別冊100分de名著 「日本人」とは何者か? (教養・文化シリーズ)

  • NHK出版
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784144072086

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  • 「「日本人」とは何者か?」松岡正剛・赤坂真理・斎藤環・中沢新一著、NHK出版、2015.04.25
    167p ¥972 C9410 (2017.10.30読了)(2015.04.28購入)
    「100分de名著」の別冊です。2015年のお正月に「100分de日本人論」として放映したものを本としてまとめたものです。
    4冊の本が紹介されています。この4冊の本を通して
    「「哲学的」に、かつ「縦方向に奥深く」、日本人のアイデンティティや文化の基層に迫ってみる」(3頁)
    ということです。
    4冊のうち、『「いき」の構造』は読んだことがありますが、ほかの三冊は読んだことがありません。いずれ読んでみようと思います。河合隼雄さんと鈴木大拙さんは、他の著作を読んだことはあります。折口信夫さんは、全く読んだことがありません。

    【目次】
    はじめに―これまでにない「日本人論」を!
    第1章 日本人の美意識 九鬼周造『「いき」の構造』  松岡正剛
    第2章 日本人の感受性 折口信夫『死者の書』  赤坂真理
    第3章 日本人の心理 河合隼雄『中空構造日本の深層』  斎藤環
    第4章 日本人の宗教観 鈴木大拙『日本的霊性』  中沢新一

    ●男性原理と女性原理(103頁)
    男性原理は「ものごとを切断する機能」を主とし、女性原理は「結合し融合する機能」を主とします。
    ●神道(106頁)
    宗教学者の島田裕巳氏は、神道には普通の宗教にあるものがない、すなわち「開祖も、宗祖も、教義も、救済もない」と指摘しています。魂の次元に触れないので、必然的に現世利益を求める対象になってしまっている。だから、多くの人が験を担いでお賽銭をあげたり初詣をしたりする。
    ●日本人の態度(128頁)
    個人の個性や自己主張を重視するよりは、全体としての場の調和や平衡状態の維持のほうを重要視するのが、日本人の態度なのである
    ●自己責任論(130頁)
    「自己責任論」の主旨は、「村の掟に背いた人間は村八分にせよ」「規律を乱したら『無限責任』を負え」と言っているに過ぎません。

    ☆関連図書(既読)
    「「いき」の構造」九鬼周造著、岩波文庫、1979.09.17
    「子どもの宇宙」河合隼雄著、岩波新書、1987.09.21
    「中年クライシス」河合隼雄著、朝日文芸文庫、1996.07.01
    「日本文化の新しい顔」河合隼雄・日高敏隆著、岩波ブックレット、1998.01.20
    「こころの処方箋」河合隼雄著、新潮文庫、1998.06.01
    「未来への記憶(上)」河合隼雄著、岩波新書、2001.01.19
    「未来への記憶(下)」河合隼雄著、岩波新書、2001.01.19
    「泣き虫ハァちゃん」河合隼雄著・岡田知子絵、新潮社、2007.11.30
    「生きるとは、自分の物語をつくること」河合隼雄・小川洋子著、新潮社、2008.08.30
    「禅と日本文化」鈴木大拙著・北川桃雄訳、岩波新書、1940.09.30
    「社会的ひきこもり」斎藤環著、PHP新書、1998.12.04
    「若者の心のSOS」斎藤環著、NHK人間講座、2003.08.01
    「「平和」について考えよう」斎藤環・水野和夫・田中優子・高橋源一郎著、NHK出版、2016.05.30
    「チベットのモーツァルト」中沢新一著、せりか書房、1983.11.20
    「宗教入門」中沢新一著、マドラ出版、1993.02.01
    「僕の叔父さん網野善彦」中沢新一著、集英社新書、2004.11.22
    「憲法九条を世界遺産に」太田光・中沢新一著、集英社新書、2006.08.17
    「レヴィ=ストロース『野生の思考』」中沢新一著、NHK出版、2016.12.01
    (2018年2月15日・記)
    内容紹介(amazon)
    私たちは、どこから来て、
    どこへ向かおうとしているのか―
    好評の『別冊NHK100分de名著』ムック第3弾のテーマは「日本人論」。多様な価値観が噴出し、日本人のアイデンティティが揺らぐ昨今、美意識・感受性・心理・宗教観の4つをキーワードに、先人たちの遺した名著に立ち返ることで、私たち日本人の基層・根源へと迫る。

  • 立方体の説明が面白かった

  • ・Eテレの番組の書籍化<http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/2015special/
    ・奇数ページ(左頁)欄外下部に、著名な日本人論の書籍題名が1頁に1冊ずつ載っている。ミニ年表というわけ。

     構成は、次の四冊。
    九鬼周造「『いき』の構造」
    折口信夫「死者の書」
    河合隼雄「中空構造日本の深層」
    鈴木大拙「日本的霊性」

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著者プロフィール

編集工学者、編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。80年代に情報文化と情報技術をつなぐ方法論を体系化し「編集工学」を確立し様々なプロジェクトに応用。2000年「千夜千冊」の連載を開始。同年、eラーニングの先駆けともなる「イシス編集学校」を創立。近年はBOOKWAREという考えのもと膨大な知識情報を相互編集する知の実験的空間を手掛ける。また日本文化研究の第一人者として「日本という方法」を提唱し独自の日本論を展開。著書に『知の編集工学』『擬』『世界と日本の見方』『国家と「私」の行方』ほか。

「2018年 『千夜千冊エディション 情報生命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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