エヴァンズ家の娘 (ハヤカワ・ミステリ)

  • 早川書房 (2018年3月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (424ページ) / ISBN・EAN: 9784150019297

作品紹介・あらすじ

ジャスティーンは親族から相続した湖畔の家に移り住む。この家では数十年前にある事件が起こったようだが……。過去と現在、交互に描かれる二つの物語は一族の秘密へと繋がっていく。ストランド・マガジン批評家賞最優秀新人賞受賞&MWA賞最優秀新人賞候補作

みんなの感想まとめ

過去と現在が交錯する物語は、一族の秘密を掘り下げる旅へと読者を誘います。ジャスティーンが湖畔の家に移り住むことで始まるストーリーは、数十年前の事件に繋がり、リリスやルーシー、エミリーという三姉妹の運命...

感想・レビュー・書評

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  • ルーシーの手記で語られる過去と、ジャスティーンの現在というふたつのパートで語られる。過去に何があったのか。その手記の内容、出来事のなかにあるたくさんの感情、後悔や償い。そういうものが物語の根底にあって静かに語られながらも揺らぎが感じられる。さまざまな出来事のあった過去と現在に生きるジャスティーンの生活が徐々に交わっていく。さりげなく、でも確実に過去の出来事と重なり合っていき迎えるラスト。派手ではないからこそひとつひとつの細部まで情感に溢れ不安や悲しみが伝わってくる。

  • つまらなくはないが、最初から最後まで鬱陶しい。読了したのがクリスマスイブの朝。

    二つの物語が並行して交互に進行する。湖の辺の古い家、最初は夏季の別荘だった家に終生住み続けたルーシー。その古い家を遺贈された姪の娘ジャスティーン。ルーシーは一人称で過去を回想し、ジャスティーンの物語は現在進行系だ。複数の家族、人物が登場して混乱してしまうが、どこをとっても鬱陶しい。
    信心深いようでいてその実専制的で家族を支配下に置く父トマス、そして外面はよいが粘着的な元恋人パトリック、ふたりともじつはとんでもない奴であることが判明する。
    この話にはクソ男しかでないのかい、と思いきやミラー家の兄弟は良い人だったなあ。
    しかし、狂信的な父トマス(この名には疑い深い人のイメージがある)、なんで長女をリリスと名付けた?それが謎。
    あと、行方不明の末女よりも子猫のことが気になって仕方なかった。
    それに、パトリックはとんでもない犯罪者じゃん。刑務所にぶち込んだほうが世の中の為。
    それと末女は永久にそこにいるの?引き上げて埋葬してあげないの?ひどいや。

  • やっぱり感はあるが、これを伝えられて、抱えて生きていくのも…

  • あらすじを読んで気になったので購入。
    現在と過去を行き来しつつ、『ここで何が起きたのか?』という謎が主軸ではあるが、全体的に人間ドラマ的というか、一般文芸に近いサスペンスだった。あんまりポケミスっぽさは感じられないが、ポケミスがこういう雰囲気が違うものを出すときは大体アタリでもあるなぁ。

  • リリスとルーシーとエミリーの三姉妹のうち、エミリーが湖畔の家で行方不明となる。ルーシーの死後、リリスの孫娘にあたるジャスティーンが二人の娘を連れ、湖畔の家にやってくる。男から逃げるためだ。時代が異なるルーシーとジャスティーンを中心に物語は展開する。エミリーがいなくなった謎は最後に解かれる。謎解きの要素はほぼないが、楽しむべきは、ルーシーやジャスティーンの周辺にいるどこか普通ではない人々が醸し出すサスペンスの要素だろう。前半はそうでもないが、後半は怪しさが増してくる。日常から非日常へとだんだんと連れていかれた。

  • 3世代にわたる、どこかいびつな人生と対峙している女性たちの物語。

    はたから見るとそれぞれ自己中心的と思えることばかりしているような彼女達だが、人間は完璧ではないので、それぞれが折り合いをつけて生きていくしかない。そんな息苦しい現実とその中に時折のぞく光をうまくドラマに仕立てた筋の中に過去の少女失踪の謎が挟み込まれながら進んでいく過程がおもしろい。

    ありがちではあるが全く予想していなかった背景に、そうきたかと思った。がらりと物語の見え方が変わった瞬間。その瞬間までその線は完全にノーマークだった。

  • 過去と現在の物語が同時進行し、ラストで重なり合うというストーリー。けれど、途中までとにかく話が進まない。退屈で読み進めるのが大変でした。表現も曖昧で、察して理解という箇所も多々。ラストはほぼ納得の終わり方でした。けれど、これだけ書き込まれたから理解できる結末と言えるのかも、です。

  • 多分に既視感のある設定で、言ってしまえば目新しいものは何もない。あれに似ている、これに似ているとついつい思ってしまう。またか…と思う鬼畜の仕業も、サイコパスのストーカーも食傷気味。長い時を経た老人たちのプラトニックな愛。湖畔の家で昔起こった事件の真相は…、うう。
    ただ、落ち着いた筆致で、盛りだくさんな内容を時代と視点の違う語りを交互に持ってきて、最後まで引っ張っていくところはうまいので、新鮮な目で読めたらとても面白い小説なのでは。とても悲しい静かな物語。
    すみません、すれっからしな読者で。

  • 原題がgirlsなのはエミリー以外に誰を指しているんだろう?
    メラニーとアンジェラもパトリックから見たらロストしてるけど。

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