冬の灯台が語るとき (ハヤカワ・ミステリ 1856)

  • 早川書房 (2012年2月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784150018566

作品紹介・あらすじ

エーランド島に引っ越してきた一家を悲劇が見舞う。はたして雪嵐のなかで明らかになる真実とは……北欧ミステリの新星が贈る、CWA賞・ガラスの鍵賞・スウェーデン推理作家アカデミー賞受賞作

みんなの感想まとめ

哀しみと寒さが漂う北欧のエーランド島を舞台に、家族の悲劇と人間の思惑が絡み合う物語が展開されます。新たに越してきたヨアキム一家は、古い灯台の近くにある家で思わぬ出来事に直面します。妻カトリンの突然の死...

感想・レビュー・書評

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  • ヨハン・テリオン四季シリーズ第2弾、冬。今回はエーランド島東部のウナギ岬が舞台。地図が載っていたので今までよくわからなかった位置関係がわかってよかった。現実の地名と架空の地名が混ざっているとはいえ、やはり位置関係は分かっていたい。

    ウナギ岬の家に越してきた幼い子供のいるヨアキム夫婦、島で押し込み強盗をする若者3人、そして島に赴任した若い女性警官ティルダ。この三者の物語が絡み合う。

    そして今回大きく存在感を放つのがヨアキム夫婦の越してきた家。その家は1846年にウナギ岬沖で遭難した船の木材で建てられたのだった。それだけで何か因縁が生まれるかも、と思うが、案の定、納屋には家に住んで死んだ者たちの名前と年月が刻み込まれた隠し部屋があった・・ ヨアキムの妻カトリン、そしてティルダの祖父もこの家に関係があった・・ そしてこの家の話が、カトリンの母の書いた手記によって語られる、という構造になっている。このカトリンの母も強烈な存在感。

    事件は早々に、ヨアキムの妻がウナギ岬の灯台の麓で死ぬ。足をすべらせての事故死と思われたが、ここでイェロフ爺さん登場! なんといっても新任警官ティルダの大叔父なのだ。イェロフの船乗りとしての経験と、死んだ妻の気配に囚われるヨアキムの思いが事件解決につながる。わかってしまえばちょっとあっけない感じだが、そこに至る、家が生きているかのような描写、家に生きてきた昔の人たちの息遣いが、読んでる身体を覆う。

    クライマックスは、強盗を追ってウナギ岬の家に収束する場面。その時は何十年に一度かのブリザードでその描写がすごい。雪嵐というと単に雪が舞っているだけかと思ったら、エーランド島のブリザードは地面の砂をも含む雪風となり目をやられてしまうという描写。

    ブリザードが止んだ翌朝、晴れ渡った空。ヨアキムも子供たちも新しい生活が始まるだろう、と感じる。



    2008発表
    2012.2.15発行 図書館

  • スウェーデンの作家、ヨハン・テオリンのエーランド島四部作、第二弾。秋の次は冬。

    双子の灯台があるウナギ岬の館に引っ越してきたヨアキム一家。その館は難破して死者を出した船の材木からできていた。
    一方、エーランド島に新設された警察署に勤務することになったティルダ。赴任早々、ウナギ岬の館に住む一家に悲劇が起こったことを聞いて…

    今作ではウナギ岬に引っ越してきたヨアキム、新任の警察官であり前作の探偵役イェルロフの親戚でもあるティルダ、空き家泥棒のヘンリクの視点から語られる現代パートと、ウナギ岬の歴史を過去から現代に辿るパートの、大きく二つがある。
    前作でも二つのパートがあったが、今作もこの二つの流れがどのように合流するか、楽しみの一つになると思う。

    前作との違いは、前作はミステリ寄りの現代パートと、ノワール寄りの過去パートだったが、今作はどちらのパートもゴシックホラー寄り。もちろん事件は起きるし、ヘンリクの視点はサスペンス風なのだが、どこかゴシックホラー風味(ゴーストストーリー風味?)が全体的に漂う。

