あなたに不利な証拠として (ハヤカワ・ミステリ)

  • 早川書房 (2006年2月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784150017835

みんなの感想まとめ

女性警官の日常と彼女たちが直面する厳しい現実を描いた連作短編集は、リアリズムに満ちた作品です。著者が元警察官であることから、警察内部の事情や犯行現場での心理描写が非常にリアルに表現されています。特に、...

感想・レビュー・書評

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  • 再読。女性警官を主人公にした連作短編集。女性から見ると警察官のリアルなハードボイルドな感覚が際立つ。

  • まぁまぁ飽きずに読めましたねぇ…コレ、僕はミステリ作品だと思って購入したんですけれども、実際読んでみると違って、著者が元警察官だけあって、警察の内部事情やら、犯人に発砲する時の心理? だったり、犯行現場を見た時の気持ちだったりが描かれていて、意外とリアリズムのある小説なのでした…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    なんだか物凄い歳月を経て書かれた作品みたいで、しかも結構売れた作品なのかな? そんなことがあらすじに書かれていましたけれどもねぇ…まあ、女性が書くからこそのリアル! みたいなのを感じましたよねぇ…ちょっと目をそらしたくなるような犯行シーンだとかも綿密に描写されていましたね!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    そんなわけで割と楽しめたのですけれども、情景描写がやや冗長なような…気がしなくもないですかねぇ。いや、綿密なのは良いことですが…。

    いわゆるポケミスって初めて読みましたけれども、なかなかイイですね! 日本のミステリよかレベルが高い! なんてなことを発作的に思ってしまいました。

    今後もブッ〇オフだとかで見つけたらちょくちょく買って行こうかと…さようなら。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • テレビで紹介されたのをきっかけに読んでみたが、期待していたより面白くなかった。 ストーリーに引っ張られる物がなく、自分には合わなかった。

  • ルイジアナ州のバトンルージュ市警に務める五人の女性警官一人ずつにスポットをあて、彼女たちの日常生活を浮き彫りにしていく短篇。
    犯行現場に残された暴力の影や被害者の無念に直面するという非常に困難な仕事に立ち向かっている女性警官たちが何を見て、聞いて、何に触れて、どんな匂いを嗅いで、どんな思いを味わっているのかが巧みに語られ、彼女たちと一緒になって苦悩し涙し、一気に読み切ってしまった。
    警察官の仕事は実に過酷だと痛感した。

  • 女性制服警官が主人公の短編集。舞台は米国、ルイジアナ州バトンルージュ市警。5つの短編はそれぞれ5人の女性の物語になっている。

     リアリズムを味わい、且つ、人生の諸相に想いを馳せる、そういう作品だとおもう。

     事件現場のひりひりするような緊迫感。匂いと触感まで伝える生々しいリアリズム。そして現場に踏み込んだ彼女達の慄き。 臨場感が際立っている。
     さらに、繊細で、心の傷を抱え、自分の生き方に確信を持てずにいる女性警官達の人物造型も巧み。彼女達の心の揺れや葛藤を描いて説得力に溢れる。
     人間の心の弱さ、生きることの不確かさ、とでも言うべきペシミズムが全篇に色濃く滲み、文学の趣を感じさせる。

     ミステリーとされる本作だが、現代文学の域にクロスオーバーしている。

  • しんどかった。本の中の、残酷で生々しい描写は勿論なのだが、そういう現場に立ち会った主人公の女性警官の心の動きやダメージ、不安、怒りがリアルに伝わってくるので。最後から2話目の「生きている死者」で、耐えられなくなって読むの止めようかと思ったけど、最後の「わたしがいた場所」で救われた気持ちになった。読み通せてよかった。この前読んだ「平成大家族」と比べると、この本の中の女性たちは本当に生きている。辛いこともすべて含めて。

