『アラビアンナイト』 2013年11月 (100分 de 名著)

制作 : 西尾 哲夫 
  • NHK出版
3.62
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784142230327

感想・レビュー・書評

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  •  第3回「賢く手強い女たち」を興味深く読む。アリババの女奴隷マルジャーナにばかり気を取られていたが、他にも魅惑的なヒロインが色とりどり。

  • 知っているようで知らないアラビアンナイト.知っているようで知らないのもある意味当然.物語の成り立ちを知るだけでもファンタジー.面白い.

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  • 100分de名著シリーズ。アラビアンナイト。アラジンと魔法使いやなど有名な物語ぞろいだけど、この作品が、幾重にも重なった物語構造になっていることや、古い物語が発見された後に、物語の多くが追加されたものであること、さらには、中国が舞台になっている物語まであることなど、知らないことだらけでした。
    イスラム文化が、非常にグローバル性に富んだものだったことを知るだけでも価値がある。アラビアンナイトそのものも、ちゃんと読んでみよう。

  • アラビアンナイトの成立過程・時代背景などが分かり、面白い。

  • すごく読みやすかった!
    小学生の時にちらっと読んだっきりなアラビアンナイトだけど、文化を理解する上で参考になる部分があるものだなあと面白く感じた。

  • アラビアンナイトの内容というよりも筆者のアラビアンナイトの存在意義を述べたものだったが、最後の筆者の見解が秀逸だった。

    物語とは、起こった出来事を、ただ語るだけ。
    結果的に、聞き手が自分なりの意味づけをし、悟る。

    アラビアンナイトは、そういった意味で、物語の本質をついたものだと言える。

    確かに、文脈によって、人によって解釈の仕方は変わる。例えば、桃太郎を鬼の視点から見た場合は桃太郎は悪者になる。
    角度を変えて見ると、意味づけが変わる。

    いろんな解釈がされていい。
    だからこそ、物語には、終わりはないのだ。

  • アラビアンナイトは、入れ子の世界に無限の拡がりがあり、オリエンタリズムの空間に溺れます。結局、マルドリュス版だけでなく、バートン版も読みました。でも、解説本や評論の類いは本書が初めてです。サクッと読めて、また、あの迷路に旅したくなりました。

  • ■書名

    書名:NHK 100分 de 名著 『アラビアンナイト』 2013年 11月
    著者:NHK出版 日本放送協会

    ■概要

    そういえば―、あの本のこと、何にも知らずに生きてきた

    人類の偉大な遺産である古今東西の名著の魅力を、25分×4回の100分
    で解説する番組の人気テキストです。
    名著の現代的意義を見据え、先人の言葉から明日を生きるヒントを
    導き出します。

    東西文明が育んだ、世界最長のファンタジー
    アラジン、シンドバッド、アリババなど、機知と幻想に彩られた物
    語は、子供から大人まで世界中のファンを魅了して止まない。しかし、
    物語全体の構成や、背後にあるアラブ文化については意外に知られ
    ていない。成立史や文化事情を踏まえ、この偉大なる世界文学の魅
    力を存分に味わう。
    (From amazon)

    ■感想

    有名なアラビアンナイトについて、時代背景、現状の形式になる
    までの流れや物語の作成、物語の様々な人間による翻訳について
    色々と解説されています。

    読みやすいですし、楽しめるには楽しめますが、こういう番組や
    るのであれば、有名なアラジン、シンドバットとかではなくて
    もっともっとマイナーな作品をたくさん紹介してほしかったです。

    また、1001話あるのであれば、その題名を全て一覧形式で載せるな
    ど読者が求めている事が少し分かっていない、さすがNHKという
    感じでした。

    残念です。

  • (2013.12.10読了)(2013.10.27購入)
    アラビアンナイトは、東洋文庫版の前嶋・池田訳で読みました。別巻も含めて全19巻ですので、今まで読んだ本のなかで一番巻数の多い本でした。
    このテキストでも述べていますが、アラジンやシンドバットの話は、もともとのアラビアンナイトには、含まれていません。そこで、東洋文庫版では、「別巻」でアラジンとアリババの話を扱っています。
    東洋文庫版を選んだのは、アラビア語からの直接の訳ということだったからです。値段的にはちょっと高いので、借りて読むか、ほかの文庫版を選ぶのがいいでしょう。
    それぞれの訳本の特徴もこのテキストで述べられているので、参考にするといいでしょう。
    バグダッドで語られた話が元になっているのでしょうが、アラブ世界のみではなく、中国やインドを舞台にした話もあります。後から付け加えられた話には、エジプトを舞台にした話も含まれています。
    運命論的な話が多いのですが、それは、イスラームの考えを反映したものということです。
    アラビアンナイトは、西欧世界では、人気のある本で、名前を知らない人はいないだろうということですが、アラブ世界では、最近やっと見直されてきているとのことです。

