ドグラ・マグラ (ハヤカワ・ミステリ 276)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 210
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (502ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150002763

感想・レビュー・書評

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  • ブーーン。お兄さま。お兄さま。お兄さま。お兄さま。アーあ、チャカポコ、チャカポコ。アーあ、チャカポコ、チャカポコ。アーあ、チャカポコ、チャカポコ。アーあ、チャカポコ、チャカポコ。脳髄。脳髄。脳髄。脳髄。胎児の夢。胎児の夢。胎児の夢。胎児の夢。心理遺伝。心理遺伝。心理遺伝。心理遺伝。アンポンタン・ポカン博士。アンポンタン・ポカン博士。アンポンタン・ポカン博士。変態性欲。変態性欲。変態性欲。変態性欲。お兄さま。お兄さま。お兄さま。お兄さま。ブーーン。ドグラ・マグラ=ドウドウ・メグリ。⑤↑

    数か月前からドグラ・マグラを読むことを決めていましたが、この本は確かに意味不明な部分も多いです。しかし、精神疾患治療やメカニズムを真面目に考えた内容です。身体疾患の病因は目に見えるけど、精神疾患は目に見えない。また、精神疾患患者さんの辛い状況をも真面目に描写しています。そして、主人公が自分探しするミステリーとしても高級感ある内容でした。ラストまで読むと、主人公と登場人物同士の関係が分かってきます。相当練られた内容だと思いました。三大奇書の1冊ですが、この本は精神を壊すことはなく、読むに値する本ですよ。

    https://www.youtube.com/watch?v=Ck51MR0Cxf4 本を見ながら、この朗読を2倍速で聴くとよいです。多くの部分が会話や書簡が多いので、聴いた方が理解が早いと思います。

    • ポプラ並木さん
       マメムさん、初めまして!コメントありがとうございます。表紙絵(米倉斉加年)を見て、こりゃむりだーーーと思ったのですが、読んでみたら印象が全...
       マメムさん、初めまして!コメントありがとうございます。表紙絵(米倉斉加年)を見て、こりゃむりだーーーと思ったのですが、読んでみたら印象が全然異なりました。感想に書きましたが、文字を追いながらの聴き読書だとハードルは低いかもしれませんよ。
      2023/05/03
    • ポプラ並木さん
      111108さん、こんにちは!そうそう、抗体をいっぱいつけました。でもそこまでの抗原ではなかったです。楽しめました。111108さんは読まれ...
      111108さん、こんにちは!そうそう、抗体をいっぱいつけました。でもそこまでの抗原ではなかったです。楽しめました。111108さんは読まれました?感想探してみますね。自分は精神疾患患者さんの研究もしているので、内容は理解できました。でも若干突飛な仮説なのですが、そこも楽しめました!
      2023/05/03
    • ポプラ並木さん
      アールグレイさん、こんにちは!三大奇書!とても面白かったですよ。アールグレイさんは聴き読書はしたことある?今回は書簡体、会話などが多いので、...
      アールグレイさん、こんにちは!三大奇書!とても面白かったですよ。アールグレイさんは聴き読書はしたことある?今回は書簡体、会話などが多いので、声優さんの声を分けていただいているので、理解が早かったですよ。読んでみない?GW楽しんでいますか?自分は明日プロ野球観戦です。
      2023/05/03
  • 昔は精神疾患の患者への治療は、今では考えられない驚く治療であったのを何かの文献で見た事がある。この時代背景も精神疾患への治療は確立しておらず、精神は遺伝すると言った話が物語のミステリーとなってました。それもあってかなかなか精神系の話は、気持ちの良い話ではなく後味も良くない終わりとなってました。

  • 読破しました
    昔の文章で読みづらかったです
    二転三転して驚くことが度々でした
    すごい世界です

  • ある時から、ページをめくる手が止まらなくなる。

  • 自分の尊敬している人や、世界観の好きな人たちがこぞってお勧めしてくる本であっただけ読んだ。

    最初は本当に言葉が飛び込んできて気が狂いそうになって、読むのが本当に苦しかった。正直文字から感情や気が狂いそうになるようなものが大量にあり、中盤までは数ヶ月かけながら読むレベルにはペース配分を考えないと気を持っていかれると思うレベルであった。本当に文字の力、文章の力を感じるくらいのものであった。仕事中の昼休みにご飯を食べながら読んでいたため、発狂寸前になりながら仕事をしていたレベルである。

    終盤に差し掛かり正木先生が現れたタイミングで、盛り上がりと分かりやすさが向上し読むのが楽しくなったので正木先生が出たタイミング以降は2日で読み切った。本当に面白かった。

  • 読み始めたら止められなくなり、一気に読んだ。脳がとろけるような美しさ。耽美的という言葉はこのためにあるのかも。

  • 渦のイメージ

  • 日本三大奇書のひとつ、『ドグラ・マグラ』。
    こちらはハヤカワのポケミス版で、丸善・ジュンク堂書店限定復刊の帯がかかっている。買える書店が限られているせいか、値段の方はやや割高だが、ポケミス版の佇まいは特別なものがある。

  • 朝、時計の音がして、目が覚めると自分が誰だか分からなくなっているー。という出だしから、色んな文体やわけの分からない登場人物が次々にあらわれ、読んでいて頭がおかしくなりそう。でも、主筋は一本きちんと通っていて最後まで物語として楽しめた。

  • 読み切るのにすごい時間かかった。達成感はんぱない。中盤にかけてコロコロ文体が変わるからかなり読みづらい。世界観は好き。モヤモヤ終わっても許せるかな?単なる解放感かもしんないけど。チャカポコの歌がすごい頭に残る(-"-;)敷居の高い一冊。

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著者プロフィール

1889年福岡県に生まれ。1926年、雑誌『新青年』の懸賞小説に入選。九州を根拠に作品を発表する。「押絵の奇跡」が江戸川乱歩に激賞される。代表作「ドグラ・マグラ」「溢死体」「少女地獄」

「2018年 『あの極限の文学作品を美麗漫画で読む。―谷崎潤一郎『刺青』、夢野久作『溢死体』、太宰治『人間失格』』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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