平家物語 2019年5月 (NHK100分de名著)

著者 :
  • NHK出版
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (119ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784142230983

作品紹介・あらすじ

せめぎ合う「光」と「闇」の物語
平清盛を絶頂として、平氏はなぜ栄華を極め、なぜ衰退したのか――。源平争乱を題材に、「光」の貴族と「闇」の武士のせめぎ合いを描いたフィクション『平家物語』。思いを残した死者たちの鎮魂のために琵琶法師が語り継いだ物語を、運命論・人間論・組織論として読み解く!

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズを買うの、初めてです。
    (雑誌ですが)

    『平家物語』の、物語としての効能や意味合いを持つところが、好きです。
    本として読んだり、研究書に触れることのハードルは低いけれど、声として、舞いとして、この物語が派生してきた様々に触れるには、メディアの存在が、すごくありがたい。

    上に立つ人の資質、というような話が書かれていました。

    運命を味方につけられること、能力が優れていること、そういったことは割とよく言われる。
    ただ、「いい人」という項目が気になっています。

    維盛や宗盛を挙げて、無能ではあるが、格好や情の面でいい人が、高い地位に「上がってしまう」ということ。

    ここは、もう少し説明が欲しいなと思います。
    (あの人、「いい人」なんだけどね、と後ろで言われていることの方が多々ある気がする。)

  • なんとなくしか知らなかった平家物語。熟読とはいかないが、流れ、内容だけでも、こどものころみていた大河ドラマともつながった

  • 能楽師の安田登氏による100分deシリーズの「平家物語」。随所に能における平家物語の名シーンの紹介があるのが新鮮。また、リーダー論、組織論として平家と源氏を比較する視点も、我々のような組織人には興味深いものでした。

  • *2020年5月もアンコール放送ですね!また人気がでそう!*

    いきなり、「平家物語」を岩波文庫で購入するのはハードルが高く…
    高校時代どうしても好きになれなかった古文ですが、2019年5月の放送が平家物語としり購入しました。
    (テレビを自宅に置いていないのですが、当時、2019年4月の自省力(アウレリウス)きっかけでNHKオンデマンドに加入しました)

    平家物語はもともと琵琶法師が読み聞かせした文学だった~なので、安田さんの朗読も聞ける、放送と合わせてコチラを読むほうが尚よいですが、
    テキストだけでも…申し訳ないですが国語の教科書よりも解説が身近なのでわかりやすいです。
    勿論、時間や頁に限りがあるので、有名な箇所だけの抜粋になりますが。

  • 驕れる者は久からず

  • 19/04/25。

  • ■書名

    書名:平家物語 2019年5月 (NHK100分de名著)
    著者:安田 登

    ■概要

    せめぎ合う「光」と「闇」の物語
    平清盛を絶頂として、平氏はなぜ栄華を極め、なぜ衰退したのか――。
    源平争乱を題材に、「光」の貴族と「闇」の武士のせめぎ合いを描いた
    フィクション『平家物語』。思いを残した死者たちの鎮魂のために
    琵琶法師が語り継いだ物語を、運命論・人間論・組織論として読み解く!
    (amazon.co.jpより引用)

    ■感想

    なんでだろう・・・・
    全く感情移入できない、興味が持てない・・・・・・

    どうにも合わないです。
    もう、評価する・しないのレベルなのかわからないぐらい、何も知らないし
    何も興味ない。

    どうにもならないっす、これ。

  • 高校、大学と授業で扱われても全く興味が持てなかった。戦いの話なんてどうでもいいわという感じ。
    冒頭以外は、大人になってもあまり興味がなかった。
    歴史も苦手だし。
    今回安田先生の解説を読んだり、テレビを見たり、生でお話を聞いたりして、一度ちゃんと通して読みたい、読んでおこうと思った(思ってるだけにならないよう)。

    「はじめに」に書かれていた、能を見て、寝たり、他のことを考えたりしている時、切り捨てた過去の自分を鎮魂しているというところ、考えさせられた。
    「切って、捨てて、殺した自分がいる。」
    「はじめに」だけでも読んで良かったと思えた。

