NHK出版 学びのきほん はじめての利他学 (教養・文化シリーズ)
- NHK出版 (2022年4月25日発売)
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感想 : 46件
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Amazon.co.jp ・雑誌 (120ページ) / ISBN・EAN: 9784144072802
作品紹介・あらすじ
他者だけでなく、自分も利する「利他」の本質とは。
「利他」という言葉は「自分ではなく、他者のためにおこなうこと」だと捉えられがちだ。しかし、日本の起源から利他を見つめ直してみると、それとは全く異なる姿が見えてくる。空海の「自利利他」、孔子の「仁」、中江藤樹の「虚」、二宮尊徳の「誠の道」、エーリッヒ・フロムの「愛」……彼らは利他をどのようにとらえ、それをどう実践して生きたのか。彼らの考える利他は、現代とどう違うのか。「自分」があってこその利他のちからとは、どんなものなのか。日本を代表する批評家が、危機の時代における「自他のつながり」に迫る、日本初・利他の入門書。
みんなの感想まとめ
利他について深く考察したこの書籍は、利己の逆に位置する単なる概念を超え、哲学や歴史を織り交ぜながら「利他」の本質を問いかけます。特に、最澄や空海の教え、孔子やキリスト教の視点を通して、利他の多様な捉え...
感想・レビュー・書評
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私も利他について勘違いしていました。利己の反対語かと思っていたが、そういう訳では無い。その説明から本書は始まります。利他とは自分を活かし他者も活かすこと。
誰でも場面ごとに自分を変えている時間の方が多いく、思ってもいないことを口にしながら生きることがある。と書かれています。確かにその通りかもしれない。
そのように自分を失ってしまえば、自分を愛することはできない。自分を愛することができなければ、他者を愛することもできない。つまり、利他を実行することができないということ。
著者は自分を深く信頼することが、自分を愛することにつながるとも言います。利他を実行するために信頼できる自分を形成していくようにする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内容そのものは良いものだと思うが、私が求めていたものと異なっていた。
たしかにタイトルも「はじめての利他学」なのでその通りなのだが、利他に関する過去の研究や学問を体系的にまとめている本。
実際にそれをどう人生に活かすか、といった実用書的な立ち位置ではないので、そのことは留意した上で読んだ方が良い。
ただ、やっぱり利他な心を持つ、人の立場から物事を考えられる、成熟した大人になりたいと思った。 -
「利己的」の対極にあるものとしての「利他」のイメージで読み始めたら、それとは少し違うものでした。
空海や最澄による利他。
孔子が語る利他。
キリスト教の教えにもみられる利他。
とても哲学的なお話でした。
最澄と空海でも利他の捉え方が少し違ったり、特に儒教における「利」と仏教における「利」の捉え方の違いになるほどと思いました。
お金を稼ぐことや事業で成功すること、経済がどんどん発展していくことばかりが注目されている今の世界で、
「人間は、自然に対する利他を真剣に考えねばならないところに来ているからです。」
とおっしゃり「利他」について語られる著者の思いがとても心に響いてくる本でした。 -
利己と利他はつながっていると看破し、「自利利他」を唱えた空海は偉大だ。
又、少しでも身近な所から学ぶとしたら二宮尊徳か。その考えは無尽や信用金庫につながる。
谷島屋書店連雀店にて購入。 -
利他ということをこれまで勘違いしていたことに気付いた。自他他利は2つで1つ。そして、ここでも自分を信じること、自信を持つこと、そこから始まるということが書かれており、課題だなと思う。
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利他や愛について知ることができた。知るにとどまらず、実践につなげることの大事さも強調されている。
【私たちは、なぜ成功や名誉、富、権力に飲み込まれていくのか。それは、自分自身や他者と「つながる」前に、社会の価値と「つながる」からです。造られた成功、作られた幸福を真実だと思い込むからです。】
【自分の失ってしまえば、自分を愛することはできない。だから、自分ではないものに化けることは、愛を失う最初の大きな罠なのだ。】
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「利他」はそれ単独では成立せず「自利利他」「忘己利他」…平安時代日本の仏教で成立した考え方で、西洋哲学よりはるかに古くかつエゴイズムの対極という思想ではないとうところにさすがという気持ちになった。
空海は仏教界のスーパースターであることに変わりはないが、
最澄の「利他」に対する考え方が涙が出るほど優しい。
(最澄自身は自分にも他人にも厳しい人ではあるが…)
日本人で良かった!
