マルクス・アウレリウス『自省録』 2019年4月 (100分 de 名著)

制作 : 岸見 一郎 
  • NHK出版
4.07
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本棚登録 : 206
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (116ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784142230976

作品紹介・あらすじ

欧米の著名な政治家たちが座右の書にあげるという『自省録』は、第16代ローマ皇帝が自身の思索や内省の言葉を綴った古典中の古典。「困難に直面したとき、人はどう生きるべきか」という普遍的な示唆がそこにあります。2千年の間よみ継がれてきた豊饒かつ難解な名著を、アドラー研究で知られる岸見氏が解説します。

感想・レビュー・書評

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  • ・友人の「省みすぎやでホンマ」の感想がツボに入りすぎている
    ・素晴らしいこと言ってるなーというのは勿論なんですが、「善であれ」っていうのと、「判断するな、ありのまま受け入れよ」という柱があって、しかし、善であるためには何が善かを判断しないといけないのでは?外的現象はそのまま受け入れ、自分の内部については善悪を定める?の? それは可能なの? 人生ハードモード過ぎない??? と思っています…

  • たまたま、漫画「ミステリと言う勿れ」の登場人物たちの中で『自省録』の抜粋がいくつか登場してきたことがきっかけで興味を持ったところ、たまたま当月の100分de名著のテキストが書店で目に飛び込んできました。

    ついでに、NHKのオンデマンドにも加入しました。(テレビを所有していない)

    原作(?)はエッセーよりも短いセンテンス集のようですが、いきなり読むのもハードルがあるので、こうして解説文も踏まえてピックアップしてくれるのはとてもいいです。
    こんなに昔の時代の皇帝でも、小市民的な悩みを抱えていたんだと親近感も増します。

    番組だと伊集院光さんの解釈も相俟って一緒に考えたりすることができるので、せっかくならNHKオンデマンドで番組を見ることをお勧めします。

  • 100分de名著を100冊読んだ人の記事がバズってて興味をもったので自分も読んでみる。

    まずは自分も何回も繰り返した読んだことのある「自省録」。
    既読のため新鮮さはないけど、この人はこう解釈するのか~という理解の確認的な使い方ができるのはおもしろい。理解も深まる。

  • マルクス・アウレリウスの「自省録」入門の立ち位置の本。

    「自省録」自体があくまでマルクス・アウレリウスが自分のために書いたメモなので、脈絡がない記述や同じような内容が複数回出てきたりするので、ひとまず触りの本を読むことで全体を捉えようとして読んでみました。

    ちょくちょくアドラーに関する記述が出てくるのが気になりますが、それでも読みやすかったです。

  • 「マルクス・アウレリウス『自省録』」岸見一郎著、NHK出版、2019.04.01
    109p ¥566 C9410 (2019.05.26読了)(2019.03.26購入)
    Eテレ「100分de名著」のテキストです。講師の岸見一郎さんは、「アドラー『人生の意味の心理学』」、「三木清『人生論ノート』」とすでに二度登場していますので、三度目の登場です。
    今回の『自省録』の著者マルクス・アウレリウスを辞書で調べると、以下のように記述してあります。塩野七生著『ローマ人の物語』にも登場します。
    マルクス‐アウレリウス‐アントニヌス【Marcus Aurelius Antoninus】
    [121~180]古代ローマの皇帝。在位161~180。五賢帝の最後の皇帝。辺境諸種族との戦いに奔走する一方、ストア学派の哲学者としても知られ、哲人皇帝と称された。著「自省録」。

    岸見一郎さんは、「はじめに」で『自省録』について以下のように紹介しています。
    「彼は自分が立派な人間だとは考えていませんでした。自分が不完全であることを自覚し、迷いも弱さも正直に披歴しています。それを強い言葉で戒めつつ、人としてどうあるべきかという指針や理想を示してくれています。そうした理想を、不完全ながらも体現し、善き人になろうと煩悶、苦悩する過程を、アウレリウスは身をもって私たちに見せてくれているのです。」(7頁)
    上記のことを、岸見さんは、分かり易く上手に解説してくれています。『自省録』を直接読むよりは分かり易いように思います。

    【目次】
    【はじめに】生きづらい今にこそ読まれるべき針盤の書
    第1回 自分の「内」を見よ
    第2回 「他者」と共生する
    第3回 「困難」と向き合う
    第4回 「今、ここ」を生きる

