本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (584ページ) / ISBN・EAN: 9784150018603
作品紹介・あらすじ
海岸に流れ着いたガラス瓶には血で書かれたメッセージが。それはかつて誘拐された少年のものらしいが……。迷宮入りしていたこの事件に特捜部Qのカールとアサドが挑む! 人気シリーズの第三弾
みんなの感想まとめ
緊迫した誘拐事件を巡る物語が展開され、特捜部Qのメンバーたちがそれぞれの過去と向き合いながら真相に迫ります。流れ着いたガラス瓶に書かれたメッセージが、かつての悲劇を呼び起こし、物語は予測不能な展開を見...
感想・レビュー・書評
-
やばいっ!
なんだか知らないけど図書館に予約してた本があれもこれもと順番が回ってきて大変な数になってしまいました
あれこもこれもと調子にのって予約しまくってたのは事実ですが、順番はかなりバラバラだったのでいい感じに回ってくるはず…だったのがなんか知らないけど一気に来ました、10数冊…
あれですか?
もしかして「読書の秋」全開で皆さん読みまくっていてどんどん返却されてきたってことですか?
恐るべし「読書の秋」
貸出期間は2週間なんで自分の読むペースから言っても期間内には余裕で読み終える計算なんですが…まだまだ後ろに予約待ちの方がたくさん控えてる人気作ばかりなんですよ
そうなると一刻も早く返却したいと思うのが人情です
頑張って読まなきゃ!
最近また老眼が進んじゃってるけど頑張って読まなきゃ!
『爺様目を酷使』なんちて
さて『Pからのメッセージ』です
いや、面白かったんですよ!
特捜部の3人はめちゃくちゃキャラ立ちしてて魅力的だし
今回はローセがやっぱりねという感じで面白かったし
最後の犯人を追うスピード感溢れるクライマックスもドキドキしたし
面白かったんですよ
でも多くの皆さんが感じてるような爆発的面白さはまだ感じられてないです
あれ?もしかして土瓶さんの評価にひっぱられてる?
『瓶寄りの星表示』なんちて
さて『Pからのメッセージ』です
いや、面白かったんですよ!
ってもういいわ! -
シリーズ第三弾。
今回は流れ着いたボトルの中のメッセージの謎を解く。
相変わらずカールからはやる気が感じられず、
真面目に取り組むのはアサドと
前回チームに加わったローセ(今回は双子の姉ユアサ)の2人だけ。
並行して描かれる、幼い子どもと夫婦。
名前が明かされないこの夫が不気味な存在。
子どもの誘拐事件と謎の男、それから宗教が深く関わりつつ、中盤以降はドラマや映画にしたら映えそうな派手な展開に。
無宗教な人間にとっては
この中で描かれる宗教や信仰がとても重く感じられた。
親が信仰していれば当然子どもたちが影響を受けるわけで、幼いものにとってはどうすることもできない状況。逃げ場がなく、悲しい。
そんな中でも負けないで立ち向かう姿に胸がぎゅっとなる。
子どもたちだけでなく、特捜部Qのメンバーも
心に秘めた苦しみを背負いながら日々をやり過ごしている感じ。
今後の作品で少しずつ明かされることを期待したい。
あと、あんまり関係ないエピソードは削って
も少し短めにお願いしたいのだけど…この先もページ数、多そうだなぁ。
※カールが事件の調査のためデンマークからスウェーデンへ。ヴァランダーシリーズのスコーネ地方を通り過ぎるシーンでひとり興奮!
