泥棒は野球カードを集める (ハヤカワ・ミステリ 1640 泥棒バーニイ・シリーズ)
- 早川書房 (1996年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150016401
感想・レビュー・書評
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再読。再読でも十二分に楽しめた。
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今回バーニイの書店に立ち退きの危機がせまる。やむを得ず(?)泥棒を復活したが、そこで見知らぬ男の死体を発見。さらに警察から高価な野球カードを盗んだ嫌疑をかけられてしまう。
相変わらずバーニイとキャロリンのとぼけた会話がとにかく楽しい。今回はドールという女性がバーニイに近付くが、一見お人好しで彼女に振り回されているバーニイが、実はしたたかにきっちり頂くものを手に入れている。密室殺人のトリックは笑えるし、殺されたシチュエーションは都合良すぎだけど、まあそれを求めるシリーズではないからよいか。 -
翻訳も大変だろうなと思えるユーモアミステリ。会話が常に漫談だ。相変わらずの作風は、健在でした。
唯一の被害者は登場した時にすでに死んでる。ネタは窃盗なのだけど、被害者は揃いも揃って、被害額がでかい割に痛くも痒くもないという、シリアスとか社会派とか業とかとは無縁のお話。登場人物もトリックもゆるゆるなのだが、こういう話について行こうとすると、読む側のテンション維持が大変だ。 -
013.初.元ビニカバ、帯付。
2010.12.20.鈴鹿BF -
ニューヨークにかぶれてから、バーニィが街を移動するたびに、東○丁目とか何番街、地下鉄に乗ってアップタンへ・・・などという表現をリアルに感じられるので、シリーズを再読中です。(そういえば昔パリをリアルに感じたくてメグレ警視シリーズを読みました。でもパリの地理には詳しくなりませんでした。)パターンが同じなので、未読のはずが再読のようであり、逆に読んだはずが新鮮だったり、単に記憶力の減退ですが。以前は行き当たりばったりに読み漁ったのですが、発表順に読むともっと話しが見えて面白いことがわかりました。