五つの箱の死 (ハヤカワ・ミステリ)

  • 早川書房 (1957年4月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784150003203

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

ミステリーの魅力が詰まった本作は、サンダース博士が謎の女性から依頼され、父親を探す過程で遭遇する不可解な事件を描いています。刺殺死体と意識を失った人々が絡む状況は、被害者の異常な趣味に起因しており、ト...

感想・レビュー・書評

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  • この前読んだ有栖川さんの本でH・M卿思い出し図書館で借りる。ハヤカワポケットミステリーの雰囲気と活字の形も何だか時代がかって逆に新鮮。トリックは目新しくないが、キャラクターと謎が謎呼ぶ仕掛けは面白かった。このシリーズまた読もう。

  • H・M卿シリーズです。
    本書の語り手はサンダース博士です。
    研究室を出たサンダース博士は見知らぬ女性のマーシアに呼び止められ、父親を探す手伝いを頼まれます。
    そして、1人の男の刺殺死体と毒を盛られ意識を失った3人の人間を発見します。
    3人のポケットの中には時計、石灰、目覚しが入っていて、不可解な状況が出来上がっていましたが、この状況が出来上がった理由は殺された男の趣味が原因なのです。
    この毒によって意識を失っていた3人共に男を殺す動機があるようで皆が怪しく見えるのですが、犯人は意外です。
    この犯人から読者の目を逸らさせる為にカーは大胆な仕掛けを施していますが、これについてはやや不満もあります。
    ですが、考えたなとは思います。
    トリックの方はコナンで先に知っていたので、驚きは半減してしまいました。

  • 被害者のとある秘密が
    犯人解決への鍵ともなる作品。
    しかしその秘密はまあ
    「異常趣味」としか言いようがありませんな。

    トリックは単純明快なのです。
    だけれども文章でそのほうへの嫌疑が
    かからないように見事に誘導されており
    結局は当初示唆された手順で
    推理せざるを得ないという巧妙さ。

    そして犯人のほうも
    推理が困難という
    見事してやられる構成。
    この手の事件だからたぶん…という
    常識はこの作品ではあきらめましょう。
    裏切られます。

    しかしH・M卿は今回は
    割とおとなしい、かと思ったら
    ある場所でひと暴れしてますし(苦笑)

  • 歴史的名作『ユダの窓』の次作は、HM卿の登場の仕方でもわかるように、波乱に満ちた怪作。カーは、怪奇や密室が無くとも、一度読んだら忘れられない鮮烈で異様な不可能状況を構築してくれている。とはいえ、真の見どころは「五つの箱」や挿話をとっぱらって曝け出される、白眉のトリックと驚愕の犯人。これだけで本書を読む価値はあるというもの。一方で、トリックとサプライズに振り切った分、抜けが多いのはご愛嬌。このバカらしさこそ、カーのうま味なのかもしれない。

  • 2020/09/04読了

  • 毒殺のトリックもちょっと考えれば見当がつく。犯行の動機が入り組んでいて分かりにくい上に、どれもこれも取って付けた感が否めず、意外な犯人ではあるが、意外なら良いというものではない。HM卿も、初期の作品だからか、あまりふざけたことはせず、おとなしい。
    何より訳の古さ、固さに閉口した。
    文庫化されていないし 改訳もされていない理由がよくわかる作品。HM卿ものではCクラス。

  • H・M卿シリーズ

    研究室を出たサンダース博士が呼びとめられたのは見知らぬ女性マーシア。父親を探す手伝いを頼まれるサンダース。フェリックス・ヘイの部屋。毒を盛られた4人。殺害されたは1人フェリックス・ヘイ。毒を盛られ意識を失っていた3人ブライストン卿、シンクレア夫人、シューマン。3人のポケットに入れられた時計、石灰、目覚ましの部品などの秘密。消えたファーグスンという男。殺害されたヘイはは5人の人間の犯した犯罪の証拠を握っていた。弁護士であるチャールズ・ドレイクに預けられた五つの箱。消えた箱。シンクレア夫人の死んだはずの夫の正体。H・Mとサンダース、マーシアの目の前で殺害されたファーグスン。ファーグスンの正体。毒はいつ盛られたのか?それぞれの犯した犯罪とは?エジプトで起きた火事の秘密、貴族の盗癖、保険金詐欺。強請られていたと思われる「ジュディス・アダムス」の正体。

     2011年2月28日読了

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著者プロフィール

Carter Dickson (1906-1977)
本名ジョン・ディクスン・カー。エラリー・クイーン、アガサ・クリスティーらとともにパズラー黄金時代を代表する作家のひとり。アメリカ合衆国のペンシルベニア州に生まれる。1930年、カー名義の『夜歩く』で彗星のようにデビュー。怪事件の連続と複雑な話を読ませる筆力で地歩を築く。1932年にイギリスに渡り、第二次世界大戦の勃発で一時帰国するも、再び渡英、その後空襲で家を失い、1947年にアメリカに帰国した。カー、ディクスンの二つの名義を使って、アンリ・バンコラン、ギデオン・フェル博士、ヘンリー・メリヴェール卿(H・M卿)らの名探偵を主人公に、密室、人間消失、足跡のない殺人など、不可能興味満点の本格ミステリを次々に発表、「不可能犯罪の巨匠」「密室のカー」と言われた。晩年には歴史ミステリの執筆も手掛け、このジャンルの先駆者ともされる。代表作に、「密室講義」でも知られる『三つの棺』(35)、『火刑法廷』(37)、『ユダの窓』(38)、『ビロードの悪魔』(51)などがある。

「2023年 『五つの箱の死』 で使われていた紹介文から引用しています。」

カーター・ディクスンの作品

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