ニアミスや〜〜〜。 -
シリーズ第3弾。
過去からのメッセージが、ようやく現在に追いつき、今と合わさる。とても躍動感があるストーリー。
アサドの怪しい行動。ローセの問題。まともなところが少ない特捜部Q。問題だらけの登場人物が今後どうなるか。
これは連ドラっぽい。 -
デンマークの警察小説。
シリーズ3作目にして、最高傑作。
コペンハーゲン警察本部の、特捜部Qで働くカール・マーク警部補。
じつは予算を得るために新設された部署で、署員は体よく左遷されたカール・マークのみ。
助手はシリア出身の移民アサドだけで、母国では知的職業にあったらしく有能だが、警察官ですらない。
ここに、秘書として変わり者の女性ローセが入ったのが、2作目。
事件は、少年二人が監禁されている状況から始まり、瓶の中に助けを求める手紙を入れて流すという出だし。
この手紙が外国へ流れ着き、まわりまわって特捜部へ。
必死に書かれたかすれた文字を判読しようとするローセら。
一方、夫に疑惑を抱く妻。
入ってはいけないと言われていた部屋をのぞくと、別人の名前の夫の写真が‥
視点をつぎつぎに変えて、犯人の側からも、描かれます。
何も知らない妻との生活。
犯人自身の過去。
そして今、次の標的を選び、近づいていく。
一般社会とあまり交わらない生活を送る家庭の子供を狙っている‥
カールは、銃撃事件で全身麻痺となった同僚ハーディを、病院から自宅に引き取ります。
絶望を見ていられなかったのだ。
下宿人が家事に堪能で人がいいので、可能だったことですが。
奔放な妻に出て行かれて以来、恵まれなかった私生活。
担当カウンセラーのモーナを好きになったが、彼女は海外へ行ってしまった。
帰国したモーナが、何か吹っ切れたようにカールとの交際に応じて、しばしハッピーなひととき。
なぜか突然ローセが休暇をとり、双子の姉ユアサが代役として勤めだす。
そっくりな顔でローセとは正反対の服装、強引に居座る姉にあぜんとするカール。
カールの身近ではテンポのよい喜劇のように、あれこれ巻き起こり、振り回されるカールは少々気の毒ながらも、軽快な筆致で息抜きになっています。
被害者とその家族の切ない思いが、胸に迫ります。
視点の切り替えが頻繁なのにわかりやすく、犯人の正体に気づき始めた一般人も絡んでの追跡が盛り上がり、見事なお手並みでした。
北欧5ヵ国で選ばれるミステリの最高賞「ガラスの鍵」賞を受賞。 -
シリーズ第3弾。
浜辺に打ち上げられたボトルメールをきっかけに、過去の誘拐事件を調べることになる特捜部Q。
事件の背後には宗教が絡んでおり、なかなか国内の作品では読めない内容で、面白いことは面白いんだけど、事件の解決とは別にアサドやローセの謎の行動や、アスベスト、カールの部屋を飛び回るハエの話など、余計な内容が多すぎて、なかなか犯人にたどり着かないのが、もどかしい。
しかも、完璧に何年も犯行を重ねていた犯人なのに、最後の最後で詰めが甘いところが、帳尻合わせのようで、ラストが今までの作品の中でイマイチ… -
このシリーズでは、けっこう巻末解説の影響をいい意味でも悪い意味でも受けてしまっている感があるのだが、今回はいい意味で楽しめた。巻末で翻訳者の吉田薫氏が、Googleで実際に作中のユアサが入手してきたようなフィヨルドの航空写真を読者も楽しむことができると書いており、実はこれにはまってしまったのである。
本書は、スコットランド最北の町ジョン・オーグローツにボトル・メールが流れ着いたことから幕を開けるのだが、冒頭で少年が血でしたためた手紙を瓶に詰める様子の切迫した様子が、血がざわめくほどの筆致で書かれている。彼が水の中にそのボトル・メールを投じた場所が明らかになるのは、物語がずっと進んでからのことになるのだが、読後に、ボトルのメールがどう流れたのかを確認したり、犯行場所や、その他の捜索対象地(本書ではこれが異様に多い)などを実際にGoogleの航空写真で眺めて見ることは、確かに解説の通り、可能なのである。これは、はまる。