  • 「平家物語」安田登著、NHK出版、2019.05.01
    121p ¥566 C9495 (2019.06.05読了)(2019.04.26購入)

    【目次】
    【はじめに】鎮められるのは誰の魂か
    第1回 光と闇の世界
    第2回 驕れる者久しからず
    第3回 衰亡の方程式
    第4回 死者が語るもの

    ☆関連図書(既読)
    「平家物語」(巻之一)-(巻之八)、光瀬 龍著、角川文庫、1987.07.25-1990.04.25
    「平家物語(上)」吉村昭著、講談社、1992.06.15
    「平家物語(下)」吉村昭著、講談社、1992.07.20
    「平家物語」高野正巳著、講談社青い鳥文庫、1994.04.15
    「平家物語」上・中・下、横山 光輝著、中央公論社、1995.01.25-1996.03.25
    「女人平家」上・中・下、吉屋信子著、朝日文庫、1979.05.20
    「清盛」三田誠広著、集英社、2000.12.20
    「平家物語を読む」永積 安明著、岩波ジュニア新書、1980.05.20
    「平家の群像-物語から史実へ-」高橋昌明著、岩波新書、2009.10.20
    「平清盛-「武家の世」を切り開いた政治家-」上杉和彦著、山川出版社、2011.05.20
    「平清盛 1」藤本有紀作・青木邦子著、NHK出版、2011.11.25
    「平清盛 2」藤本有紀作・青木邦子著、NHK出版、2012.03.30
    「平清盛 3」藤本有紀作・青木邦子著、NHK出版、2012.07.30
    「平清盛 4」藤本有紀作・青木邦子著、NHK出版、2012.10.30
    内容紹介(amazon)
    せめぎ合う「光」と「闇」の物語
    平清盛を絶頂として、平氏はなぜ栄華を極め、なぜ衰退したのか――。源平争乱を題材に、「光」の貴族と「闇」の武士のせめぎ合いを描いたフィクション『平家物語』。思いを残した死者たちの鎮魂のために琵琶法師が語り継いだ物語を、運命論・人間論・組織論として読み解く!

  • 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。

    このフレーズで始まる『平家物語』。

    本書は、25分番組4回分の計100分で構成されるEテレの番組「100分de名著」のテキストです。
    伊集院さんがおっしゃるように『平家物語』はいろんな角度から楽しむことができる多面性を持った作品だと改めて気づきました。ビジネス書として、人生訓として、教育書として、ドラマとして、歴史を学ぶツールとして。

    最終回で紹介された建礼門院(清盛の娘、安徳天皇の母)の最期が非常に印象的でした。
    物語の終盤、親も我が子も兄弟も亡くしたのに何の因果か生き残ってしまった建礼門院が一族の菩提を弔いながら余生を過ごした寂光院でいよいよ死を迎えます。そしてそのとき、彼女が極楽往生できたしるしとして鐘が鳴るんですね。

    " 祇園精舎の鐘の声 "が始めに語られ、最後に音として鳴る。

    『平家物語』は信濃前司行長の作ということですが、平家の勃興から栄華の頂点、衰退まで建礼門院によって語られているような気がしました。

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著者プロフィール

安田 登(やすだ・のぼる):1956年生まれ。 能楽師のワキ方として活躍するかたわら、『論語』などを学ぶ寺子屋「遊学塾」を、東京(広尾)を中心に全国各地で開催する。関西大学特任教授。 著書に、『身体能力を高める「和の所作」』(ちくま文庫、2010年)『異界を旅する能』(ちくま文庫、2011年)、『日本人の身体』(ちくま新書、2014)、『身体感覚で『論語』を読みなおす――古代中国の文字から (新潮文庫、2018年)、『見えないものを探す旅――旅と能と古典』(亜紀書房、2021年)『古典を読んだら、悩みが消えた。――世の中になじめない人に贈るあたらしい古典案内』(大和書房、2022年)、『魔法のほね』(亜紀書房、2022年)など多数。

「2023年 『『おくのほそ道』謎解きの旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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