  •  アメリカ南部の地方警察を舞台にした、女性警察官が主人公の連作短編小説。登場人物の境遇も、心境も、その変化もじつにリアルで(著者はじっさいに警察官だった過去がある)、ぐいぐいと引き込まれていく。事件が起こることも起こらないことも、主人公を好きになることも嫌いになることもあるが、いずれにしろ力強い描写で飽きさせない。
     タイトルは「ミランダ警告」からとられている。よく刑事物のドラマとかでもでてくる、逮捕のときの決まり文句。「あなたには黙秘権がある。供述は、法廷であなたに不利な証拠として用いられる事がある……」というアレ。無慈悲で強引で……というイメージの強い警察官の心中で、どんな感情がせめぎ合っているのか。読んだ後に余韻の残る、いいタイトルだと思う。
     なにか大きなミステリーがあるわけではないが、胸にじわじわとせまってくるような、とても印象深い作品。

  • 借。女性警察官の短編集。最初はふ~ンと思いながら読んでたんだけど、だんだんとはまってきて最後はガッツンと。感情や描写が瑞々しく、特に一番最後の短編でぐぐっときました。翻訳本では女性警察官がたくさん出てくるから、彼女たちがどういうことを考えているのかって参考にもなりそう。彼女の本は探してみたけど翻訳されてないみたい。残念。

  • 今月の11冊目。今年の98冊目。

    うーん、これはミステリなのかな?なんだか広義のミステリにも入らないような・・・。けどアメリカ探偵作家クラブ賞受賞してるし・・・。しかも、2007年のこのミス海外編第1位。うーん。まあ、話としては全てが重いですね。ハッピーな話は一つもありません。だから、読むときは結構注意した方がいいかもね。個人的には、まぁまぁ好きな方だけど、やはりこれをミステリと呼ぶにはどうかな?と思いますね。

  • 何年かぶりに洋物のミステリを読みました。
    感想は微妙。
    結局、テーマは何であれアメリカとかの文化が
    駄目なのかもしれない。
    銃や暴力やその他のもろもろのもの。
    警察小説としても日本のものとはちょっと違う。

    このミスにランキングされてたので勢いで読んでみました。

  • モナの銃の掃除がとにかく好きだ。
    モナの名前はここから取った。

  • 色々と賞賛されていたので読んでみました。
    女性警察官の話です。
    地味というか、派手な感じはせず、静かに物語は進みます。
    むしろかなり感情を排している気もする。それでいて、人生を感じさせる。

  • 五人の女性警官の物語。共通の設定は同時期に同じ職場のバトンルージュ市警で働いていたと言うことくらい。
    乾いて熱く、時に凍りつかされる日常は実にクソいまいましいが、現実とはそんなものだよな。慣れて無感覚になるしね。←あっ
    血湧き肉踊るエンタメやミステリを求める気分の人には向きません。
    疲れ果てて「ケッ!(゜Д゜)」ってなってる人、主として勤労婦女に勧める。
    まいってる時に悲愴やマラ9を聴くようなもの。

  • 所謂「ミステリ」だと思って読み進めたら全然違っていた。それでも面白かった。女には向かない職業、というフレーズがぐるぐるしながら読み終わる。伝説の女キャサリンの話と被害者サービスの話が好きだ。アメリカの銃社会って……と思うけど答えはない。

  • これはちょっとなぁ。確か4-5年前のこのミス海外1位だったような。期待した分、がっかり。なんとか最後まで辿り着けた。

  • タイトルからイメージする中身とは全く違いました。

    ミステリーというより、女性警官たちの回顧録のような?

