本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784150019693
作品紹介・あらすじ
10年前に起きた大富豪の一人娘の誘拐殺人事件。その裁判の陪審員だった11人の男女が、ドキュメント番組収録のため、裁判のあいだ宿泊していたホテルに集められた。だが収録の前日、新たな証拠を見つけたと主張する陪審員の黒人男性が部屋で死体で発見される!
みんなの感想まとめ
ミステリーと法廷 drama が交錯する本作は、10年前の誘拐殺人事件を巡る陪審員たちの物語です。裁判の真相を追求する中で、彼らが宿泊していたホテルで新たな証拠を見つけた陪審員が死体で発見されるという...
感想・レビュー・書評
-
10年前に起きた大富豪の一人娘の誘拐殺人事件。その裁判の陪審員だった11人の男女が、ドキュメント番組収録のため、裁判のあいだ宿泊していたホテルに集められた。だが収録の前日、新たな証拠を見つけたと主張する陪審員の黒人男性が部屋で死体で発見される!
間違いなくリーガル・ミステリだが、予想以上に変化球であった。
ネットフリックスでドラマ化したらしい。どんな仕上がりになるのだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
映画の脚本の様な作品。主人公マヤと他の陪審員、被害者の父親もキャストを当てはめて読んだ。マヤの地道な捜査の割には犯人や犯行の動機があっけなかった。
-
10年前に大逆転の評決を下して世間の大バッシングを浴びた陪審員たちが、ドキュメンタリー番組の企画で、当時缶詰になっていたのとそっくり同じに誂えられたホテルに集められた。ところがその夜、ひとりが殺され…。
といったマクラから想像されるのとはまったく違った話。や、まさしくこのとおりなんだけど、でもまったく違った話。途中からは哲学書の趣すらかもし出され、ただただ「ドキドキワクワクしたい、どんでん返しに驚かされたい!」てな向きには不評かも。
かつて「100冊の徹夜本」の著者は言った、「ああ〜、面白かった。しかしこんな面白コワイだけの本に人生を浪費してる俺って何なんだろw」と。読書とは、そういう自虐も込みの快楽なのだと。
普段は私も諸手を挙げてこれに賛成する。しかし、そうやって手当たり次第に読みあさっていくうちに、それこそ100冊に1冊くらいの割合で、本書のような作品に出会うのだ。
本書の主題は実のところ、殺人事件でも、陪審でも、冤罪でも、謎解きでもない。「今、ここ」=21世紀のアメリカでいかに生きるか、それを深く描いたものである。であれば、現にアメリカに住んでいる人たちには、本書は我々の何倍も深く刺さるのだろう。
”彼のようにカリフォルニアに住む白人男性は、たまたまであるか否かを問わず、偏見を持っていると思われることを死ぬほど恐れている”
常に他者に配慮し、己を律しなければならない世界。それは確かに、一部人士の言うとおり「窮屈な社会」なのだろう。しかし…「誰もが少しずつ窮屈な社会」と、「一部の勝ち組だけが心のままにのびのびと振る舞い、それ以外の全員がこの上なく窮屈な思いをする社会」のどちらを取るか? 結局はそういう話なんじゃないかと…Y遺伝子と、大和民族の血統と、日本語ネイティヴ能力を持った人間だけがのびのびと生きられる社会で、このうちひとつが欠けているばっかりに見る影もなく踏みつけられている側としては思うのだ。
「ありとあらゆるバックグラウンドを持つ人々が集った」陪審団に、中国系と韓国系はいても日系はいない。我々がダチョウよろしく砂に頭を突っ込んでいる間に、世界はこんなふうに変化していたのだ。かれら自身にすら止められないものを、ガラパゴスなひきこもりごときにどうして止められようか?
「みんなで分かち合う少しずつの窮屈さ」に耐えられないと言う者の居場所は、地球上にはもはや、無い。
2021/11/29〜11/30読了 -
よく出来てる 映画も好き
-
2021/08/27
グレアム・ムーアの作品
本棚登録 :
感想 :