さて、本書もまた狂気の犯罪者の、異様極まるやり口、あるいはそのひね曲がってしまった人生やその根っこに当たる家族の問題というところまで掘り下げないと解決されることがない事件が、デンマーク中に展開されてゆく。驚いたことにデンマークという国は日本の九州ほどの面積しかない国土である。しかし、北欧のフィヨルドのちょうど門番みたいな場所に位置する国だけあって、島や半島やリアス式海岸で作られた複雑極まる地形の国土なのである。
誘拐と監禁と殺人とを常時繰り返しては、新興宗教の多産家族を付け狙う屈折した犯人像は、自らが宗教家族の狂える父のDVに晒されてきた経緯から、非常に狡猾で慎重な連続誘拐殺人鬼となる。しかし、内向的な宗教家族ばかり狙うことによりこの犯罪はここまで浮上してくることがなく、警察の捜査対象にもならずに来た。この流れを断ち切るきっかけになるのが、流れ着いた一本のボトル・メールとなったわけである。よくぞ、こんな奇天烈な犯罪を思いつくな、というのが作者へのぼくの正直な呆れかえるほどの感想である。
そして対極としてリアルな怠け者なエロ親父であるカール・マーク。特捜部Qただひとりの愛すべき弱点だらけの捜査官。それでいて優しく、頼りないところさえある、強気中年。いいなあ、このキャラクター。さてわれらが特捜部Qに前作から登場したローセだが、カールに腹を立て勝手に休暇を取り始め、代わりに双子の姉・ユアサが送り込まれてくる。喪服のようなローセとは対照的にピンク好きの陽気なユアサは、やはり変人極まりなく、一方でシリア人アサドの隠された正体はさらに気になるところ。全身麻痺のハーディはついにカールの家にベッドごと入り込んできたし、パンクな義理の息子も、別れてはいないが別居中の妻も、好き好きに彼女・彼氏を見つけてくるし、とカールを取り巻く陽気な仲間たちはますます炸裂気味である。
この破天荒な一団を中心に、警察署内でも、クビになった元監査官や、辞めていった天敵など有象無象がぞろぞろいるというのが本書の環境世界。ごった煮の操作環境を中心に、一方で連続殺人犯と結婚をしてしまい子供まで設けてしまった女性や、殺人鬼が現地調達する彼女、殺人鬼が標的とする一家、かつての被害者たちの一家などなど、描写される小世界はそれぞれにばらばらながら、殺人連鎖の縦軸を中心に確実に表面に浮上しようとしている。警察小説の面白さここに極まれり、といった具合だ。一冊一冊が不慣れな分厚い本ではあるが、それに見合うてんこ盛りの中身がコストを確実にリーズナブルと感じさせてくれるはず。本書も人によっては劇画的と評して恥じないのかもしれないが、やはり小説として質も量も一級品であるようにぼくは思う。
<ガラスの鍵賞>受賞とあるが、その内容は「国際推理作家協会北欧支部のスカンジナヴィア推理作家協会が北欧5カ国(アイスランド・スウェーデン・デンマーク・フィンランド・ノルウェー)の最も優れた推理小説に贈る文学賞」(byウィキペディア)である。一級の価値付けはぼくや読者がやらずとも、プロたちがしっかりやってくれているのである。
本シリーズがずっと何作も何作も、この質でこのレベルで推移継続してくれることを、ぼくは激しく望んでやまない。 -
