ベスト・アメリカン・ミステリ/ジュークボックス・キング (ハヤカワ・ミステリ 1769)

  • 早川書房 (2005年4月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (429ページ) / ISBN・EAN: 9784150017699

みんなの感想まとめ

短編小説の魅力を詰め込んだ作品は、独特の緊張感と鋭い洞察が光ります。選りすぐりの20編は、アメリカとカナダの多様な作家たちによって描かれた物語で、それぞれが個性的な世界観を持っています。特に、エルモア...

感想・レビュー・書評

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  • 2002年にアメリカとカナダで発表された短編のうちから20を選ぶ。

    マイクル・コナリーが序文を書く。
    短編小説と長編小説は異なる猛獣、短編小説の簡潔なスタイルには、削って研ぎすませという根底の哲学がある。ひとつの段落、ひとつの文章に注がねばならない労力がきわめて大きい。・・それゆえ短編小説を書くという行為の圧力は作者をじりじりと締め付けてくる。


    「新しいメイド」エルモア・レナード
    これはなんとも、ブラックというか、ある意味暴力的というか、あるいは女たちの陰謀というか、南米の闇というか。コナリーのいう「じりじりと締め付けてくる」空気から生み出されたか。

    コロンビア出身のルールド。ある富豪の家のメイドに雇われる。主人はたまにしか帰ってこず、やけににぎやかで若い妻が家にいる。一体私は何なの? 元ストリーッパーの妻は言う。そこでルールドと交わした契約とは・・ ねえルールド、あなたの夫はコンクリートミキサーの運転手で、コンクリートの中から見つかったのよねえ?

    女主人が、私はサザン・ヒップホップを初めて踊ったグループの一員だったのよ、他の人がリンプ・ビズキッドやもっと古いボブ・シーガーとかバッド・カンパニーで踊っていた時にね、というセリフがあり、レナードは1925年生まれなのにリンプ・ビズキッドを知っているのか、などと思ってしまった。しかしバッド・カンパニーでストリップ・・


    アメリカ、ホートン・ミフリン社の「ザ・ベスト・アメリカン・ミステリー・ストーリーズ」2003年版。

    2005.4.15発行 図書館

  • アメリカで流通しているありとあらゆる印刷物〜月刊誌から新聞、PR誌、フリーペーパーの類など〜から集められたミステリ集。知名度で選ばれたわけでもなく(私はこの中でエルモア・レナードしか知らなかった)、ミステリとして発表されたわけではないものも含まれているのが面白い。
    この中から好きなもの三つ。
    1)「人質」…意表をつく登場人物とクールな展開。映画化して欲しい。タランティーノ好みか。
    2)「嘘をつけば、死」…こういうループもの、好き。SFにもこういう話、ありそう。
    3)掏摸(すり)日記…懐かしい雰囲気。ホッとする。
    どれも面白いが、一つ一つの作品の構造からしてミステリアスなものが多いので、入っていくのに力がいる。名前だけ聞いても男性か女性か瞬時に判断しづらい、日本人にとっては特に。
    2006.08.01-14

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