHK出版
3.93
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本棚登録 : 66
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784142230235

感想・レビュー・書評

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  • モンテ・クリフト伯の物語は少しあらすじを聞いただけでとても面白そうで興味を惹かれる。 是非読んでみたい。

  • このシリーズは通してみているけれど,今回はそんなに気になる内容ではないかと思っていたけれど,意外と気になるところがあった.絶対的な価値が無い時代にどうすればよいのか,できることをやっていくことしか無いんだなあ,とつくづく.

  • 佐藤賢一が講師となり、「モンテ・クリスト伯」のあらすじや時代背景、そしてアレクサンドル・デュマの破天荒な人生を紹介する内容。
    既読の人にとってはあらすじ部分がやや退屈かもしれませんが、時代背景や小説家ならではの視点での解説が加えられています。後半は作品というよりデュマの評伝といった感じ。
    1860年版「モンテ・クリスト伯」の挿絵がわりとたくさん引用されており、これを見ているだけで既読ファンも楽しめると思います。

  • (2013.03.16読了)(2013.01.29購入)
    Eテレの放映番組テキストです。
    『モンテ・クリスト伯』も『巌窟王』も読んだことはありません。『三銃士』は、少年少女向けの翻訳で読みました。『モンテ・クリスト伯』は岩波文庫版で全7巻です。面白そうですが、まだちょっと手が出せません。
    テキストの前半は、『モンテ・クリスト伯』の内容紹介、後半は、著者のアレクサンドル・デュマの生涯を紹介しています。物語も面白そうですが、デュマの生涯も面白そうです。
    デュマ家三代の物語は、佐藤賢一さんが「黒い悪魔」「褐色の文豪」「象牙色の賢者」と題して著している、とのことです。

    【目次】
    【はじめに】至福の読書体験
    第1回 読みだしたら止まらない ヒットの秘密
    第2回 復習する者される者 巧みな人間描写
    第3回 革命が生んだ文豪
    第4回 待て、そして希望せよ!

    ●完訳は岩波文庫(9頁)
    現在、書店で手に入る日本語版で完訳と呼べるのは、岩波文庫の『モンテ・クリスト伯』(山内義雄訳)のみです。
    ●脚本家から小説家に(22頁)
    芝居の脚本というのは、ト書きはあっても、ほとんどは役者のセリフを中心に構成されています。つまり、デュマは芝居畑の出身だからこそ、会話の中で状況をわかり易く説明するテクニックを最初から身につけていたのです。
    ●小説の制作方法(26頁)
    デュマの場合は、下書きや資料集めを担当するアシスタントをたくさん雇入れて、今で言うプロダクション(制作会社)のような組織を作り、作品を量産していたのです。
    ●フランス革命以後(45頁)
    フランス革命以前の時代なら、船の会計係から銀行家への転身など絶対にありえません。貴族の子は貴族、農民の子は農民、船乗りの子は船乗りといった具合に、生まれながらの身分で将来が決められていました。しかし、革命によって自由な時代が到来してからは、一攫千金や異例の出世も夢ではない社会へと変質していったのです。
    ●エンタテインメント小説(102頁)
    『モンテ・クリスト伯』は、「そこから何かを学ぼう」などと、構えて読むような本ではありません。エンタテインメント小説として楽しみながら読むべきだし、デュマ自身もそれを望んでいることでしょう。面白さも並みの面白さではない、いってみれば面白さが芸術の域にまで高まっている小説が、『モンテ・クリスト伯』なのです。

    ☆関連図書(既読)
    「三銃士」デュマ著・新庄嘉章訳、講談社、1987.10.20
    (2013年3月23日・記)
    内容紹介
    19世紀半ばのフランス、人々は新聞連載小説に熱狂した。なかでも圧倒的人気を博したのがアレクサンドル・デュマの代表作『モンテ・クリスト伯』である。デュマの登場以後にはじめて確立されたとされる「娯楽文学」の意味するものとは?現代のエンタメ小説の先駆たる本書

  •  小学生の頃、文学全集などを申し込むと、第一回配本は無料です。次回からは有料になり、もし気に入らなかったら断って良く、代金は請求しません。というダイレクトメールが良く来たものだ。

     それで試しに一巻だけもらったのが世界文学全集で
    「モンテ・クリスト伯」の第一回目だった。小学生の自分には少々難しくて途中で挫折したのを覚えている。それ以来読んでいない。

     その後、この放送にも映像が引用されているが、CATVのミステリー・チャンネルでドラマ版のモンテ・クリスト伯を見た。それでストーリーは全部わかった。

     今回の放送と冊子で理解したのは、「モンテ・クリスト伯」は復讐劇であり恋愛小説でもある。そして究極のエンターテイメントであるということだ。だからこそこれほどまでに新聞小説としてヒットしたのだろう。

  • 2013.2.22読了
    本編が読みたくなった
    多分無理だけど...

  • 13/02/06。

  • ■書名

    書名:デュマ『モンテ・クリスト伯』 2013年2月 (100分 de 名著)
    著者:佐藤 賢一

    ■概要

    NHK教育テレビで放送している番組のテキスト版。
    デュマの『モンテ・クリスト伯』を4つのテーマに分けて、紹介しています。

     1.読みだしたら止まらない ヒットの秘密
     2.復習する者される者 巧みな人間描写
     3.革命が生んだ文豪
     4.待て、そして希望せよ

    ■感想

    気がつけば、このシリーズもかなり長くなってきましたね。
    それだけ好評なのかな?本については、そんなに売れているとも思え
    無いんだけど、後からわざわざ追加総集編版を出版するぐらいだか
    ら、売れているのかな?
    確かに、本の選別はなかなか面白いと思います。
    分野もバラバラだし、名著として名が通っていて、かつ、微妙に
    みんなが読んだ事の無い本を上手くチョイスしていると感じます。
    私も、原本を読んでいたのは、3~4冊ぐらいだったと思います。

    今回は、日本では「巌窟王」で有名な、『モンテ・クリスト伯』です。

    私は、『モンテ・クリスト伯』と聞いた時、巌窟王を指しているとは
    全然知りませんでした。
    また、この本は、全7巻もあり、壮大な復讐劇になっているというのも
    知りませんでしたので、この本を読んで物凄く原本が読みたくなりま
    した。(巌窟王は、脱獄メインの話と思ってました。)

    この本に、あらすじと結末はこの本に描かれていますが、途中の人
    間模様のやりとりが非常に面白そうなので、原本に興味がわきました。

    また、この方は、三銃士など、数々の作品を書いた方のようですね。
    (恥ずかしながら、この人は名前だけは知っていましたが、作品に
    ついては、ほとんど知りません。)

    また、この本では、デュマという人物についても、かなり解説され
    ていると思います。勿論、こういう本ですので、解説者の主観が濃
    く反映されていますが、それでも、デュマという人物がどういう人物
    だったか少しは分かると思います。

    今回の本は、この本の目的である"原作を読んでみたいと思わせて
    くれる本"だったと思いました。

    ■気になった点

    ・生きることがいかに楽しいかを知るためには、一度死を思ってみる
     ことが必要です。

  • 予習完了!
    これはとてもよく出来た解説本だと思います。
    本放送を見てからではないとテキストとしての良し悪しは判断つきませんが、普通に読み物として面白かった。

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