暗殺のジャムセッション (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1827)

  • 早川書房
3.71
  • (1)
  • (8)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 30
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150018276

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • とても久しぶりのロス・トーマス。その昔に文庫で読んだ「女刑事の死」とか、あらすじは忘れてしまったけど、いかにもアメリカンな書きっぷりを堪能した記憶がある。そして突如来たブーム(愚者の街)に乗る前に読んでみたが、やはり面白いね。3.8

  • 冷戦交換ゲームの続編。
    最高に面白い。クールで酒好きのおっさんがFBI、米国財務省、MI6、ギャング、某国首脳を巻き込んだ陰謀に巻き込まれる。
    幾人かの死者は有るが陰惨なものではない。日本のハードボイルドもこんな作品を生み出せるようになって欲しいな。

  • 人の信用・信頼は付き合った年月ではなく、金次第、というのがこの世界の慣わしだ。目の前に大金が積まれれば誰もが多い方に賛同したがる。人の浮気心は見た目以上に軽い。現実、誰もが選択の間違いから罪を犯すのだ。

  • 主人公のマックは外国の要人暗殺を相棒が実行しなければ、人質となっている自分の妻が殺されてしまう、相棒が暗殺を引き受けたとしても、いずれ口封じで妻も相棒も自分も殺されるだろうという絶望的な状況に置かれながら、冷静に淡々とやるべきことをこなしている。主導権や決定権が相手方や相棒にあって、自分にないからかな。不眠や悪夢に悩まされながら驚くほど平静だ。アクションよりも策謀や取引や相手の裏をかくことが主の、これも一種のスパイ小説か?

  • おお、40年待った甲斐があった(笑)

  • ジャムセッション=レギュラー・メンバーでないミュージシャンが寄り集まって自由に、そして互いに刺激し合って演奏すること。原題とはかけ離れているが、作品をわかりやすく表現したいいタイトルだと思う。
    つかみどころのない飄々としたキャラが登場し、どこまで嘘か本気かわからないことを平気で口走る。この辺りの軽さが何となく心地よい。緊迫したシーンでも行間から伝わってくる雰囲気は実にゆるく、自然と力の抜けた曖昧さにハマっていた。
    ストーリーはいたって単純なのだが、次から次へと増える登場人物に多少戸惑うことがあるかもしれない。敵なのか見方なのかわからない怪しげなキャラとの騙し合い。この相手の裏をかく策略戦がストーリーの見どころ。平坦な筆致の割りに実はかなりのスピード感があるので、気がつけば終盤に差し掛かっていた。マニアが多いのも頷ける作家である。

  • 久しぶりにロス・トーマスの新作が出た。しかも、「冷戦交換ゲーム」の続編。私はあいにく前作を読んでいないが、単体としても十分楽しめます。この際、絶版になっている立風書房刊の作品群も、早川で出しなおしてほしい!ということで次は、「冷戦交換ゲーム」を読むことにします。

全7件中 1 - 7件を表示

ロス・トーマスの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×