    正直、展開は遅いし、全体的に地味で冗長という意見もあると思う。ただ言い換えれば、ゆったりとした雰囲気で、長くエーランド島に浸れるので、ありかなと思う。前作は黄金色のエーランド島の雰囲気を。今作では、暗く厳しい冬の情景が描かれる。島の四季を堪能したい。

  • 「冬の灯台が語るとき」(ヨハン・テオリン : 三角和代 訳)を読んだ。

    哀しみと寒さが沁み込んでくるのに読むのを止められない。

    そしてやっぱり最後に驚きの結末が待っている。

    これは単なるミステリーという括りには入りきらない名作だよ。

  • スウェーデンのエーランド島を舞台にした4部作の2冊目。
    前作に出ていたイェルロフ老人はまた登場して、いい味を出しています。
    事件は繋がっていないので、前作を読んでいなくても、差し支えはありません。

    エーランド島の北端ウナギ岬の家に越してきたヨアキム一家。
    人里離れた一軒家だが、自分達でリフォームする能力がある夫婦で、子育てにはいいと思っていた。
    ところが妻カトリンが突然海で亡くなり、自殺か事故か?わからない。
    途方にくれる夫は家で何者かの気配を感じ、幼い子供たちは母の帰りを待ちわびる‥

    古い灯台のそばにある屋敷はさまざまな歴史を秘めていて、ややホラーがかったそういうエピソードが章ごとに語られ、一つ一つに掌編小説の趣があります。
    いぜんヨアキムの妻の家族がここに住んでいたこともあり、妻の母ミルヤも強烈な個性のある芸術家。

    島には警察組織もなく、久々に女性警官ティルダが赴任するが、一人でてんてこ舞いすることになる。
    このティルダが実はイェルロフの兄の孫で、父親や祖父のことを知りたいとイェルロフを訪ねてくる。
    元船長のイェルロフは彼なりの視点と人脈で捜査に一役買うことに。

    一方、人のいない別荘を荒らして回る強盗も計画を練っていて‥?
    さまざまな人間の思惑が、この土地特有の激しいブリザードの夜に集約する‥!

    荒涼とした風景と、そこで限りある命を思い思いに燃やす人間達。
    哀切という言葉がこれほど似合う作家も少ないでしょう。
    きらっと光るものも点在し、独特な読み応えでした。
    スウェーデン推理作家アカデミー賞最優秀長編賞、ガラスの鍵賞、英国推理作家協会(CWA)賞インターナショナル・ダガー賞と3冠に輝いた受賞作品。

  • 前作、『黄昏に眠る秋』を上回る出来。
    2つの灯台のある「ウナギ岬」で、過去の魂と現在の不幸、計画進行中の悪事が交わる人間ドラマ。

    前作同様、現在の物語に過去が追いつく構成をとっているのだが、各登場人物の交わり方がとにかく秀逸。ああ、そういうストーリーだったのかと。

    何が中心的な事件なのか判然としないまま物語は流れていくのだが、それは決して前振りが長いと感じるようなものではなく、全ての要素が人間ドラマとして興味深い。過去が現在にオーバーラップしてくることにより、連綿と続く土地の歴史と各登場人物の繋がりが見えてきて、物語全体の深みが増す。

    読み終わることによって大きな絵の全体が明らかになる。チープなトリックに凝ることない、現代ミステリとしてあるべき形の一作と感じた。

  • これはミステリなのか?と思うほど、推理は遅々として進まない。主人公の心の不安定さがオカルト的なものにつながって、不思議な雰囲気を出している。屋敷にまつわる歴史も加わって、全体として暗いトーン。終盤、一気に事が進むので、その緊張感で読むのが止まらなかった。

