NHKこころの時代~宗教・人生~ 宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる (NHKシリーズ)
- NHK出版 (2023年3月25日発売)
本棚登録 : 87人
感想 : 2件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・雑誌 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784149110684
作品紹介・あらすじ
『法華経』の思想を学びながら、宮沢賢治作品の核心に迫る。
わずか37歳の若さでこの世を去ったにもかかわらず、今なお語り継がれる宮沢賢治。その詩や童話の数々は人々が危機に見舞われるたびに読み直され続けてきた。心に響く賢治の生き方や文学作品を支えたものは何だったのか。家業へのうしろめたさ、農業指導員としての人生、最愛の妹・トシの死……数々の苦しみのなかで、なぜ懸命にいのちと向き合い続けたのか。そこには『法華経』をはじめとする仏教の存在があった――。宮沢賢治没後90年、賢治と宗教とのかかわりを追い、宗教的世界観から賢治作品を味読する。
感想・レビュー・書評
-
宮沢賢治というタイトルに惹かれて。
番組は見ていないのですが、読み物としてとても面白かったです。
これを機に、宮沢賢治回は追いかけてみようかなあ。
なかなか難解な世界観で知られる宮沢賢治の作品。
そんな宮沢賢治の作品を、人生そのものを、彼が最後まで信仰していた「法華経」から読み解いた一冊。
彼が法華経を信仰していたことは知っていても、それが彼の人生や作品にどう反映されていたかまでは気にしたことがなかったので、それだけで興味深かったです。
それに、法華経の教えが分かるとぐんっと彼の世界観の解像度が上がるという体験もさせてもらえたし。
今まで読んでも「?」となっていた部分の一解釈を頂けて、凄く勉強になりました。
特に妹の回は、もともと『永訣の朝』が好きな詩なこともあって、読みながら号泣でした。
妹への想い、それでも個人としてではなく、法華経の教えに従い、全ての人のために祈ろうとした賢治の葛藤。
思い返しただけでも胸に来ます。
いい一冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
宮沢賢治が法華経に対する深い信仰心を持ち、『銀河鉄道の夜』にも『雨ニモマケズ』にも、法華経の思想が流れているということを初めて知り、驚いた。
以前、内村鑑三著『代表的日本人』を読み、日本に生存していた偉大な人達に感銘を受けたが、宮沢賢治も同じような偉大な人だったようだ。その一生を通して、まるで菩薩のような生き方を実践していた。若い頃に『銀河鉄道の夜』を難解だと感じ、最後まで読まずにいたが、もう一度手に取り、読んでみたいという気持ちになった。
著者プロフィール
北川前肇の作品