5年前に2作目を読んだところで気になりながら読めずにいたシリーズ。だいぶあれこれ忘れていましたが読みながら思い出していきました。事件はしんどい内容ながら、登場人物が魅力的で救われるあたり、誤解を恐れずに言うと北欧版の「ぼんくら」シリーズのようです。カールの助手のアサドのその後が知りたくて読むのを再開したわけですが、ほとんど印象に残っていなかったもう一人の助手ローセと、双子の姉妹ユアサも最高でした。事件はタイトルにもあるように、ボトルに入って届いた「助けて」という言葉で始まる血液で書かれたらしいメッセージだけが手がかりで、時間と海水とでほぼ読めなくなってしまっている内容を、カールが二の足を踏んでいる間に助手たちが熱烈な使命感をもって読みといていき、ジグソーパズルのピースを一つずつ正しい位置に置いていってだんだん絵が現れてくるように、少しずつ少しずつ事実が明らかになっていきます。そんな都合の良いことある?!と呟きたくなるような展開も挟みつつ、続きが知りたくてどんどん読んでしまいました。解説も読むとデンマークの社会についても説明があって、興味深かったです。
-
『檻の中の女』以来の特捜部Q。三作目になって格段に面白くなったとのレビューを目にするが、その意見には異存なし。
視点の切り替えが効果的。断片的に展開する前半は先が見えないので、吸引力抜群。情報が整理され、事件の全体像が浮かび上がる後半への展開が素晴らしく、事件と人間関係の複雑な絡みにきりきり舞いさせられた。
カールとアサドは相変わらず不思議なコンビで、ふわっとした雰囲気でサイド・ストーリーを盛り上げる。個人的にこのキャラにそれほど魅力を感じていないので、現状のままサイド的な位置付けで進んでくれると有難い。
テーマ性と犯人像が巧くリンクしている。伏線となるエピソードも読み応えがあり、人と時間の距離感がいい具合にストーリーに溶け込み、どっしりとした重量感となって作品全体を支えている。この犯人像のインパクトはここ数年の中でも上位にくるかな。ラストの一言も文句なし。面白い作品というのは犯人キャラが際立っている──そんな余韻に浸れる秀作でした。 -
-
シリーズ第三作にして最高傑作、という評は嘘ではない。過去に起きた未可決事件を再捜査することに特化された部署である特捜部Q。部員は警部補カール・マークとその助手でシリア人のアサド。それに、今回から仲間に加わるローセという女性警官の三人。リーマンショックのせいでデンマーク警察にも改革の波が押し寄せ、恒常的に人手不足でただでさえ忙しい市警だが、地下室にアスベスト疑惑まで発生し、休暇明けのカールを襲う。
今回扱うことになる過去の事件は誘拐殺人事件。事の発端は、デンマーク北部にある海辺の町で漁師の網にひっかっかったガラス瓶の中に入っていた手紙だ。気になった地元の刑事が机の上に置いたまま長年放置され、結露のせいで判読不能なまでに劣化しているが、「助けて」という文字と、Pで始まる署名は、まさしく血で書かれていた。カールはどうせいたずらだと相手にしないが、アサドとローセは真剣だ。
カット・バックの手法により、カールはもちろんのこと、犯人と被害者、双方の関係者という複数の視点が交互に切り替えられ、追う者と追われる者の両方の立場からテンポよく話は進んでいく。今は警察の食堂で働く腕利きの元鑑識官が有力な手掛かりを発見してくれたり、新人のローセがすごい集中力の持ち主で、何時間もかけて手紙の文面を判読したり、と相変わらず好運に恵まれすぎな気がするが、そんな些末なことにこだわっていては、このシリーズは楽しめない。
本編では現在進行中の誘拐事件が犯人側の視点でつづられる。少年時に厳格な宗教家の父によって虐待されて育った犯人は、それをなぞるように新興宗教を熱心に信仰し、身代金を支払うことのできる程度に裕福な家族を狙っては犯行を繰り返す。ポイントは、兄弟の多い家族をターゲットにすることだ。兄弟二人を誘拐し、警察には内緒で身代金を用意し、言われた列車に乗り、合図のあった地点で窓からバッグを投げるように命じる。