    読み進めるのに根気が要りましたが、やはり途中で断念。

  • [ 内容 ]
    警官を志望する若きキャシーがマージョリーと出会ったとき、彼女の胸にはステーキナイフが深々と突き刺さっていた。
    何者かが彼女を刺し、レイプしたのだ。
    怯え、傷ついた彼女を慰めるキャシー。
    だが捜査を担当したロビロ刑事は、事件を彼女の自作自演と断じる。
    マージョリーに友情めいた気持ちを抱いていたキャシーだったが、どうすることも出来なかった。
    それから六年後、キャシーとマージョリー、そしてロビロの運命が再び交わるまでは…MWA賞最優秀短篇賞受賞の「傷痕」をはじめ、男性社会の警察機構で生きる女性たちを描く十篇を収録。
    アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀短篇賞受賞。

    [ 目次 ]


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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 5人の女性警察官を主人公にした、短編集。
    とても良い作品。
    普通の警察小説とは違う。
    人の心、気持ち、生き方を、
    非常に緻密でリアルに描写している。
    良質かつ上質な作品の読了後は、
    少し切ない余韻に浸る。

    収録作「傷跡」は、
    2005 年 MWA 賞(エドガー賞)最優秀短編賞受賞作品。

  • 警察と言う仕事をリアルに感じられます。場面の一つ一つが生々しく表現され その中でギリギリの所で踏ん張っている女性警察官が描かれています。一歩間違えれば心が折れてしまう様な張り詰めた中に生きる彼女たちの日常に心が震えました。

  • (2006.11.17読了)(2006.07.17購入)
    「あなたに不利な証拠として」の原題は、Anything you say can and will be used against youです。アメリカの警察官が犯人逮捕の際に告知を義務付けられている、「あなたには黙秘する権利がある。あなたの発言は法廷で不利な証拠として扱われる可能性がある」からとられている、と言うことです。
    この本は、NHK BSで放映されている「週刊ブック・レビュー」で2006年7月16日に紹介され、神さんが興味を持って購入して読んで、僕に回ってきたものです。
    主人公は、アメリカの女性警察官達です。作者も元女性警察官です。
    5人の警察官の10の短編が収められています。殺人現場、交通事故現場の生々しい描写に息を呑んでしまいます。アメリカのミステリ小説を読んだ事はありませんが、こんな緊迫したシーンの描写を読むのは初めてです。銃社会のアメリカでは、警察官にとって、死はすぐ身近の存在であることを実感しました。死体の描写、負傷者の描写で気分が悪くなる可能性のある人、食事の前後の時間帯は、読むのを避けたほうがよさそうです。食事の前に読んで、ちょっと気持ちが悪くなりましたので。
    「アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀短編賞」を受賞したと言うことですので、アメリカでもこれまでになかった作品なのかもしれません。

    ●交通違反者がたいした違反をしていないと言い訳する時は(91頁)
    「彼らにこう説明してあげる。毎年、警官の死亡数は出動した事件現場より信号待ちの交差点のほうが多く、警官の死傷原因は銃やナイフより車の衝突事故のほうが多いのだと。」

    (「BOOK」データベースより)amazon
    警官を志望する若きキャシーがマージョリーと出会ったとき、彼女の胸にはステーキナイフが深々と突き刺さっていた。何者かが彼女を刺し、レイプしたのだ。怯え、傷ついた彼女を慰めるキャシー。だが捜査を担当したロビロ刑事は、事件を彼女の自作自演と断じる。マージョリーに友情めいた気持ちを抱いていたキャシーだったが、どうすることも出来なかった。それから六年後、キャシーとマージョリー、そしてロビロの運命が再び交わるまでは…MWA賞最優秀短篇賞受賞の「傷痕」をはじめ、男性社会の警察機構で生きる女性たちを描く十篇を収録。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀短篇賞受賞。

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著者プロフィール

東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒。翻訳家。訳書にドイル『シャーロック・ホームズの回想』『緋色の研究』、ホロヴィッツ『シャーロック・ホームズ 絹の家』(全て角川文庫)の他、ミッチ・カリン『ミスター・ホームズ 名探偵最後の事件』、ホロヴィッツ『モリアーティ』(共にKADOKAWA)など多数。

「2023年 『新シャーロック・ホームズの冒険 顔のない男たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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