伊勢物語 2020年11月 (100分 de 名著)

  • NHK出版 (2020年10月24日発売)
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Amazon.co.jp ・雑誌 (116ページ) / ISBN・EAN: 9784142231195

作品紹介・あらすじ

「みやび」の全てがここにある



ちはやぶる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは(第106段)
在原業平と思しき「ある男」の生涯を描き切った、全125段からなる本邦最古の歌物語。よく歌い、よく生き、よく愛した男の姿からは、平安の世の「みやび」があざやかに浮かび上がり、場面場面で歌われる名歌は、日本的な美のあり方を現代に伝える。「源氏物語」など後世の文学にも多大な影響を与えた作品世界を、恋愛小説の名手がやさしく案内する。

感想・レビュー・書評

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  • 「『伊勢物語』」高樹のぶ子著、NHK出版、2020.11.01
    99p ¥576 C9495 (2020.12.05読了)(2020.10.26購入)

    【目次】
    【はじめに】業平の歌に導かれて
    第1回 「みやび」を体現する男
    第2回 愛の教科書、恋の指南書
    第3回 男の友情と生き方
    第4回 歌は人生そのもの

    ☆関連図書(既読)
    「伊勢物語」大津有一校注、岩波文庫、1964.12.16
    「竹取物語・伊勢物語」田辺聖子著、集英社文庫、1987.07.25
    「恋する伊勢物語」俵万智著、ちくま文庫、1995.09.21
    「光抱く友よ」高樹のぶ子著、新潮文庫、1987.05.25
    「サザンスコール」高樹のぶ子著、日本経済新聞・夕刊、1991.06.
    「甘苦上海」高樹のぶ子著、日本経済新聞・朝刊、2009.10.31
    「ショパン奇蹟の一瞬」高樹のぶ子著、PHP研究所、2010.05.10
    「トモスイ」高樹のぶ子著、新潮社、2011.01.30
    (amazonより)
    ちはやぶる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは(第106段)
    在原業平と思しき「ある男」の生涯を描き切った、全125段からなる本邦最古の歌物語。よく歌い、よく生き、よく愛した男の姿からは、平安の世の「みやび」があざやかに浮かび上がり、場面場面で歌われる名歌は、日本的な美のあり方を現代に伝える。「源氏物語」など後世の文学にも多大な影響を与えた作品世界を、恋愛小説の名手がやさしく案内する。

  • 「月やあらむ春や昔の春ならぬ
    わが身一つはもとの身にして」

    安直に変わらないというのではなく、月と春を引き合いに出して変わらない自分を描いてる点が素敵。

    「世の中にたえて桜のなかりせば
    春の心はのどけからまし」

    筆者も述べていたが、あり得ない願望を述べることでその良さを強調している点が素敵。素晴らしい感性。

    筆者の解釈も入っていて面白かった。違う人の本も読みたい。

  • ずっと気になっていた伊勢物語、大枠が掴めた。中国文化を脱し、日本の文化の基礎を作った業平。次は、髙樹のぶ子さんの「業平」を読んでみたい。

  • 普段では手に取らない古典文学ですが、100分で名著では、わかりやすく解説してもらえます。伊勢物語、日本の和歌の世界観と雅を味わいました。

  • 2021年9月21日購入。
    2022年2月27日読了。

  • P4 L2 P5 L10 P12 後L1 P14 後L3 P18 後L5 P28 L3 P30 L2 P63 L8 P81 L2 軽味? P82 L1

  • 髙樹のぶ子先生の解説がわかりやすくて良かった。テキストを読んで、在原業平が友達に頼まれて友達の母親の老女を相手にするというエピソードが凄いと思った。在原業平は頼まれたら断れないタイプの人間なのが意外だった。

  • モチロンこの本を読んだだけでは「伊勢物語」を読んだ事にはならないのだけれど、少なくとも「伊勢物語」を読んでみたいな〜と思うキッカケを与えてくれる。

    自分には古文も和歌も敷居が高いので、著者の「業平」から入ってみようかと思い早速購入。若干値が張るが綺麗な装丁本。今のところ書棚の華だけれど…

  • 平安時代から人の心の動きや、想いの伝え方など変わらないんだなと思った。

  • すごくよかった。なんとなく読んでみたが、いまの状況で、あふれでる和歌と雅の世界が、すっと頭に入ってくる。

  • 面白くて一気読みしちゃったよ。
    相方の外出中にほかにすることあったにもかかわらず。ちょっと読むつもりだけだったのに。

    在原業平。
    彼の和歌は良質の水のようにすっと入り込んでくる感じ。目で耳で口ずさんで味わうのと同時に、どうにも上手に表わせないのですが、千年以上昔のそのときの空気感や感情までもが肌から染み透っていくような…。


    【文章や歌を創作する者のはしくれとして、共感した箇所】
    「自分の思いが百パーセント伝わることはないし、伝わると思うこと自体が傲慢だ。あるいは、言葉がそのまま伝わると過信してすべてを言い尽くそうとする、そんなことはやめておこう」(80ページ)
    「これまで、自分の思いというものは十分に人に伝わらなかったかもしれない。しかし、だからと言って人に絶望しているわけではない」(81ページ)
    「芸や技巧を捨てるほどの思いの強さがあるからこそ、本物の歌人なのかもしれません」(90ページ)



    紀貫之が業平を評した言葉、
    「その心余りて、言葉足らず」
    これ、すごいですね。

    近世以降の短歌も好きだけど、やっぱり和歌には惹かれるものがあります。
    どうしようもなく染みわたって、知らぬ間にひたひたと心を浸していく。
    抗えぬ魅力を湛えて、心をとらえるのです。

  • 1000年以上前の我々の祖先が、これだけ素晴らしい文化を持っていたことに素直に誇りに思います。
    難解で学生時代は古典は苦手でしたが、噛み砕いて教えていただくととても面白いものだと分かりました。

  • 20/10/28。

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著者プロフィール

作家
1946年山口県生まれ。80年「その細き道」で作家デビュー。84年「光抱く友よ」で芥川賞、94年『蔦燃』で島清恋愛文学賞、95年『水脈』で女流文学賞、99年『透光の樹』で谷崎潤一郎賞、2006年『HOKKAI』で芸術選奨、10年「トモスイ」で川端康成文学賞。『小説伊勢物語 業平』で20年泉鏡花文学賞、21年毎日芸術賞。著作は多数。17年、日本芸術院会員、18年、文化功労者。

「2023年 『小町はどんな女(ひと)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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