  • スウェーデン エーランド島ミステリー四部作、昨年10月「秋」に続き第二弾「冬」を読みました。

    「冬」は「彷徨う死者の気配」

    舞台は「泥炭湿地」「凍る海」を背景に「うなぎ岬の二つの灯台と屋敷」で、今回も独特の情景を描いて、読み手を夢中にしてしまいます。
    風と波と、海が凍る音、岩間を抜ける風の音、建物の軋み、足音、壁の中の物音、誰かの囁き、読んでいて心がザワザワ……と、なんだかホラー映画のようですが、そこはあくまでミステリー。

    心に抱える「冬の闇」
    後ろめたさ、後悔、疑念、思い込み
    それは愛情とは裏腹に心に粘り着く。

    様々な思惑が、やがて冬のブリザードの夜に向かって押し寄せていく。

    読後に冷静になって考えるといくつもツッコミどころがあるものの、不思議な役割を持つイェルロフと凄まじいスウェーデンの冬が、そんなことを吹っ飛ばしてくれます。

    終盤に灯台から出てきた○○○の油絵が見たい……。

    次は「春」に「春」を読みます。



  • エーランド島4部作の2作目。とは言っても、前作とのつながりは薄く(名探偵役が一緒なのと舞台がエーランドだという以外はほとんど関係なし)、こっちから読み始めても全く問題なしだと思う。

    スウェーデンにあるエーランド島東部、ウナギ岬という場所にある古い館をリフォームしようと訪れた一家の奥さんエトリンが謎の死を遂げるところから話がジワジワ転がっていく。

    一家をとりまく幽霊の気配から、ホラー系の話に展開するのかと思いきや、他の登場人物たちはやたら世俗的なことにうつつを抜かす。別荘荒らしグループや、不倫相手の都合よさに翻弄される女性警官…。

    それだけでなく、登場人物たちの生まれる前くらい過去に関わる血縁関係者の話が話中に挟まれる。挿話の多さと展開の遅さに「おいおい、これどうなんの?」とジレたりもする。

    だが、安心してそのゆっくりしたストーリー展開に身をゆだねて、クリスマス準備シーズンのエーランド情景を楽しんでおけばよい。ブリザードが荒れるクライマックスの描写と物語の収束…風呂敷回収の見事さは期待を裏切らないので。

    いやー、上手いわ。ミステリーというジャンルで語り尽くせない良い小説。暖冬とはいえ、冬に読めて良かった。残り、春と夏の2作が楽しみである。

  • 前作「黄昏に眠る秋」の続編。
    気分を一新するために転居した古い屋敷で、家族に不幸が訪れる。事故か事件か、悲嘆にくれる主人公。
    日光の恵みの少ないスウェーデンならではの、陰鬱とした雰囲気が生きている。登場人物は皆、どこか後ろ暗いものを抱え悩んでいる。閉鎖的な古い屋敷に死者の気配が漂うあたりは、どこかスティーブン・キングの「シャイニング」が思い起こされた。
    次作、春も読んでみたい。

  • 『黄昏に眠る秋』につづく、エーランド島シリーズ第2弾。

    実は先に第3弾である『赤く微笑む春』を読んでしまったのだが、ストーリーは本当に緩く繋がっているだけなので、問題なし。

    ヨハン・テリオンの作品は、作品の底に諦観や哀愁が流れているが、本作は衝撃的な序盤のストーリー展開もあって、特にその感が強い。

    幽霊譚でありながら、きちんとミステリとして成立していて、さすがのデキ。

  • これはいいです!
    前作「黄昏に眠る秋」もよかったけれど、さらにしみじみとした味わいがある。ややホラー的なところもまたよし。じっくりした大人の読み物だと思う。