エド・マクベインの『キングの身代金』を原作にした黒澤明の『天国と地獄』にも出てくるお馴染みの手法だ。特異なのは、子どもを二人誘拐する点と目標を新興宗教集団に属するメンバーに限ることだ。金を手に入れた犯人は、兄弟のうち一人を解放し、一人は殺す。警察に訴えたらいつでも残りの子を殺すぞ、という脅しだ。閉鎖的で排他的な集団の中では、子どもの姿が消えても、信仰心が足りないので他所へ預けたなどという言い訳が通用する。
犯人は、自分の経験から彼らの習性を熟知している。徹底的に相手をリサーチし、集団の中に入り込み、好機を狙って犯行に及ぶ。人心掌握に熟達し、変装もうまい。いくつもの変名を駆使し、人に知られない私生活も送っている。犯人の過去を知ると、若干の同情の余地はあるものの徹底的なサイコパスであることはまちがいない。しかも、軍隊その他であらゆる訓練を受けており、容易に素顔を他人にさらすことはない。
この難敵を追うカールだが、相手の完璧な防備に対し、あまりにもガードが甘い。身辺整理が全然できていないのだ。まずは、男にふられるとカールの家に帰りたがる別居中の妻がいる。同居中の義理の息子の学業の心配もある。おまけに全身麻痺の元の相棒ハーディを自宅で介護中だ。特捜部では新人のローセの奇矯な振舞いに悩まされ、カウンセラーのモーナのことが頭から離れない。つまり、探偵役としてはあまりにもお荷物を抱えすぎている。
それなのに、何が幸いしてか、アサドの慧眼によって別の事件は解決に向かうし、誘拐事件の方も、少しずつ網は絞られ、犯人に近づいていく。カールは、アサドやローセに、捜査するべきことを告げるだけ。二人の超人的な働きで、出会うべき人物の名前がわかり、出かけるべき場所が明らかになる。このシリーズが他の警察小説やクライム・ノヴェルと異なるのは、他の作品の探偵役に比べて主人公のカールが、突出して有能ではないことだ。
助手やアシスタントの活躍もあって事件は解決するが、ハーディが全身麻痺になった事件は未解決のままだ。シリーズが進む中で、謎はかえって深まり、アサドの正体はいよいよ怪しくなる。カールが本領を発揮するのは、まだまだ先のことになりそうだ。特捜部Qシリーズは、カールを中心とする人物群の騒がしいスラップスティック劇と、救いようのない陰惨な過去を持つ犯罪者の特異な心理をあざといくらいに対比的に描くことで読者の心を鷲づかみにする。フィヨルドや湖沼といった北欧ならではの景観も物語に興を添える。多分次回作も読むことになるだろう。 -
シリーズ第三弾。陰惨な事件のシリアスさと主人公の仕事環境・私生活への困惑ぶりのコミカルさが交互に語られ、犯人を追い詰めるところでクロスする。ちょっと登場人物が多くて名前が混乱したけど読み応え十分。翻訳もいいです。
-
デンマークを舞台にした警察小説シリーズ、3作目。
北欧5カ国のミステリ最高峰・ガラスの鍵賞受賞作。
あらすじ:
未解決事件を捜査するために設立された特捜部Q。
ここに、13年前に投函された一通のボトルメールが持ち込まれる。
そして、判読困難なこのメールを切っ掛けとして、ある犯罪が暴きだされていく。
その犯罪とは、新興宗教の信者一家を狙い撃ちにした連続誘拐。
巧妙な犯人は、被害者一家が信じている宗教の為に社会から孤立している点につけ込んできたのだ。
特捜部Qが捜査をすすめるのと同時期、犯人も新たな誘拐を実行に移すが、従来とは違い様々なアクシデントに見舞われ、破滅の危機に繰り返し遭遇する。
しかし、特捜部Qはボトルメールの解読に手こずる一方で犯人の正体どころではなく・・・
更には別件の連続放火事件の捜査にも関与していく。
誘拐された子供たちの運命は?
