フロム『愛するということ』 2014年2月 (100分 de 名著)

制作 : 鈴木 晶 
  • NHK出版 (2014年1月25日発売)
3.97
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  • Amazon.co.jp ・本 (116ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784142230358

フロム『愛するということ』 2014年2月 (100分 de 名著)の感想・レビュー・書評

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  • Eテレの第二回をたまたま見て、フロムは良いこと言うな、フロムのことは何も知らないけど、と購入。番組もそうだったけど、とても分かりやすい。
    とりあえず「自由からの逃走」から読んでみようと思います。

  •  愛することは技術である。

     しかし、現在の資本主義社会ではそれを学ぶことはできない。
     なんという地獄で呪いなんだろうか。
     でも、そういわれるとあきらめがつくような気がしないでもない。

  • (2014.03.20読了)(2014.01.27購入)
    かみさんは、フロムが好きで若いころ何冊か読んだようで読んだ本が本棚にあります。
    「愛するということ」は、かみさんの読んだのを拝借して、何年か前に読みました。なにが書いてあったかの記憶はありません。
    今回読んだこの本は、「愛するということ」の解説本です。著者の鈴木晶さんは、「愛するということ」を訳しなおしているとのことです。
    僕にとって、「愛」というのは、生まれてこのかた意味のよくわからない言葉の一つです。見合い結婚した後、かみさんに「私のこと愛してる?」と聞かれて答えに窮したことが思い出されます。
    フロムは、愛は自然に身につくものではなく学ぶものだ、といっているとか。僕は学んでこなかった。

    【目次】
    【はじめに】愛―この素晴らしきもの
    第1回 愛は技術である
    第2回 傷つくのが怖い
    第3回 生身の人間とつきあう
    第4回 本当の愛を手に入れる

    ●「愛」(9頁)
    愛は「成熟した大人」だけが経験できるものであり、本当の愛を体験するためには、愛とはいかなるものなのかを深く学び、愛するための技術を習得する必要がある、
    愛という技術をを身につけるには、愛の理論を学び、習練に励む必要があるのだ
    ●自我(31頁)
    自我は生まれた時から人間に備わっているものではなく、成長の過程で作っていくものだ
    自我の形成は他者をコピーすることからスタートするのです
    ●スマホ(49頁)
    スマホやケータイを手放せないのは、誰かとつながりたいという一方で「生身の他者とはなるべく接触したくない」という思いがどこかにあるからです。
    ●四つの能動的性質(64頁)
    フロムが人を愛するのに必要な人間の能動的性質としてあげているのは、「配慮」「尊敬」「責任」「理解(知)」の四つです。
    ●前提(81頁)
    人を愛するうえでの前提となるのが、相手と自分が対等だという意識です。

    ☆関連図書(既読)
    「愛するということ」E.フロム著・懸田克躬訳、紀伊国屋書店、1959.01.26
    「悪について」E.フロム著・鈴木重吉訳、紀伊國屋書店、1965.07.05
    「饗宴」プラトーン著・森進一訳、新潮文庫、1968.08.30
    「プラトン『饗宴』」納富信留著、NHK出版、2013.07.01
    (2014年3月30日・記)
    内容紹介(amazon)
    どうして、うまくいかないんだろう?
    ストーカー殺人事件など、恋愛にまつわる問題を目にすることが多い昨今。なぜ愛は失敗するのか。現代資本主義社会におけるさまざまな愛のあり方、その問題点を鋭く指摘した『愛するということ』は、17か国語に翻訳され、50年以上にわたり読み続けられている。このベストセラーに、恋愛の困難さとその出口を探る。

  • 「愛することは、与えることである」

    「愛されるよりも、愛すること」

    現在の人間社会の中心は経済だが(これは仕方ない)、本質的には人間社会の中心は愛であるべきなのだ。


    相手のことを思いやり、愛のある人間になるために本質的に大切なことを教えてくれる、フロム「愛するということ」。100分de名著シリーズ読みやすくてわかりやすい!

  • 書店で目が合った一冊。フロムは以前から気になっていたのでタイムリー。著作への良い手引き。ますます読みたくなりました。第3回「自分しか愛せない人」だけでなく「他人しか愛せない人」も生産的ではない、との指摘に首肯。自分を許せていない人は、得てして他人を許さない。

  • ■書名

    書名:NHK 100分 de 名著 フロム『愛するということ』 2014年 2月
    著者:NHK出版 日本放送協会、

    ■概要

    どうして、うまくいかないんだろう?
    ストーカー殺人事件など、恋愛にまつわる問題を目にすることが多
    い昨今。なぜ愛は失敗するのか。現代資本主義社会におけるさまざ
    まな愛のあり方、その問題点を鋭く指摘した『愛するということ』
    は、17か国語に翻訳され、50年以上にわたり読み続けられている。
    このベストセラーに、恋愛の困難さとその出口を探る。
    (From amazon)