  • スウェーデンのエーランド島に移住した一家。妻が事故で亡くなり、悲しみに沈む。一方、島に赴任してきた女性警官は、親戚の老人から昔話を録音しながら、島で起こる盗難事件を追う…。現在進行している物語を追いながら、主人公の義母(つまり亡くなった妻の母)の回想が挿入される。
     ミステリ文庫に入っているけど、ミステリー濃度は薄い。むしろ群像劇。そう考えると物語としては完成度が高い。解説にもあるように、双子の灯台がある、エーランド島というのがとても生きている作品だと思う。

  • 先日読んだ「黄昏に眠る秋」と同じ著者が執筆した本書。
    「黄昏~」がデビュー作だったので、デビュー2作目となります。
    舞台は前作と同じエーランド島です。

    では、前置きはこの位にしてあらすじをご紹介。

    ストックホルム在住の若い家族連れがエーランド島東部、ウナギ岬にある木造邸宅を購入。
    荒れ果てたこの家をリフォームし、ここで暮らしていこうとするが、何の前触れもなく妻が海に向かって投身自殺する。

    憔悴する夫。

    やがて彼は、家族以外に誰も居ないはずの自宅に何者かの存在を感じ始める。
    そして、ブリザード吹き荒れるクリスマスの夜。

    妻との再会を望む夫のもとにやって来たのは・・・



    前作同様、過去と現在を行き来しつつストーリーがつづられています。
    全編ホラー小説的な印象を受け、読みながら「前作とは違って本書はホラー小説的な内容なのかな?」とも思ったのですが、きちんとミステリーしていました。

    尚、同書も「ガラスの鍵」賞を始めとする様々な賞を受賞しており、訳者による後書きで引用された英ガーディアン紙の書評によれば「前作を上回る出来」との事。

    大人向けの¨苦味¨のある小説をお読みになりたい時などにお勧めです。

  • 面白かったです。
    幽霊の話し(過去の話し)と今の話しとが
    混ざってからまっていい感じになっています。

    シリーズとして読んでも、単品で読んでも
    どちらでも楽しめると思います。

  • ミステリーにホラーの要素が加わり、不思議な雰囲気が漂う。北欧ミステリーの中でも秀逸な一作。

  • (No.12-45) ミステリです。

    内容紹介を、表紙裏から転載します。
    『エーランド島に移住し、双子の灯台を望む屋敷に住み始めたヨアキムとその家族。しかしまもなく、一家に不幸が訪れる。
    悲嘆に沈む彼に、屋敷に起きる異変が追い討ちをかける。無人の部屋で聞こえるささやき。子供が呼びかける影。何者かの気配がする納屋・・・。
    そして死者が現世に戻ってくると言われるクリスマス、猛吹雪で孤立した屋敷を歓迎されざる客たちが訪れる。

    スウェーデン推理作家アカデミー賞最優秀長篇賞、英国推理作家協会賞インターナショナル・ダガー賞、「ガラスの鍵」賞、の三冠に輝く傑作ミステリ。』

    テレビの本紹介番組でなんだかすごく面白い本らしいと知り、読んでみることにしました。え~っ?その時には言ってなかったじゃない、これがシリーズ2作目だとは。
    でも登場人物が何人か同じ人がいるほかは、主人公も(同じ島だけれど)場所も違って、これ一冊で完結してるとのこと。じゃあとりあえずこれから読んでも良いかな!

    雰囲気は暗いです。灯台付近で起きた過去の悲劇的な事件の話が時々挟まれ、ホラーっぽい場面もちらほら。
    大きな盛り上がりもなく、淡々と話が進んで行きます。
    一家の悲劇とは無関係に思える、ある若者たちの暴力的な犯罪。この島にやってきた、新任の女性警官ティルダのこと。
    何故か同じトーンで暗くてひっそりした感じ。

    読んでいて気持ちが沈みこんでいく感じがしました。だけど、ぐいぐい惹きつけられているわけじゃないのに、物語に捕らえられてしまって読むのをやめれません。なんだか呼吸まで静かになってしまって。

