文学の世界 怪奇幻想ミステリーはお好き? その誕生から日本における受容まで (NHKシリーズ カルチャーラジオ)
- NHK出版 (2013年12月24日発売)
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感想 : 5件
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Amazon.co.jp ・雑誌 (162ページ) / ISBN・EAN: 9784149108520
感想・レビュー・書評
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放送は聞き始めたもののテキストを買い忘れようやく手に入れた。
NHKのラジオ講座のテキストなんて中学1年の基礎英語以来かも。なかなか見つからず書店をめぐって気が付いたのは、NHKのテキストというのは、書店での1コーナーとしてかなりの面積を占めているということ。
しかも、どんな小さな本屋にもある。
さて、キングの翻訳で有名な風間賢二先生、すらすらとわかりやすい。毎回、予習をして聞いて復習をと思ったが、一気に全部読んでしまった。ゴシック文学の誕生から探偵小説の誕生、それが日本で翻案小説(翻訳ではなく)となり、捕物帳を生み、推理小説となりミステリーとしてまとめられるまでが非常にわかりやすく興味深く解説。
ラジオでしか触れてない話、テキストでしか触れてない話、そしてツイッターでの補足説明となかなか濃い。
特に同時代のアインシュタイン、ヴィトゲンシュタイン、ジョイスなどの流れの中に夢野久作の「白髪鬼」を置いてみる、というのに思わずうなった。
他にも進化論の対置概念としての退化論が、「ジキルとハイド」「吸血鬼ドラキュラ」「タイムマシン」などを生んだ、とか横溝正史が編集長となり雑誌「新青年」をナンセンスとユーモアを前面に推し出した情報発信メンズマガジンとなり、江戸川乱歩が休筆したとか、本当に興味深い内容、読みたい本もたくさん出てくる。
レジュメ作って、「まとめ」にあげようかな…。
ラジオ聞き逃した方は、風間賢二の過去のツイッターにURLが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
英国ゴシックロマンスから始まりミステリーというジャンルに広がるまで。幅広く基本をしっかり押さえて…という感じで、読み物としてもおもしろいし、言及されている読みたい本にふせんを貼ったらふせんだらけに。しばらくは私の教科書的一冊になりそう!
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どれほど数を読むわけでもないが、ミステリーはお好きなので読んでみた。NHKカルチャーラジオの講座テキストだが、期待した内容ではなかった。ゴシックとは何かと題し、中世ヨーロッパ文学の歴史から始まる。触れたことのない作家の作品についての解説が続く。最後は江戸川乱歩、横溝正史にたどり着くが、やはりさほど馴染みがない。それでも、日本の現代文学史についてミステリー受容の過程を通して学ぶことができた。
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