もう探偵はごめん (ハヤカワ・ミステリ 1153)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150011536

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  • 「札束恐怖症」
    通りかかった露店の売り上げを盗んだとして捕まった保釈中の男。だが盗んだ金は男の身にはなかった。あわや無罪となりかけるが、意外な場所に金は隠してあり、それを知り分け前にあずかろうとする医師は不思議な病気を作り出す。最後の最後で言われた言葉に、おっ、となる。

    「もう探偵はごめん」
    部屋をシェアしている若い男二人。一方のトムの婚約パーティーで花嫁の妹が、トムが花嫁に送ったバラの花束の棘で死んだ。トムにはパーティーの直前に別な女から電話がかかってきたな、と成り行き上いろいろ探るとトムの意外な一面が・・

    「バスで帰ろう」
    長編「暁の死線」のもととなった短編。短編なので若い男女の出会いはシンプルに単刀直入に描かれている。午前2時に出会って、男の窮地を二人で救い、午前6時のバスで故郷に帰る、その4時間の進みが長編よりスピーディーになっている。だが長編にあった夜のニューヨークの息使いみたいなのは少なくなっている。

    「黒いリズム」
    有名なジャズマンが死の恐怖に捉えられる。黒魔術的な世界。


    初出誌

    「札束恐怖症」Money Talks  エラリー・クイーンズ・ミステリー・マガジン1962.1月号

    「もう探偵はごめん」I'll Never Detective Again ブラック・マスク1937.5月号

    「バスで帰ろう」Last Bus Home ディテクティヴ・フィクション・ウィークリー1941.3.15号 (長編「暁の死線」のひな型となった短編)

    「歌う帽子」Singing Hat ディテクティヴ・フィクション・ウィークリー1939.2.18号 (アイリッシュ短編集3“帽子”)

    「おまえの葬式だ」That's Your Own Funeral アーゴシイ1937.6.19号 (アイリッシュ短編集5”葬式”)

    「モンテズマの月」The Moon of Montezuma ファンタスティック1952.11-12月号)(「さらばニューヨーク」)

    「黒いリズム」Papa Benjamin ダイム・ミステリー1935.7月号)

    日本独自の編集。

    1971.8.15発行 図書館

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