    ■感想

    結局、「愛するという事」というよりは、「生き方論」になっている
    ような本ですね。

    この時代は、斬新だったのかもしれないですが、今の時代、同じよ
    うな事を言っている本は、いくらでもあります。
    なのに、この解説者、唯一無二の本みたいな言い方をしています。
    誇張もいい所です。
    世の中の本を全部読んでから、唯一無二の本みたいな言い回しをした
    方がいい。

    「自分を愛しましょう」
     ⇒「他人を愛しましょう」
      ⇒「自分を持って他人と接しましょう」
       ⇒「お互いを高め合いましょう」

    という内容で、具体策は皆無です。
    そりゃそうでしょう。こんなの具体策があれば、みんなやっています。
    結局抽象的な言葉でしか表現できない分類だからこそ、哲学という
    便利な言葉が生まれたわけで。

    これを読んでも、何かの悩みが解決するとは思えません。
    でも、こういうのを読んで、色々と自分で考え、自分なりの答えを
    出して生きていくのは良いと思います。

    ここに書いてあるのが100%正しいかは知りませんが、個人的には、
    100%否定できる根拠も無いのだろうな~と思われます。

    ■気になった点

    ・自分が傷つくのが怖いというのは、自分が一番かわいいということ。

    ・「愛される」ではなく「愛する」

    ・愛の問題は対象の問題ではなく、能力の問題

    ・人間は孤独を最も恐れている。

    ・ヒトラーは国民が望んで創り上げたもの。

    ・人間は、今の資本主義の世の中では、一人では絶対に生きていけない。

    ・自由になったら、待っているのは孤独。

    ・交換は「与える」ことからしかはじまりません。
     「奪う」ことから、交換ははじまりません。

    ・「金持ちになっても幸せとは限らない」と言われても、実際に
     金持ちになった事がなければ、それは理解できないでしょう。

    ・見返りを期待した与えるは、本当の愛ではない。

    ・他人しか愛せないのであれば、それは誰も愛せないのと同じ

    ・生産的な愛の4つの要素
      ・配慮、尊敬、責任、理解

    ・資本主義社会では、一人での生活者が増える程、都合がいい。
     なぜなら、別に暮らせば、ものがそれだけたくさん必要になるから。

    ・愛する事は、個人的な経験であり、自分で経験する以外、それを
     経験する方法は無い。

    ・愛を達成するための4つの基本条件。
      ・客観性と理性を身につける。
      ・自分自身、他人を信じる事
      ・危険を犯す能力、苦痛や失望を受け入れる覚悟
      ・自分の力を生産的に用いる事

  • 「愛があることを証明するものはただ一つ すなわち二人の結びつきの深さ それぞれの生命力と強さである。 これが実ったところにのみ愛が認められる」

  •  原題は "The Art of Loving" で「愛の技術」だが恋愛のマニュアル本というわけではない。現代の人々が「人から愛されること」をテーマにしているのに対し、フロムは「人を愛する技術」をテーマにしている。「愛される」ことよりも「愛する」ことのほうがずっと重要だという。

     フロムはこの本の中でいろんな愛の形を解説していると解説者の鈴木晶氏は言う。その中でも「ファシズムが生まれるプロセス」の説明が面白い。ドイツがヒトラーのファシズムに向かった原因をナチスに求めるのではなく、人間の行動原理の中に求めたところにフロムの思想を象徴しているという。

     テレビの中で、『愛国主義の高まりは集団への同まりとなり、一時的に孤独が癒されるという現象が現実に日本で起きている。私たちは危険な社会に生きている。』という解説をしていた。すぐに司会の伊集院が修正をしていたが、この解説者はハナから「愛国」=「ナショナリズム、ファシズム」と決めてかかっているように聞こえた。本の解説をするのに自分の「主義」をそれとなく差し挟むのは如何なものか。せっかくの名著の解説が損なわれたような気がしてがっかりした。

  • ただの解説ではなく、著書の解釈が反映されているところがいい。この本単体ではなく、フロムの本とセットで☆5つです。

  • 人を愛すると自分の中で物語の組み替えがおこる。なるほど。

    ざっくり言うと「愛は能動的な態度である」とこの書籍では解かれている。(と思う)

    この本を読んでいてとてもイライラした。
    書かれている内容は「筆者はこう思う」みたいなことばかり。例えば、本書の中で「間違った愛」の一例とされるストーカー事件についても「最近ストーカー事件が増えている」みたいな薄い根拠しか述べない。ただ単に顕在化してきただけで昔からあったことかも知れないのに、この根拠で愛について物事を言い切るには弱すぎる。
    こういったよくわからない根拠、筆者の印象論が本当に多い。一個一個引用しながら突っ込んでもいいのだが、手に余るのでやらない。

    私はマザーテレサではないので、こういった博愛主義に近いものをつらつらと根拠もなく説かれると拒否反応を示してしまう。

    久々にお金と時間を無駄にした感じがした。

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