3か月でマスターする 世界史 6月号 (NHKシリーズ)

  • NHK出版 (2024年5月23日発売)
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Amazon.co.jp ・雑誌 (80ページ) / ISBN・EAN: 9784149110998

作品紹介・あらすじ

移り変わる世界の覇権。歴史のターニングポイントを刮目せよ!

『3か月でマスターする世界史』も6月号で完結。最後のテーマは「アジアと欧米との対峙」。

モンゴル帝国の崩壊と、明の時代の中華思想、大航海時代とヨーロッパ列強によるアジアの植民地支配、2度の世界大戦を経ての米ソの台頭による国際秩序の再編から、現代に続く道のりを紹介する。

古代から続く壮大な歴史のうねりとドラマが、現代の世界情勢につながっている。
世界史に触れれば、現代のニュースの深層がわかる。

過去、世界史に挫折した人でも、あこがれの知識や教養が自分のものに!

第9回 ”中華”の確立と大航海時代
第10回 グローバル化とヨーロッパの覇権
第11回 近代化する日本と世界大戦
第12回 21世紀 台頭するアジア

感想・レビュー・書評

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  • 「3カ月でマスターする世界史6月号」岡本隆司・山下範久・細谷雄一著、NHK出版、2024.06.01
    79p ¥1,320 C9422 (2024.07.09読了)(2024.05.28購入)
    ルネサンス、大航海時代、宗教改革、産業革命、フランス革命、アヘン戦争、日清・日露戦争、第一次大戦、ロシア革命、第二次大戦、現代(ロシア、中国、パレスチナ、インド、台湾)と盛りだくさんです。
    国民国家とか民主主義とかは、誰もが認める価値ではなくなっているのでしょうね。

    【目次】
    はじめに
    第9回 ”中華”の確立と大航海時代
    第10回 グローバル化とヨーロッパの覇権
    第11回 近代化する日本と世界大戦
    第12回 21世紀 台頭するアジア

    ☆関連図書(既読)
    「3カ月でマスターする世界史4月号」岡本隆司著、NHK出版、2024.04.01
    「3カ月でマスターする世界史5月号」岡本隆司著、NHK出版、2024.05.01
    「コロンブス」増田義郎著、岩波新書、1979.08.20
    「図説・フランス革命」芝生瑞和著、河出書房新社、1989.06.22
    「実録アヘン戦争」陳舜臣著、中公文庫、1985.03.10
    「日清・日露戦争」原田敬一著、岩波新書、2007.02.20
    「第一次世界大戦」木村靖二著、ちくま新書、2014.07.10
    (アマゾンより)
    移り変わる世界の覇権。歴史のターニングポイントを刮目せよ!
    『3か月でマスターする世界史』も6月号で完結。最後のテーマは「アジアと欧米との対峙」。
    モンゴル帝国の崩壊と、明の時代の中華思想、大航海時代とヨーロッパ列強によるアジアの植民地支配、2度の世界大戦を経ての米ソの台頭による国際秩序の再編から、現代に続く道のりを紹介する。
    古代から続く壮大な歴史のうねりとドラマが、現代の世界情勢につながっている。
    世界史に触れれば、現代のニュースの深層がわかる。
    過去、世界史に挫折した人でも、あこがれの知識や教養が自分のものに!

  • 写真や画像が多く読みやすかった。初学者向けで分かりやすい。番組を見ていない人でも世界史を大摑みするには良いと思う。幅広く浅く世界史を捉えたい人には十分。三部作の三部作目だけどここから読んでも大丈夫。

