ベスト・アメリカン・ミステリ クラック・コカイン・ダイエット (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1807)
- 早川書房 (2007年12月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (532ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150018078
感想・レビュー・書評
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2007年に買ったはず…で、15年かかりました…
どうして今まで読めなかったのか?と思うほど、おもしろいアンソロジー。
船旅、生まれついての悪人、彼女のお宝 の3本が特に気になり。
もともと87分署のファンで、マクベインが亡くなってから、追悼で買い集めた本の1冊。
マクベインの即興という作品も味わい深く…
ラストの密告者という作品も、なんだか心にひっかかり…
やっぱり短編も好きだ!とあらためて感じた1冊になりました。
ちなみに、まだ書店で手に入る可能性あり。(2024.4.12現在)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2005年に発表された作品から21を選ぶ。この回は半分がアンソロジー用に書き下ろされた。
「ルーリーとプリティ・ボーイ」エルモア・レナード
ボニーとクライドをちょっと想起する物語。
オクラホマのタルサで1912年に生まれたルーリーが、1931年に、ミズーリ州刑務所から釈放されたばかりのジョー・ヤングに出会うまでの転変。
8歳で父親が死ぬと母は再婚するが、小学校しか行かせてもらえず義父の綿花畑で綿を摘む。従妹と結婚したプリティ・ボーイことチャーリー・フロイドが心の隅にあるが、やがてチャーリーは銀行強盗をたびたび起こし新聞に載り、ルーリーはその強盗の行跡を諳んじる。一方家を出たいルーリーは綿花摘みのない冬に食料品店で働き、その店で刑務所から出てきたばかりのヤングに出会い、家を出るが・・
「即興」エド・マクベイン
酒場で女性をひっかけそのあとは・・ と思っていた男。魅力的な女性と話をしたのだが、「たとえばあの女性を殺すなんてのはどう?」と、よくわからない理解不能な状況になるが、3人で女性の部屋までくるまでこぎつけた。が・・ 一転!! いやー、そりゃないよねー、いやいや、女と一夜の愉しみをしようなんて思うのがそもそも、なのか。
2007.12.15発行 図書館 -
話が多くて、もう忘れているものも…
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ちょっと?な作品もあるけど概ね良好。
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ミステリの短編集。タイトルのクラック・コカイン・ダイエット、良い子は真似してはいけません(笑。本は分厚いけど、一つ一つはすぐに読める短さ。タップリ楽しめます。
短編ミステリって、ホンマ、ネタ勝負だよね。皆さんお見事です。 -
アメリカのミステリ短編集。21篇収録。
ブラックだったりユーモアだったりハードボイルドだったり。
共通点はただひとつ。
「何らかの不法行為が行われたこと」
どれも甲乙つけがたい出来で楽しめた。
切り口がそれぞれだから読み飽きないんだよね。こういうアンソロジーってかなり好き。 -
粒より・・というか、暴力と異常人格がてんこ盛りというか・・・。
アメリア物にはもう耐えられなくなってきたかも・・・。 -
2005年にアメリカ国内で発表された短編ミステリー小説のベスト集。本国では、これが10周年目の短編集になるらしいのであるが、ハヤカワからは5冊目。最近は、たぶん、毎年買っていて、ある意味楽しみにしている。今年のものも、なかなかの秀作揃いで充分に楽しんだ。