    ●哲学(12頁)
    幸福とは何か、幸福であるためにはどうすればいいのか、この人生をどう生きればいいのかを知ろうとすることが哲学です。
    ●ストア哲学(24頁)
    ストア哲学は実践の哲学なので、現実の生活を離れたところで思弁するような哲学ではなく、むしろ、現実の生活の中でこそ考え抜かなければならない。
    ●他人(26頁)
    他人が何をするかしないかには何も求めない
    ●自然(28頁)
    ストアの哲学において最も大切なのは「自然に一致して生きる」ということです。ここでいう自然は、山川草木という普通の意味での自然ではなく、宇宙の秩序を示す法則(理性、ロゴス)を意味しています。
    ●判断(38頁)
    お前を悩ます多くの余計なものは、すべてお前の判断の中にあるので、お前はそれを除去できる。
    ●他者(44頁)
    何より、生きる喜びや幸福は、他者との関わりの中でしか得られないものです。
    ●過ち(47頁)
    ストア哲学では、人が過ちを犯すのは、何が善で、何が悪であるかを正しく判断できないからだと考えます。
    ●協力(51頁)
    自分が本来何のためにあるのかといえば、協力するためなのです。
    ●争い(54頁)
    争いを仕掛けられても、どんなに挑発されても、それに乗ってはなんの問題解決にもつながりません。
    ●教えよ(54頁)
    人間は互いのために生まれた。だから、教えよ。さもなくば耐えよ。
    ●憎しみ(63頁)
    腹を立てたり憎しみの感情を持つことは、自然と一致した生き方ではない
    ●不可能(67頁)
    お前自身には成し遂げがたいことがあるとしても、それが人間に不可能なことだと考えてはならない。
    ●運命(79頁)
    与えられた状況でどう生きていくかは、自分で決めることができる
    ●今(95頁)
    自分が今いる「ここ」で自分にできることをするしかないのです。

    ☆関連図書(既読)
    「ローマ人の物語Ⅺ 終わりの始まり」塩野七生著、新潮社、2002.12.10
    「アドラー『人生の意味の心理学』」岸見一郎著、NHK出版、2016.02.01
    「困った時のアドラー心理学」岸見一郎著、中公新書ラクレ、2010.09.10
    「三木清『人生論ノート』」岸見一郎著、NHK出版、2017.04.01
    (2019年6月14日・記)
    内容紹介(amazon)
    悩める現代人への「処方箋」
    欧米の著名な政治家たちが座右の書にあげるという『自省録』は、第16代ローマ皇帝が自身の思索や内省の言葉を綴った古典中の古典。「困難に直面したとき、人はどう生きるべきか」という普遍的な示唆がそこにあります。2千年の間よみ継がれてきた豊饒かつ難解な名著を、アドラー研究で知られる岸見氏が解説します。

  • こう一回読んだだけでは、なんとも評価のしようがない。

    もっと枯れていくと分かるのかな。逆に自分の怒りや憤(いきどお)りを、宥めすかし、飼いならすために言葉を紡いできた感じを。もっと苦難に対する想像力が足りないのかもしれない。

  • 10連休のまとまった時間を得て数年ぶりに読み込めた本。それほど精神は痛み、回復に時間を要した。哲学は思考の栄養であり、歓喜の源である。

  • 人生に行き詰まった時に読みたい本

  • ■書名

    書名:マルクス・アウレリウス『自省録』 2019年4月 (100分 de 名著)
    著者:岸見 一郎

    ■概要

    欧米の著名な政治家たちが座右の書にあげるという『自省録』は、第16代ローマ皇帝
    が自身の思索や内省の言葉を綴った古典中の古典。「困難に直面したとき、
    人はどう生きるべきか」という普遍的な示唆がそこにあります。2千年の間よみ
    継がれてきた豊饒かつ難解な名著を、アドラー研究で知られる岸見氏が解説します。
    (amazon.co.jpより引用)

    ■感想

    この人、強すぎだろう。
    まず、これを実践できるのは限られてくる。
    強靭な精神力が無いときつい。アドラー心理学と根本は同じかな?

    死の受け入れ方だって、「ほかの人ができているから自分もできる」だからね。
    それ相手にも求めたら完全にブラックだし、自分だけでやっても周りも迷惑だと
    思うし。

    ただし、言っていることに無茶があるかといえば、実はそうでもない。
    出来る人は限られるかもしれないが、実際理にかなったことは言っていると思う。
    一つの考え方としては、こういう考え方もあるのだと思う。

    目指すは、「自分に厳しく人にやさしくできる人」です。

    これが嫌な人は読んでも意味ないです。

  • 三木清の人生論ノートと同じく、難解で理解できそうにないので、岸見先生の解説に助けてもらうことにした。正解だった。

    「常に最初の表象に留まり、自分で内から何一つ言い足すな」という言葉で、自分の怒りや不安がふくらんでいく仕組みがわかった。
    それ自体、大したことないのに、自分で内からあれこれ付け足して深い悩みにしているのだ。

    「お前が怒りを爆発させたとしても、それでも彼らは同じことをするだろう。」
    「教えよ。さもなくば耐えよ。」
    特に子どもには、すぐに怒りを爆発させるのではなく、冷静に話をしよう。さもなくば、私が冷静になるまで、耐えようと思う。

    「各人は束の間のこの今だけを生きている。それ以外はすでに生き終えてしまったか、不確かなものだ。」
    自分が変えることのできないことに介入するなという教えは、アドラーの課題の分離と同じで、受け入れやすい。

    私はいつも、岸見先生の本を読んで、自分の思考グセに気づき、成長できたと喜ぶのだが、
    時々、何の根拠も経験もないはずの我が子が、本能的に、これらを実践していると感じることがある。

    親が反面教師になっているのかもしれないが、
    我が子が将来、大きな挫折感を味わった時に、岸見先生の本を読んだら、私よりはるかに若い年齢で、すんなり受け入れるのではないか、という気がしている。
    そう思うと、心強くなる。

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