100分de名著 生きがいについて 神谷美恵子 いのちを点す「義務」がある (2018年5月) (NHKテキスト)

  • NHK出版 (2018年4月27日発売)
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Amazon.co.jp ・雑誌 (116ページ) / ISBN・EAN: 9784142230860

感想・レビュー・書評

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  • 悲、愛、美
    すべて「かなし」と古語では読まれていたとのこと。そう見れば「かなし」とは、何とも美しいしらべなことか…。
    うめきが悲しいに変わるとき、そこに他者が触れることができる瞬間があると言う。
    そこまでいかにして「待つ」かがやはり鍵なのだろう。問題はその待ち方だ。

    第4回にある「自分への許し」を読んで、幼少期の駆け回っていた姿を思い出した。まわりの大人はその過ごし方を疎ましく思っていたが、遊び場たる大地は私を否定しなかった。その体験が、いまの自己概念(肯定感)を作る大きな礎になっている気がする。

  • パスカルのパンセに続く名作だと思います。原作を読み込みます。

  • 番組を観て面白かったので読んだ本。番組を観て神谷美恵子のことを初めて知った。良い言葉がたくさん掲載されていて読んでいて参考になった。この本をよんで、「生きがいについて」が読みたくなった。

  • 原書の方が分かりやすかった印象。

  • 若松氏の100分de名著は2冊目なのだけど、今回も原典が見えない。
    どうも若松氏の想いが先に出ている。ということで原典を読む。

  • この100分シリーズは、コンパクトでありながら、非常に読み応えのあるものが多い。

    今回の神谷美恵子についても、「生きがいについて」を読むだけでは得られない背景・時代・歴史・索引・注釈が加えられていて、理解を深めるのに役立っている。

    唯一の欠点は、この本を読むだけで、肝心の「生きがいについて」を読んだ気になってしまう事。。。

  • 若松さんの文は『生きがいについて』という作品を借りた彼の随筆、いや思想書のように感じた。
    生きがいが失われた、と感じたとき、実は失わせたものと共に意識のそとに押しやられている。だからなくなったわけではないので、それを「発見」できる「眼」を持つことの大切さを説いているという。神谷さん自身が、苦悩の中で「眼」を持とうと闘っている姿が『生きがいについて』に現わされているという。「血のほとばしり出すような文字」と日記に書いたが、彼女の意識の表れと衝撃的に思った。

  • 丁寧な解説。神谷の「生きがいについて」は、思想書であるとの説明は、まさに私の読後感そのものの指摘だと思った。
    いつか改めて両方を、もっと丁寧に読みたい。

  • 何故かあまり頭に入ってこなかった。
    100分で名著シリーズ全体に言えることなのかどうかはよく分からないが。

  • 神谷美恵子の著作は、ずっと読まなきゃ読まなきゃと思いつつ、読んだことがない。
    これをきっかけに今度こそ読もう。

    私には第3回がとても沁みた。

  • 教科書的な内容で、今一つしっくり来なかった。やはり『生きがいについて』そのものを読む必要があるかなと思う。

  • 押しつけてくる、くらいの勢いで母が貸してくれたのが、神谷美恵子「生きがいについて」でした。しかしまったく興味が持てぬまま本棚の肥やしにしてしまっている現状です。さすがにそれはいかがなものかとも思うので、取り掛かりとして「100分de名著」シリーズのこちらのテキストを手に取ったのです。

    正直に言えば、「やっぱりあんまり興味ないなぁ」と読み進めながら思い、読了してもなお感想は同じです。観念論ぽさが強くて心に沁みてこない。立派なひとだと思うし、志も素晴らしいけれど、文章が迫ってくる感じがないような。
    母は神谷美恵子さんについて「こんなひとがいる(いた)というだけで日本はまだまだ捨てたものじゃない」と申しておりましたが…。そうね、そうなのかもしれないけれど。
    人物としての神谷美恵子さんは尊敬に値するかたなのだとしても、この著作には(正確には著作を解説したこのテキストには)そこまで心揺さぶられることがなかったです。
    「私はいかに生かされているか」の発見が生きがいの発見につながっていくとか、そういう視点に賛同はします。でもそこ止まりだなぁ…。

    このテキストを読んで、地ならしをしてから神谷美恵子「生きがいについて」を本棚から取り出そうと計画していた、その計画がいきなり頓挫してしまって途方にくれています。母とはホント読書の趣味が合わない…。

  • 「神谷美恵子『生きがいについて』」若松英輔著、NHK出版、2018.05.01
    139p ¥566 C9411 (2018.06.10読了)(2018.04.28購入)

    【目次】
    【はじめに】「生きがい」と出会うために
    第1回 生きがいとは何か
    第2回 無名なものたちに照らされて
    第3回 生きがいを奪い去るもの
    第4回 人間の根底を支えるもの

    ☆関連図書(既読)
    「生きがいについて」神谷美恵子著、みすず書房、1980.06.25
    「内村鑑三『代表的日本人』」若松英輔著、NHK出版、2016.01.01
    「石牟礼道子『苦海浄土』」若松英輔著、NHK出版、2016.09.01
    内容紹介(amazon)
    苦しみや悲しみの底にある「光」
    失われた「生きがい」をいかに取り戻すか──。岡山県のハンセン病療養施設・長島愛生園で精神科医として働いた神谷美恵子が描き出した「極限状況を生きる患者たちの姿に見出した希望」をヒントに、東日本大震災や熊本地震に直面した私たちが困難と向き合う意味を考えていく。

  • 神谷は生きがいがあるから人は生きているという。私たちは普遍から個の問題を考える傾向があるが、生きがいを考えるには個を徹底的に考えるしかない。生きがいはすべての人の人生に内在している。だから悲しい出来事があったとき、待つこと、生き延びることは創造的なことなのだ。

  • 母親の本棚にあった神谷美恵子。NHK Eテレ「100分でde名著」を視聴して「生きがいについて」を読んでみたくなりました。実家の本棚から引き抜く前に、先ずはNHKテキストで。著者は「生きがいについて」を二十世紀日本を代表する思想書、と書いていますが、たしかにその本から抜き書きされた神谷美恵子のことばは柔らかく沁み込み、重く沈みます。なんだかコトバが表層的にエキセントリックに溢れかえる今だからこそ、召喚されるべき言葉に思えました。その言葉を生む行動と思索。また彼女の人生に影響を与えた内村裕之、三谷隆正、そして初恋の野村一彦、パートナー神谷宣郎、そしてそして長島愛生園で出会った志摩逸馬、近藤宏一の言葉もすごい。「生きがいについて」ぜひ、読もうと思いました。

  • 18/05/01。

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著者プロフィール

1968年新潟県生まれ。批評家、随筆家。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門当選、2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』(慶應義塾大学出版会)にて第2回西脇順三郎学術賞受賞、2018年『詩集 見えない涙』(亜紀書房)にて第33回詩歌文学館賞詩部門受賞、『小林秀雄 美しい花』(文藝春秋)にて第16回角川財団学芸賞、2019年に第16回蓮如賞受賞。
近著に、『あなたが言わなかったこと』『詩集 見えないものを探すためにぼくらは生まれた』『自分の人生に出会うために必要ないくつかのこと』(以上、亜紀書房)、『霧の彼方 須賀敦子』(集英社)、『光であることば』(小学館)、『藍色の福音』(講談社)、『読み終わらない本』(KADOKAWA)など。

「2026年 『[増補新装版]本を読めなくなった人のための読書論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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