異人館 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

  • 早川書房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (498ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150017958

感想・レビュー・書評

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  • 数学を信じるヒロインと神を信じるヒーロー、なんて明らかに相性の悪そうな2人の主人公も含めて、設定はすごく好みだし、お話自体も動きがあっておもしろい。こういう作品がもっとたくさんあるとうれしいんだけどなぁ。

  • 舞台は現代ですが、何百年も同じ家系が暮らしているような小さな村に、自らのルーツを求めて運命的に引き寄せられた男女が主人公。400年前の事件と40年前の事件とが連鎖して明らかになっていくという趣向。どう転ぶか全くわからない、複雑な要素と魅力的な人物の交錯が大団円へと…面白かったです!

  • まず邦題が駄目だわ。上海か、鹿鳴館時代の日本かな?みたいな邦題で、このタイトルだけだったら読まないよ私は。
    しかし、作者はレジナルドヒル、あのダルジール(正しい発音はディエルだが、ダルジールで訳し続けてしまった以上に、今更訂正するのがめんどくさいらしい、ハヤカワ)の作者じゃない! シリーズものではないのか。しかも舞台は(私が愛する)北部だよ、これは。読むしかないでしょ。
    実を言うと、最初主人公がオーストラリア人、そしてスペイン人。よそ者かよ?とテンション下ったのですが、考えてみれば(考えなくても)孤立した田舎の謎を暴くのはよそ者でなければならないな。
    北欧神話、異教の石柱、カトリック弾圧の歴史、流れてくる聖歌は怒りの日、いいないいなこうでなくっちゃ、というところで今半分ほど読んだところ。

  •  イングランド北西部の小村イルスウェイトに数学者のオーストラリア人女性サムが祖母の生い立ちを調べに訪れる。そこに、幽霊を感じる元神父の歴史学者ミゲルもまた自身の先祖のことを調べにくる。このふたりが宿泊するのがなにかと因縁のありそうな古い〈異人館〉。400年前と40年前の事件がからみあって次第に明らかになっていく。ダルジールシリーズとは違って、歴史といくつもの個性的な人物のからみあいがあり、半端じゃなく複雑な展開で結末がまったく予想できないので、面白かった。

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