- Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
- / ISBN・EAN: 9784142288281
作品紹介・あらすじ
日本人のいにしえの知恵「古武術」で、疲れにくく動きやすい体に!
日本人らしい「身のこなし」「着物が似合う美しい立ち姿」「バランスのよさ」など、昔から日本人が身につけていた武術や伝統芸能に見られる身体の使い方が「理にかなったもの」だと、近年、スポーツ選手などに注目されている。それが「体をねじらない」「動きをためない」「足をふんばらない」など、古武術の動きを取り入れたトレーニングである。卓球やバスケットボールの有名選手なども取り入れるこのトレーニングは、一般の人や自分は運動が苦手と思う人でも、十分に力強く柔軟性のある健康な体を手に入れることができる。古武術の教えを応用し、体の軸やバランス、柔軟性の向上、ケガの予防、関節可動域の拡大などのトレーニング法を紹介。また、剣道・柔道・相撲などの選手が、それぞれの競技で使う古武術と共通する理にかなった体の使い方を見せる。
第一回 正しい立ち姿で疲れ知らず
姿勢が悪くなりがちな現代人。古武術の教えで美しく疲れない立ち方を体得
第二回 腹式呼吸で力みなぎる
古武術の腹式呼吸のコツをつかみ、リラックスして体を使えるようになろう
第三回 ふらつかない足腰を作ろう
股関節をうまく捉えて下半身を使えば、坂道も山道もらくらく歩ける
第四回 肩甲骨は元気の源
肩の力を抜き、肩甲骨を動かせば、肩こり知らずの元気な体に
●ロンドン五輪銀メダリストの柔道家・平岡拓晃さんに聞く、肩甲骨がもたらすチカラ
第五回 「相撲の型」でブレない下半身!
相撲でおなじみの四股(しこ)・蹲踞(そんきょ)・すり足は、健康のためのすぐれたエクササイズ
●NHK大相撲解説者の舞の海秀平さんに聞く、四股の重要性
第六回 「手の内」とは?~小指・薬指に隠されたチカラ
剣道の極意を応用。薬指と小指を上手に使って運動能力アップ!
第七回 和装がもたらす体への効用
帯や紐を使って着物をまとうことで、楽に体を動かしていた昔の日本人。体に「巻く」ことで身体性が磨かれる
第八回 全身をつなげよう!~「体を練る」とは?
体の構造に矛盾する姿勢をとるエクササイズでインナーマッスルが動き出し、楽に体が動く感覚を得られる
感想・レビュー・書評
-
〈本から〉
体を意識的に使わないことで
効果的に体を働かせる。
武術の稽古は自分が持っている力を
引き出すための鍛錬です。
自分の内的な
感覚要素を大事にして、
体の潜在的な能力を目覚めさせる
そうすることで、
局部に偏らない動きを可能にし、
疲れない体になる。
根底にあるのは
「力まない方が、より効率よく力を出せること」。
そして「足し算より引き算を重ねて、体の潜在能力を引き出す」
という発想です。
体を一個の自然に見立てた上で、
その自然が持つ可能性をどこまで拡げられるか ー それが
日本古来の武術にあった考え方だと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示