シュピリ『アルプスの少女ハイジ』 2019年6月 (NHK100分de名著)

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  • NHK出版
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本棚登録 : 31
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784142230990

感想・レビュー・書評

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  • アニメも見てないし、初めてストーリーを知った。ハイジという少女を通じて、本人もおじいさんも血縁を超えた関わる色々な人たちが復活していく希望に溢れた物語。

  • 「シュピリ『アルプスの少女ハイジ』」松永美穂著、NHK出版、2019.06.01
    125p ¥566 C9497 (2019.07.05読了)(2019.05.27購入)
    Eテレのテキストです。
    著者のこと、作品の時代背景、スイスのこと、鉄道のこと、作品の登場人物、あらすじ、等が丁寧に解説してあります。翻訳上の苦労や言葉の使われ方の変化などにも触れています。言葉の使われ方が変化するのは、日本語だけの現象ではないということですね。
    『ハイジ』は、1997年11月に読みました。子どもたちが、高校や中学に入ってから、子供向けの名作文学というものを読んでこなかったのに気付き、このころ、せっせと読んでいました。講談社の『少年少女世界文学館』シリーズに収録されている作品を全部読みました。大人が読んでも十分楽しめるものが多いことに気がつきました。
    『ハイジ』のドイツ語原文からの初の完訳は、竹山道雄さんによるもので、1952年に刊行された。(7頁) 僕が読んだ『ハイジ』は、その本でした。
    『ハイジ』の第一部は『ハイジの修業時代と遍歴時代』、第二部は『ハイジは習ったことを役立てることができる』と題されています。(10頁)
    「ビルドゥングスロマン」を日本語では「教養小説」と訳すことが多いのですが、「人格形成小説」と言ったほうがわかりやすい(11頁)
    「ビルドゥングスロマン」は、主人公が人格を形成し、発展させ成長していく過程が描かれる小説のこと(11頁)
    「ハイジ」は、「アーデルハイト」という名前の省略形です。(20頁)
    スイスは資源に乏しく、昔から貧しい男たちが家族の生活を支えるために、しばしば外国の傭兵になったのです。(25頁)
    バチカンの衛兵は、現在もスイス人です。
    外国に行った傭兵が故郷を恋しく思う「ホームシック」という言葉は、ドイツ語で「ハイムヴェー」(Heimweh) といって、当時はそれによって体調を崩し、ひどいときには死に至ることもある病気とされていました。フランスではその名を「スイス病」と呼んだそうです。(26頁)

    【目次】
    【はじめに】子どもも大人も味わえる魅力的な原作
    第1回 山の上に住む幸せ
    第2回 試練が人にもたらすもの
    第3回 小さな伝道者
    第4回 再生していく人びと

    ◆解説のなかで挙げている本
    ・「ビルマの竪琴」竹山道雄
    『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』ゲーテ
    『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代』ゲーテ
    「ブローニの墓に捧げる一葉」シュピリ
    ・「新約聖書」
    ・『ファウスト』ゲーテ
    「マルテの手記」リルケ
    「魔の山」トーマス・マン
    ・「秘密の花園」バーネット
    ・『智恵子抄』高村光太郎
    ☆関連図書(既読)
    「ハイジ 上」スピリ著・竹山道雄訳、岩波少年文庫、1952.09.15
    「ハイジ 下」スピリ著・竹山道雄訳、岩波少年文庫、1953.07.15
    ☆講談社「少年少女世界文学館シリーズ」セット
    ギリシア神話、ロビン=フッドの冒険、ロミオとジュリエット、ガリバー旅行記、ロビンソン漂流記、宝島、クリスマス キャロル、シャーロック=ホームズの冒険、若草物語、小公子、トム=ソーヤーの冒険、あしながおじさん、黒猫・黄金虫、赤毛のアン、飛ぶ教室、アルプスの少女、ああ無情、三銃士、十五少年漂流記、イワンの馬鹿、ドン=キホーテ、クオレ、西遊記、三国志、(全24巻)
    (2019年7月6日・記)
    内容紹介(amazon)
    アニメには描かれなかった「喪失と再生」の物語
    世界的な人気を誇る日本のアニメ作品が、ゲーテによる教養小説の流れを汲み、19世紀のヨーロッパ社会や宗教観を色濃く反映した原作をもとに作られたことは、あまり知られていない。登場人物の心の葛藤や闇、豊かな宗教性・自然観にも焦点を当て、アニメには描かれていない原作の深淵な魅力に迫る。

  • 番組を毎回楽しみにしていた。小学生の頃に読んだ原作『ハイジ』も再読。児童文学の王道を行くような、希望に満ちた作品。多様な人々が支えあう今の社会のあり方にも通じて、考えさせられる。
    この番組を見なかったら、『ハイジ』に再び出会うことはなかったであろう。感謝。

  • アニメのことは知っているが、観たことは無い状態で読んだ。この本を読んで、「アルプスの少女ハイジ」や原作者のシュピリのこと、原作とアニメの違いがよくわかった。説明がわかりやすくて「アルプスの少女ハイジ」の原作のストーリーを知ることができて良かった。

  • 19/05/27。

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著者プロフィール

訳◆松永 美穂(まつなが みほ)
1958年愛知県生まれ。早稲田大学文学学術院教授。専門はドイツ語圏の現代文学・翻訳論・ジェンダー論。著書に『誤解でございます』(清流出版)、訳書には2000年に毎日出版文化賞特別賞を受賞した『朗読者』(新潮社)、『三十歳』(岩波書店)、『夜の語り部』『ナミコとささやき声』(ともに西村書店)など多数。絵本の訳書には2015年に日本絵本賞翻訳絵本賞を受賞した『ヨハンナの電車のたび』、そのほか『キツネとねがいごと』『たいこたたきの少年』(以上、西村書店)などがある。

「2019年 『言葉の色彩と魔法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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