樋口一葉: われは女なりけるものを (NHKシリーズ NHK文化セミナー・明治文学をよむ)

著者 :
  • NHK出版
3.00
  • (0)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 3
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784149102818

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  樋口一葉といえば、短命・短編・薄幸の思いがよぎる。他方で近代文学では女性職業作家の先鞭を付したとの思いも強い。

     作品を丹念によみ、それぞれの作品に対する検討、解析、評価が多い中、全体像を検討するなかで、なにが見えてくるのか。

     本書では作家論と作品論が大きなテーマかと思う。作品論では『大つごもり』『にごりえ』『十三夜』『たけくらべ』などが検討される。

     テーマの多様性。作品を通じての主張。そこに一葉作品の特質があると、著者は提示している。「いくつものテーマ、ストーリーが何重にも隠されている」(まえがき 口絵)。

     女性の身で、女性をテーマにすえ、文壇で注目をうけたゆえんであり、しかも長く愛される要因ということかと、思いいたらせてくれる。

全1件中 1 - 1件を表示

菅聡子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×