  •  2024年にやっていた「3か月でマスターする世界史」の最後、6月号。アジアから見る世界史が通底するテーマで、今回はアヘン戦争あたりからアジアがヨーロッパに逆転され、世界の経済、交易システムに巻き込まれながら世界大戦に突入、戦後も国民国家の理念にそぐわないで苦労を強いられるアジアや中東の様子を描きながら、現代が抱える問題を概観する、という構成。
     なんかウサギとカメだと最後は着実なカメが勝つ、という感じだが、一気にラッキーで(スペインが銀を見つけた)巧妙な(三角貿易とか)ウサギに巻き返されてやり方を変えられないカメが苦しんで現在に至る、みたいな話だな、と今思った。
     あとは興味深いと思ったところのメモ。テレビの番組では清もこれまでの帝国と同様に「緩やかな支配」をしていた、という感じで描かれていたけど、このテキストの方では「アメとムチ」で結構厳しいこと(辮髪の強制、「文字の獄」(p.29)とか)もやっていた、ということを知って、それまでのモンゴルとかの帝国とはちょっと違うんだなと思った。あとは大きなところで、やっぱり巧妙なイギリスのやり口、というのが印象的。イギリスで綿製品を作ってそれを安価でインドに売りつけるので、いくらインドの人が頑張っても稼げないし、工業化も進まないという構造、システムを作る、というのが恐ろしい。そう考えると「システム」って怖いなと思った。「帝国では、軍事は遊牧民が、経済は農耕民が…と、多種多様な集団の連携により成立するため、皆で1つのルールに従う必要もなければ、皆を律するような『法』が存在する必要もあります。そのため、『中核』の国々のように官民の一体化ができず、『法の支配』が機能しなかったことで、清をはじめとしたアジアの帝国は、資金集めや軍備などで遅れが出るようになり、やがてヨーロッパ諸国の経済力・軍事力に圧倒されるようになります」(p.39)というのは分かりやすかった。そして「主権国家」(「理念として帝国内での統一を目指しながらも、実際には社会のごく表面的な部分までの統治にとどまる帝国の在り方は、技術革新や社会制度の変革を通じ、多くの価値観を生み出す資本主義とはなじみにくい」(p.51))から「国民国家」へ、というのがこの4回のテーマになっていると思うが、国境とか国民とか、地図上で線が引いてある状況に何の疑いも持っていないということ自体が、国民国家の西洋でできた概念に強く規定されている、ということを自覚した。「長い16世紀」(pp.48-9)という考え方が面白かった。そんな中で「異端な日本」、日本の特異さが目立つ。政治を中国に影響されていなかったからこそさっさと明治維新で国民国家になれた、ということが分かった。番組では、西の端のヨーロッパと同じように東の端の日本には遊牧民がいない、という共通点が指摘されていたが、それが本当にこういう歴史に現れているのだとすれば面白い。最後、現代の問題ではロシアや中国に見られる、帝国主義へのノスタルジーの話が印象的。テキストでも「プーチンの膨張主義」(p.72)とか、「ロシアのウクライナ侵攻や、中国が香港や台湾などへと支配を強化しようとする動き」(p.74)として説明されている。「それぞれの国・地域では、『偉大な過去の歴史に回顧する力』が働きやすいのではないか」(同)ということを認識することが世界史を学ぶ意義の1つ、として提示されていた。
     ということで、3か月でマスターする世界史を1週間で集中的に勉強してしまったので、すぐ忘れてしまうのかもしれないけど、やっぱり歴史の勉強って面白いということがよく分かって、とても良いシリーズだったと思う。のっぺりやる訳でもなく、あるいは高校の授業でありそうな変な「探究」とかをやる訳でもなく、とりあえず基礎的な世界史の流れが理解できて、一つの解釈が示される、というのが良かったし、これを勉強のきっかけにすることができる、という感じだった。今年の1〜3月の「3か月でマスターする江戸時代」のテキストも買って番組も録画しているので、これもちゃんと勉強してみよう(いつになんのか分かんないけど)。(25/08/17)

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著者プロフィール

1965年、京都市に生まれる。現在、京都府立大学文学部教授。著書、『近代中国と海関』(名古屋大学出版会、1999年、大平正芳記念賞)、『属国と自主のあいだ』(名古屋大学出版会、2004年、サントリー学芸賞)、『中国経済史』(編著、名古屋大学出版会、2013年)、『出使日記の時代』(共著、名古屋大学出版会、2014年)、『宗主権の世界史』(編著、名古屋大学出版会、2014年)、『中国の誕生』(名古屋大学出版会、2017年、アジア・太平洋賞特別賞、樫山純三賞)ほか

「2021年 『交隣と東アジア 近世から近代へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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