    この静かで暗い物語を読み終え、ふと、気持ちがとても軽くなっていることに気が付きました。
    多くの犯罪被害者家族の方がこう言います。「何が起きたのか、なぜなのか知りたい」と。
    そう、私はずっとヨアキムの気持ちに寄り添ってこの物語を読んでいたのです。そして軽くなったこの気持ちは、ヨアキムの気持ちなのだと思います。

    これは是非シリーズ一冊目を読みたい!たくさん賞をとったことに納得の一冊でした。

  •  ゴシックとミステリーの融合のために凝った筋書きが用意されてるかと思いきや、皆無なので、ちょっと肩透かし感。
     ですが、双子の灯台や隠された礼拝堂など、舞台はおどろおどろしくて好きな雰囲気でした。ブリザードの中をもうろうとしながら歩くヘンリクを祖父が引っ張っていく場面がよかったなあ。

  • エーランド島 4 部作、
    秋編「黄昏に眠る秋」に続く冬編「冬の灯台が語るとき」。
    純粋なミステリからは大きく逸脱しているのだが、
    なぜか惹かれるこの作家、この作風。
    春編、夏編もすでに既刊なんだな。
    翻訳が待ち遠しい。

    2008 年 スウェーデン推理作家アカデミー賞最優秀長編賞受賞作品。
    2009 年 ガラスの鍵賞受賞作品。
    2010 年 英国推理作家協会(CWA)賞インターナショナル・ダガー賞受賞作品。

  • スウェーデン・エーランド島4部作 2巻目

    美しい島の岬に立つ双子の灯台。その灯台守のために、嵐で難破した船の積荷で立てられた古い屋敷。秋、都会からその岬の屋敷に、妻と二人の子供と移り住んだ主人公を悲劇が襲う。ひと気のない冬の別荘地で強奪を繰り返す若者たち、島に再開された警察署へ赴任した若い女性警官。そして章ごとに語られる屋敷と灯台にまつわる死者たちのエピソード。壁の中からきこえる囁き。ある筈のないものの痕跡。不吉な予兆。謎めいた気配が、ひたひたと打ち寄せるように屋敷を訪れ、やがてブリザードの吹き荒れるクリスマスイブの夜を迎える。

    秋から冬へ、ゆっくりと季節が移ろうように物語も動いていきます。全編通じて語られるのは、すべて死者たちの物語。前作でも登場した元船長のイェルロフ(今回もいい味を出しています)が語るのも、死んだ彼の兄の逸話です。北欧の暗い夜を想い、不気味なほどに陰鬱な気配を味わいながら、浸るように読むのがいいみたい。
    おもしろかった。

    春の巻の翻訳が待たれます。愉しみだ。

  • 英国推理作家協会賞
    スウェーデン推理作家アカデミー賞
    「ガラスの鍵」賞
    三冠の傑作!

    …とまあこれだけの評価があるのでかなり期待していたんですが、
    ちょっと中途半端かなあという印象。

    エーランド島に移住し、双子の灯台を望む屋敷に住みはじめたヨアキムとその家族。しかし間もなく、一家に不幸が訪れる。
    悲嘆に沈むヨアキムに、屋敷に起きる異変が追い打ちをかける。
    無人の部屋で聞こえるささやき。子供が呼びかける影。何者かの気配がする納屋……
    そして死者が現世に戻ってくると言われるクリスマス、猛吹雪で孤立した屋敷を歓迎されざる客たちが訪れる。

    あとあと上記のあらすじを読むとかなり興味を惹かれるのですが、ちょっと冗長すぎる。これは作者の狙いでもあるのでしょうが。
    肝心のクリスマスの場面とラストが残り4分の1から始まり、ラストは少し拍子抜けしてしまいました。
    妻を喪った夫が、妻の還りをずっと待っている心情や、数々の伝記譚は良かったのですが…。
    リーダビリティは高く、前作が傑作だったので期待しすぎたのでしょう。

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