本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784150018498
作品紹介・あらすじ
〈アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞受賞作〉記者のマリガンは生まれ育った地元を襲う連続放火を追っていた。マリガンは愛する人々と街を救うために奮闘するが……。本年度最高のデビュー作
みんなの感想まとめ
連続放火事件を追う新聞記者の奮闘を描いた物語は、ミステリーとサスペンスの要素が巧みに絡み合っています。主人公マリガンは、愛する地元を守るために奔走しますが、物語の核心には「記者魂」とは異なる、地元への...
感想・レビュー・書評
-
ミステリ、サスペンスとして楽しんだが、タイトルの「記者魂」はちょっと違うのではないか。物語への決着の付け方は、決して記者のそれではない。むしろ原題の「(ならずものの島)Rogue Island」の方がよほど近い。ならずものの地に生まれ、ただそこに生まれ育ったがゆえにどうしようもなくその地を愛する者は、やはりならずものの方法によってその地を守る。物語の核心においては「記者魂」は関係ないと思う。
ただ、さすがに長年にわたり報道現場で働いてこられただけに、むしろ物語を飾るディテールにこそ「記者魂」を見る。経営難の中で記者として大事な仕事をしていた者が現場を追われることへの哀しみと虚しさ。華やかに中央へ、高みへとキャリアアップをしていく者の背をみながら、どうしようもなく「地元」を生きる地方紙記者の痛みと矜持。こうした細部にやどる魂が、作品に力を与えていると感じる。
あとは犬がかわいい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なかなかいい味だしてる思うけど。
勿体ないけどキャラ出し惜しみしてないよな。 -
連続放火事件の裏に潜む大きな陰謀を暴く新聞記者の話。最後の方で話が動き始めてからエンディングまではいいが、余計な事柄が多すぎて事件に集中できず、個人的に主人公にも魅力を感じなかったため、今いち。ユーモアのつもりであろう部分もわざとらしくて苦笑。
-
プロヴィデンス市の地方紙記者マリガン。連続放火事件の謎を追う。
レッドソックスの熱狂的なファンの主人公。あの日本人投手の名も登場します。 -
ロードアイランド市で連続放火事件が起きる。
地方紙の記者が首を突っ込む。
本職の記者の第1作だそうだが、さえない。 -
久しぶりに楽しかった。楽しかったと、いうのはストーリー以外の部分が充実しているということ。
たとえば
主人公が仕事の合間にレッドソックスの試合(松坂登板)を見に行ったり、文芸担当者の机からくすねるのはロバート・B・パーカーの新刊だったり、着メロに関するお遊びも楽しい。
その他沢山である。
一方、本筋の方は単純な話でありながら最後の決着は本のタイトル(原題の方)に結びついているように思え、結構、意味深である。
主人公は普段、レッドソックスのユニホームにキャップという姿。終盤に身の危険を感じて変装するのだが、さてどんな格好をするのでしょうか。楽しい。 -
ポケミス新世代作家シリーズの第五弾にして、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞を受賞した作品。
著者のブルース・ダルシアは65歳にしてデビューを果たした作家ということで、読み始めの段階から大いに期待した作品でもありました。
地方紙記者である主人公のマリガン。
本作は、彼の住むロードアイランドで起こる連続放火事件を軸に、彼を取り巻く人間模様の変化をスリリングな筆致で描いた、ハードボイルド・ミステリ。
物語は終始、主人公・マリガンの『おれ』という一人称で進みます。話は変わりますが・・・マリガンは、村上春樹著『羊をめぐる冒険』の主人公『僕』と、どこか通ずる部分があるように思うのです。マリガンの口ぶりや仕草などは、そのリアリティのある人間らしさから、まさに現代的ハードボイルドといえるのではないでしょうか。
短い章立てで大変に読みやすい構成と、手に汗握るストーリー展開。事件の結末・・・というよりも、物語の結末を追いたくなる一心でページを繰ってしまいました。
物語の結末とマリガンの行動。
モラルを考えた場合に賛否の分かれそうな結びではありますが、マリガンもまた『人間』なのであって、聖職者などではないのです。
(むしろ、聖職者とは対極の存在にありのではないか・・・と。)
ミステリとしてさほど特筆すべき点はないように思えますが、作品自体、わたしはとても好きです。
本書の邦題は『記者魂』ですが、原題は『Rogue Island』。
物語を読み解くうちに、この原題が指すものが何なのかを考えながら読むのも面白いかもしれません。 -
いつ面白くなるのかと思い読んでたが、結局最後まで何も起こらないまま終わってしまった。
合わないと言えば、それまでなんだろう。横道へ逸れないと前へ進めないような展開に嫌気がさす。キャラ造形とサイドストーリーに執着してる感が目立ち、過去の逸話やエピソードなどで、すかすかの中身をこれでもかというくらい膨らませてある。そういう雰囲気が好きな読者にはお勧めだが、過剰なアメリカーンな作風は読んでてイタいものがあった。
エド・マクベインは手紙の中で“ショート・ストーリー”と書いていたし、もともと長編向きのネタではないと思う。我慢して飛ばし読みしても十分ついていける。その果てに待ってるオチはひどいものだが…。元記者が記者を描いてるのだから、いろんなものを投影させたくなるのかなあ。 -
王道のミステリと言える作品だが、
人物もそれなりに描けており、
退屈する事もなく面白く読めた。
最後の部分は、それはあかんやろとやや唖然とした。
こういう事なら、
邦題「記者魂」これで良いのか?となってしまう。
原題「ROGUE ISLAND」なるほど、となるわけだが。
2011 年 MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞最優秀新人賞受賞作品。
青木千鶴の作品
本棚登録 :
感想 :