空海なども自利と利他は排他ではなく相互だと言っているが、
自分を愛そうということは硬派な時代なのでそんなことは言わない。
時代が進んで、ユーリッヒ・フロムの西洋哲学、心理学によって噛み砕いた、「自分を愛する即ち自分の欠点を含めて許す、受け容れる」がスタートという流れまで。
孔子、二宮尊徳の思想、西郷隆盛の思想も経由する。
利他→仁→道→天道→愛 -
さまざまな場所、さまざまな時代に「利他」についてこんな考えが生まれたよ…という内容。その考えをもとに、どのように行動したり、マインドセットをもつかは読者次第。
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仏教について紐解いとあって
私には難しかったけど
だけど、利他ってこんなことから始まって広がっていたのかぁと知れた。
ふむふむと思いながら読んでみた。 -
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自分は利己的であり、利他的になるにはどうすればよいか知りたくて読んだが、読んで良かった。
特に利己を得るために利他を行うとういうのが、腑に落ちた。独りよがりの利己を追うのではなく、利己となる利他を実践していきたいと思う -
自利利他。自分を信じること・自分を愛することと、他人を信じること・愛することは、繋がっている。
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成功、名誉、富、権力を求めるあまりに、人は、忘れてしまう。生まれながらにして持ってる、自分と他者を思いやる心を。
なんてことが昔の賢者の言葉が紹介されながら、語られている。
中高あたりでじっくり触れてほしい。「情報」なんてやってる場合じゃないよ。世界を救うのは、情報じゃなく、利他学だよー! -
若松さんの本にしては、正直なところ、期待外れだった。幾多の先人の、宝物のような言葉を散りばめてはあるが、それは「パッチワーク」以上のものではない。繰り返し語られている、「行」「実践」への架け橋をどう架けていくのかは、読んだ個々人に課せられた課題ではある。
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引用されているものが幅広く遠いところからされているのに、互いに共有出来るメッセージがあるのが良かった。読み物としては引用解説に力点があって、ずばり言いたいことの難しさをそのまま読者に放っていて結構読みにくい。
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日本で初めて利他の言葉を使ったのが、平安時代の空海まで遡る。
空海の自利利他、最澄の忘己利他の概念からはじまり、道元の愛語、仏教と儒教の利、仁とは何か、不言実行と知行合一、天道、二宮尊徳の誠の道の実践、エーリッヒフロムの愛するということなど、類似概念や東洋を主とした世界の思想家の概念を丁寧に見ていく。
利己主義と自己愛は正反対のものだとフロムはいう。利己主義は、「自分を愛さなさすぎるため、自分の中に充実を感じられず、そのために利己的になっている」という指摘はなるほど!と唸った。
結論の「利他には等しさが必要です。そして、そのためにはまず、他者を愛するように、自分を愛し、信じることが大切なのです。」という言葉が全てを語っていると感じた素敵な本でした。 -
タイトルの伏線回収。
利己的な人は、自分を愛しすぎるのではなく、愛さなすぎるのである。いや実際のところ、その人は自分を憎んでいるのだ。たしかに利己的な人は他人を愛せないが、同時に、自分のことも愛せないのである。
私は明らかに利他的ではないと自己評価している。
私は私を大切にしていると思っていたのだけれど、逆だったのかもしれない。自分自身を愛して信じることができていないのかもしれない。自分のことを受け入れる、許す、寄り添う。それが他者を愛することに繋がるのか。なるほど。 -
自利利他、忘己利他
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抽象的であったが、仏教の世界や
忘己利他、自利利他、について知ることが出来た。
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若松英輔の作品
