黒死館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 240)

著者 :
  • 早川書房
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150002404

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったけど…が第一声。
    有名な三大奇書の一冊で、名前くらいは知っている人も多いはず。
    とは言っても本を読まない人は勿論、よく本を読む人でもこれは読みづらいことこの上ないです。
    知らない知識がずらずら出てくる上、それについての説明もあるものの今の文体とはちょっと違う書き方?をしているため分かりづらい。
    しかし、私的には読み慣れているかんじであり、内容は面白かったと思います。
    ですが一般的に読みづらいだろうということで星マイナス1で。

  • 三大奇書のひとつ。
    こちらもポケミス60周年記念の丸善・ジュンク堂書店限定復刊。
    河出文庫版を持っているが、ポケミス版の雰囲気は矢張りいい感じ。
    各社の文庫では新字にされているが、ポケミス版は旧字。旧字で読むと何処か長閑に感じる……。

  • 12月の2冊目。今年の204冊目。

    読んだ感想は1つですね。意味分からない笑。いやーさすがにここまで意味がわからないとは思いませんでした。まぁそもそも日本語が読みにくいっていうのはありますがね。まぁこの本は人にはお薦めできませんね。好奇心が強い人だけどうぞって感じ。

  • 三大奇書の一角。読書慣れしてない人が呼んでもただ辛いだけ。衒学趣味の方だけどうぞ。/ついに、ついに読み終えました。衒学趣味の終点といっても過言ではありません。ペダンチックはしばしば中二病的であると言われますが、ここまで突き抜けているともはや何も言えません。場景描写は今まで見た事無いレベルです。さて、この本を愛するが故に、あなたにお伝えしましょう。「決してお勧めしません。読みづらいし、理解不能です。それでもなお読みたいと思うあなただけが、黒死館の鍵を手に入れるのです」

  • 上下二段組、旧漢字、旧仮名表記の本文が(「文語」じゃありません) 、作品内容とあいまって、更なる迷宮感を増幅させる、希有なテキストです
    21世紀にもなって、本文を改定しないまま再刊する早川書房の「蛮勇」に拍手!
    あるいは、ただの「経費削減」かもしれませんが、そこがかえって「希少価値のあるテキストの刊行」につながったわけですから、更に拍手!

    既に新刊では購入できないみたいですが、リアル古書店ででもネットででも、買えるうちに買っておきましょう!
    読むのはあとからでもいいんです
    できれば最初は河出文庫か創元推理文庫で読んで、二回目を教養文庫(こちらも絶版なので古書店かネットで購入のこと)で読んで、三回目をこのテキストになさるべきでしょうね

  • 【父よ吾も人の子なり】

    とりあえず読みきったということで星4つ。
    帯に「読了しただけで他人に誇れるミステリってそうはない」とある。内容は、、、うーん、、厳しい。
    読みきった自分を褒めたい。

  • 法水麟太郎シリーズ

    1月28日の朝、グレーテ・ダンネベルグ夫人が毒殺されたとの一報。過去、黒死館で発生した3度の動機なき変死事件。算哲の弟夫婦の死と算哲自身の死。現場の部屋へ。遺体が発光しており、両こめかみに紋章の文身が。死因はオレンジに混入された青酸カリ。現場は施錠された密室だった。"テレーズ"と記されたメモ。ダイイングメッセージ?自動人形の部屋(鍵が紛失している。薬物室のも)の調査。死体のある部屋に戻る。川那部易介が失踪。久我鎭子談・昨夜の出来事。交霊会でのタンネンベルク夫人の「算哲」という言葉の謎。現場は過去の変死事件により、開かずの間だった。なにかに怯え、この部屋に避難した被害者。異様な神意審問会。
    算哲が6人の殺人方法の予言を描いた黙示図川那部易介が甲冑から窒息死体で発見される。時計室へ。押鐘津多子が倒れている。機械仕掛けのテレーズの幻影。火術弩でクリヴォフ夫人が狙撃される。算哲・ディグスビイ・テレーズの関係。事件の動機。伸子が中毒で倒れる。演奏会中、クリヴォフ夫人が刺殺される。殯室へ。レヴェズが首を吊っている。
    広間へ。ディグスビイと久我鎭子に関する報告。図書室へ。久我鎭子の訊問。カルテットの秘密。ダンネベルグの部屋へ。算哲の影が。礼拝堂へ。旗太郎、セレナ、伸子の訊問。事件解決。翌日の午後。伸子が射殺されてしまう。

     2011年6月14日読了

  • ワ ケ が 分 か ら な い 。
    君たちいったい何をしゃべってるんだね??
    多分ゴスロリ好きとか、変に向学心のあった高校〜大学生の頃に読めばいいのかもしれんが、もはやただのおばちゃんな私には背伸び(?)する気も・・・。
    なんで、こないだ読んだ虚無への供物は、割とフツーにミステリーしてたので、それと「並び称される」というこの本もそんなもんかと思ってみたんだけど、全然違った・・・。

  • これでもかって見立て。魔術書とか、邪教とか。
    でもちゃんと推理できて、面白く読めた。文語だったからちょっと読みづらかったけど。
    奇書のレベルとしてはこれくらいがちょうどよいね。

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著者プロフィール

小説家。1901年東京生まれ。本名、小栗栄次郎。1927 年、「或る検事の遺書」を、「探偵趣味」10月号に発表(織田清七名義)。1933年、「完全犯罪」を「新青年」7月号に発表。「新青年」10月号に掲載された「後光殺人事件」に法水麟太郎が初めて登場する。1934年、『黒死館殺人事件』を「新青年」4~12月号に連載。他の著書に、『オフェリヤ殺し』、『白蟻』、『二十世紀鉄仮面』、『地中海』、『爆撃鑑査写真七号』、『紅殻駱駝の秘密』、『有尾人』、『成層圏の遺書』、『女人果』、『海螺斎沿海州先占記』などがある。1946年没。

「2017年 『【「新青年」版】黒死館殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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