    【目次】
    【はじめに】多くの謎を秘めた物語
    第1回 世界最長のファンタジー
    第2回 異文化が出会う場所
    第3回 賢く手強い女たち
    第4回 終わりのない物語

    ●ことわざ(8頁)
    中東のことわざに、「アラビアンナイトを読み通そうとする人は途中で死んでしまう」というものがあります。どういう意味でしょう? それはずばり、「長い」と言う意味です。
    ●原形(10頁)
    アラビアンナイトの原形ができたのは、九世紀ころのアッバース朝だといわれています。
    ●イスラーム世界(21頁)
    中世においてはイスラーム世界のほうが文化や科学技術など、さまざまな点において(ヨーロッパより)一歩二歩先んじていたのです。
    ヨーロッパの優位と中東の劣勢が明らかとなったのは、ナポレオンのエジプト遠征がきっかけでした。
    ●都会の文学(48頁)
    アラビアンナイトに描かれているのは砂漠の民の習俗ではなく、都市の情景が圧倒的に多く出てきます。都会の人たちの人間模様、恋愛、ユーモア、機知、奸智、教養、あるいは経済活動。

    ☆関連図書(既読)
    「アラビアン・ナイト(1)」前嶋信次訳、東洋文庫、1966.07.10
    「アラビアン・ナイト(2)」前嶋信次訳、東洋文庫、1966.09.10
    「アラビアン・ナイト(3)」前嶋信次訳、東洋文庫、1967.02.10
    「アラビアン・ナイト(4)」前嶋信次訳、東洋文庫、1967.06.10
    「アラビアン・ナイト(5)」前嶋信次訳、東洋文庫、1968.11.10
    「アラビアン・ナイト(6)」前嶋信次訳、東洋文庫、1972.10.10
    「アラビアン・ナイト(7)」前嶋信次訳、東洋文庫、1974.02.01
    「アラビアン・ナイト(8)」前嶋信次訳、東洋文庫、1976.05.25
    「アラビアン・ナイト(9)」前嶋信次訳、東洋文庫、1978.09.29
    「アラビアン・ナイト(10)」前嶋信次訳、東洋文庫、1979.06.20
    「アラビアン・ナイト(11)」前嶋信次訳、東洋文庫、1980.10.09
    「アラビアン・ナイト(12)」前嶋信次訳、東洋文庫、1981.07.10
    「アラビアン・ナイト(別巻)」前嶋信次訳、東洋文庫、1985.03.08
    「アラビアン・ナイト(13)」池田修訳、東洋文庫、1985.09.10
    「アラビアン・ナイト(14)」池田修訳、東洋文庫、1986.03.10
    「アラビアン・ナイト(15)」池田修訳、東洋文庫、1988.04.08
    「アラビアン・ナイト(16)」池田修訳、東洋文庫、1989.05.10
    「アラビアン・ナイト(17)」池田修訳、東洋文庫、1991.03.08
    「アラビアン・ナイト(18)」池田修訳、東洋文庫、1992.06.10
    「アラビアン・ナイトの世界」前嶋信次著、平凡社ライブラリー、1995.09.15
    「アラビアン・ナイト99の謎」矢島文夫著、サンポウブックス、1978.03.03
    (2013年12月10日・記)
    内容紹介(amazon)
    東西文明が育んだ、世界最長のファンタジー
    アラジン、シンドバッド、アリババなど、機知と幻想に彩られた物語は、子供から大人まで世界中のファンを魅了して止まない。しかし、物語全体の構成や、背後にあるアラブ文化については意外に知られていない。成立史や文化事情を踏まえ、この偉大なる世界文学の魅力を存分に味わう。

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