花崗岩の街 (ハヤカワ・ミステリ)

  • 早川書房 (2006年3月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784150017842

みんなの感想まとめ

警察小説として、主人公の部長刑事ローガン・マクレイが凶悪犯に襲われた後の復帰を描いています。彼は痛む腹を抱えつつ、幼児誘拐殺人事件に立ち向かう姿が印象的です。物語は、スコットランドのアバディーンという...

感想・レビュー・書評

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  • 若干粗さもあるけど、結末までうまくまとまってるし、キャラはよくたってる。
    翻訳続いてもいけそうなレベルやけどな〜

  • 英国ミステリー界に颯爽と登場した新星・スチュアート・マクブライトのデビュー作。
    舞台は、著名な建築物のほとんどが花崗岩で作られているので「花崗岩の街」とよばれているスコットランド東北部の港湾都市アバディーン。凶悪犯に刺されて1年間休職していたローガン・マクレイ刑事部長が職場復帰した早々、水路から幼児の変死体が発見され、これをきっかけに、街では幼児が姿を消し、続けてまた子供が犠牲になる。おまけに警察内の情報がマスコミに流れている。休職している間に上司も同僚も変わって苦労するローガン。刑事たちが「この雨をなめてはいけない。アバディーンの雨は3年間は止むことがない」と軽口をたたくように、シーンはずっと寒々とした雨ばかり。しかし、読み進むにつれ寒風と雨のアバディーンの雰囲気がハードボイルドな魅力になってくる。まだ読み終えていないので、ミステリとして謎の全様を評価することはできないが、警察ミステリーとしてはすでに及第点は超えている。派手さのない主人公だけど魅力的。

    アバディーンといえば、長崎に住む私には、トーマス・グラバーの出身地としても親しみがあるが、なんといっても、中村俊輔が所属するスコティッシュ・プレミアリーグにチームを持つ都市としても興味がある。
    そのチームは「アバディーンFC」。チームの歴史は古く、過去にあのマンチェスターユナイテッド監督アレックス・ファーガソンがチームを率いたことがあり、セルティックの現在の監督ゴードン・ストラカンも選手として在籍したことがあるチームだ。過去には輝かしい記録があるようだが最近はリーグ優勝から遠ざかっている。
    「花崗岩の街」の中でも、ありえないことをたとえるのに __ドンズの愛称で知られるアバディーン・フットボールクラブがスコティッシュ・プレミアリーグで優勝するのと同じくらい、見込みがないというわけだ。__という表現をしている。(日本だったら熱狂的なサポーターにクレームもらいそうな表現、こわっ)
    グラスゴー訛りが鼻持ちならないとか、「ゲール語を話すやつはばかです」とか、その土地での人にしかわからない複雑な感情のようなものも随所にでてきて、英国の中のスコットランド、そのなかの第3の都市というアバディーンの位置づけのようなものへのシニカルな眼差しも感じられる。

    いずれにしろ、イアン・ランキンのリーバス警部シリーズにつづく、新しいスコットランドの警察ミステリーを発見できたのは、大収穫。ポケミス独特の手触りを楽しみながらサクサクと読破できそう。

    教会とパブと雨がやたらに多いと書かれているアバディーンだが、ミステリーの舞台としてはなかなか魅力的と感じている。

  • スコットランドの警察小説、大型新人のデビュー作です。
    主人公はローガン・マクレイ部長刑事。
    凶悪犯に刺されて1年も休職した後、メンツの入れ替わった職場へ復帰というハンデを抱えた登場。
    雨が降りしきるアバディーンの晩秋、花崗岩の建物が並ぶ街で次々に起こる事件に立ち向かいます。
    幼児が行方不明になって街は暗い雰囲気に包まれ、容疑者が挙がると今度はリンチの危険が…
    コンビを組むワトスン婦警が生きが良くて素敵です。ボールブレイカーという異名を取る腕っ節!?
    ミステリを読み慣れている人ならば、さくさくと読める内容です。錯綜する事件の意外な絡み具合など、上手く料理してあります。

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