幾度も危機に追い込まれる犯人はいつ司直の手に落ちるのか?
緊迫感漂う中、事態は一気に進展していく・・・
次々と危機一髪な状況に置かれる犯人と、何が起こっているのかも知らず日常業務の一環として捜査をすすめる特捜部Q。
緊張状態と日常と言う対比に加え、犯人の過去や主人公を始めとする特捜部Qの面々の意外な一面が読者に明らかになっていく様子がとてもスムーズにつなぎ合わされており、一気に読破。
骨太のミステリー小説を読みたい方はもちろん、読み応えのあるスリラー小説をお望みの方にもおすすめな一冊です。
尚、役者の後書きによれば、原著ではシリーズ4作目が既に出版されているとの事。
4作目の翻訳が待ち遠しい所ですね。 -
シリーズ3作目にして最高作。
このシリーズの特徴は、犯罪の異様さ、地道な捜査、特捜部のメンバーのキャラにあると思うが、本作はそれに加えてスピード感加わり、それゆえに非常にサスペンスフルなスリラーになっている。
お奨め。
シリーズ通しての最大の謎はデンマークの警察組織。
特捜部の3人のメンバーのうち2人は補助員で警察バッチももっていない。さらに途中で1人は勤務を姉にかわってしまう。人事無視。どうなってるだろう。 -
未解決事件を担当する特捜部Qシリーズ第3弾。
経年により殆ど判読できない手紙がはいった瓶が、巡り巡って特捜部Qの元へ。
そこには血で書かれたと思しき「助けて」の文字だけがはっきりと読めた。
いたずらか?事件か?
流れ着いたボトルメールという事件の発端が魅力的です。ましてや血で書かれた助けを求める手紙が入っていたらなおさら。
冒頭で監禁された少年の描写があるので、読んでいる方としては忘れ去られた瓶にやきもきしました。
犯人と特捜部Qの描写が交互に描かれており、特捜部Qが暗中模索、事件の手掛かりを掴めないどころか本当に事件なのかも疑っているのに対して、犯人が着々と次の事件の準備をしているのが緊張します。
事件は営利目的の連続誘拐事件ですが、閉鎖的なコミュニティを作る新興宗教団体に狙いを定めるという手口が変わっていて、宗教にのめり込む家族、制限された生活を送る子ども達など宗教と密接に関わる人々を興味深く読みました。
犯人自身も誘拐に利用する為だけでなくて宗教というものに特別な感情を抱いており、それが発露された事件でもあります。まんまと犯人の思う壺になってしまう被害者家族も含め、狂気に満ちた事件です。
子どもを誘拐された母親が宗教にのめり込む事となったきっかけ、またこの犯罪に至るまでの犯人の生い立ちなどが後半で丁寧に描かれていましたが、母親が犯人に抵抗した事や、犯人の特徴についてがこのエピソードで深く意味を持ち切ないです。
ラストの犯人の一言は憎らしくも悲しいですね。
捜査が行き詰ってばかりかと思われた特捜部Qですが、細かな情報が後半一気に繋がり怒涛の展開になっていくのが興奮します。
そしてシリアスな事件の一方で、謎だった特捜部Qのメンバーが更に謎にまみれていきました。
ローラの行動は意味がわからないし、アサドは秘密をもっていそうだし、カールは何かを忘れているみたいだし。
どこか不気味でありながらユーモラス。チームワークがあるんだかないんだか分からない特捜部Qはやっぱりおもしろい。
周囲に振り回されっぱなしのカールがブツブツ言っているのも恒例です。
スピーディで重厚、続き物のシリーズとしても先が気になる存分に楽しい一冊でした。 -
読書リストが新しく増えてとても嬉しい。
ユッシ・エーズラ・オールスンの作品
本棚登録 :
感想 :

物悲しい
物悲しい
\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?
\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?
一番ヤバい
一番要介護
一番ヤバい
一番要介護