- 早川書房 (2024年6月5日発売)
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感想 : 17件
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Amazon.co.jp ・本 (504ページ) / ISBN・EAN: 9784150020040
作品紹介・あらすじ
舞台は、殺人技術を教えるマクマスターズ校。学校の場所は厳重に隠されており、学生たちでさえもその所在は知らない。さらに、マクマスターズ校に入学した学生が外界に戻る方法は二つしか存在しない。無事に卒業するか、死体となって運び出されるかだ......。
みんなの感想まとめ
殺人技術を教える学校を舞台にしたこの作品は、緻密な描写とユニークなテーマが特徴です。特異な製本サイズも手伝って、通勤や通学の合間に手軽に読める一冊となっています。内容は重苦しくなく、むしろ軽快な雰囲気...
感想・レビュー・書評
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殺人技術を教える養成学校、学生たちはターゲットを殺害できるのか… #マクマスターズ殺人者養成学校
■あらすじ
航空機企業に勤める青年クリフは、不正を働く上司に解雇にされてしまった。同僚たちもその上司によって不幸な目に遭っており、許せないクリフは上司の殺害を企てる。しかし殺害は失敗に終わってしまい、さらに彼は逮捕されてしまったのだ。
警察に連行される思いきや、彼は殺人者の養成学校に入学することに… そこでは殺人の哲学、技術、アリバイ確保の方法など、様々な専門教育が行われているのであった。
■きっと読みたくなるレビュー
殺人者を養成する学校が舞台という、現実ではありえない設定に興味津々で手に取ってみました。
いわゆる殺し屋に育て上げるのではなく、一個人が特定のターゲットを確実に殺害することだけを目的とした学校なんです。なので入学している生徒たちは、冷酷だったり運動神経抜群というわけではない。ただ、ある人物を殺したいという強い気持ちを持っているだけなんですよね。
では一体どんな学校なのかというと、そこはまるで大学のカリキュラムのように時間割が組み立てられ、日頃の生活も学生寮が併設されいるという学びに適した環境。殺人の意義を問う哲学的なところから、毒殺、誘惑など様々な知識と学んでいくんです。
この世にも恐ろしい学校の世界観が、なんかすげーーのよ。専門的でアカデミックだし、いかにもありそうという… むしろ正しい学問のような気がしてくるんですよね。そんのアホな。
そして入学当初は素人同然で懐疑的だったクリフが、徐々に殺しのプロに変化していくんですが、さてその後どうなるか… 実は物語の後半がメインの読みどころだったりします。
さらに同級生だった生徒たちの活動も力強く描かれます。殺害という自らの行動に対する心の機微もいいんですよね。彼女たちもどういう結末を迎えるのか、興味をそそられましたね。
ドエンタメなお話と思いきや、想像以上にセンシティブ。殺しという行動に対して正直であり、そして綿密に心に刻まれる物語でした。
■ぜっさん推しポイント
殺人者養成学校という設定は面白いんですが、結局のところは復讐劇じゃねぇの? と思いながら読んでいました。しかしそうではありません、ターゲット殺害の目的達成するところに本書のゴールはないのです。ココが深いんです。
こんな殺人者を育てるという鬼畜なストーリーなのに、読み終わると明るい希望を感じてしまうという不思議さ… どんなことでも人生経験や人との関わり合いって大切だし、乗り越えていった先には人それぞれの未来があるんですよね。 -
まず、本のサイズが縦長のシステム手帳とほぼ同じで、幅107ミリ縦183ミリの変わった製本
厚さが20ミリちょっと有り、読むとき常に持っている必要がある
なので通学、通勤時の電車内での読書には良いかも ただ題名が殺人者養成学校なので微妙かな?
イギリスっぽい表現で結構緻密で、翻訳は大変そうだなと感じた
殺人者養成と言うクールなてテーマで面白かった
重い内容では有りません。 -
アマゾンでミステリー本を何か検索していたら、出てきた。著者がルパート・ホームズ。ん? 70年代のミュージシャンのルパート・ホルムズと一字違いの名前だなあ、と思って「書評七福神」を見てみると、ありました! やはりミュージシャンのルパート・ホルムズ氏でした。
「書評七福神6月度ベスト7.11up」に吉野仁氏がとりあげていて、『かつて「ヒム」を歌ったルパート・ホルムズが作家のホームズになって帰ってきたことにも驚いた』とありました。
https://honyakumystery.jp/25256
さらに同HP「翻訳ミステリー大賞シンジケートの中の、2024.8.10連載エッセイ 佐竹裕 第75回 今の場所からエスケイプ」 では詳しい説明が。佐武氏は1962生まれ。音源までついていて、40数年ぶりに「ヒム」「エスケイプ」を聴いてしまいました。なんと私、この2曲が入っている”LP”を発売時に購入しているのです。
https://honyakumystery.jp/25417
ルパートさんは多彩な人らしく、ミュージカルなども手掛けている。
で、肝心の本ですが、憎き上司を亡き者にしたい、と思った主人公、行ったところは「マクマスターズ殺人者養成学校」というところ。主人公の日記が書かれています。・・日記の雰囲気は、「エスケイプ」の歌詞の世界、恋人にちょっと飽きて、新聞にピニャコラーダが好きで、真夜中の砂丘で愛し合うのが好きなら返事下さい、一緒にエスケイプしましょう、と広告を出し、さて会って見たら、なんと現れたのは恋人だった、という空気も感じます。あの、ルパート・ホルムズさんの書いたミステリーだもの、読んでやりますとも、と思うのですが、他にたくさん借りてきてしまい、のちほど再挑戦します。
訳者あとがきと佐武氏のページから
ルパート・ホームズ:1947生まれ。ミュージシャンとして活躍したあとにブロードウェイ・ミュージカルの脚本や音楽を数多く手がけてトニー賞、ドラマ・デスク賞、エドガー賞を受賞。少年時代からミステリが好きで、「エラリー・クイーンの新冒険」「ABC殺人事件」、シャーロックホームズ全集がお気に入り。ルパート・ホームズの名前は、イギリスの詩人ルパート・ブルックと、かのシャーロック・ホームズから拝借したという。
<ミュージカル脚本>
The Mystery of Edwin Drood(1985年)(チャールズ・ディケンズの未完のミステリー『エドウィン・ドルードの謎』1870年)をベースとしたオリジナル・ミュージカル:作詞・作曲・脚本、さらにはオーケストレーションまで手掛け、ミュージカル界のグラミー賞とも言うべきトニー賞で作詞・作曲・脚本の三部門受賞。さらに、1986年のエドガー賞最優秀戯曲賞を受賞している(1991年にもAccompliceで受賞)。
<脚本>
クリスティの「検察側の証人」
ジョン・グリシャムの「評決のとき」
<小説>
2003「Were the Truth Lies」 ネロ・ウルフ賞にノミネートされて映画化(邦題「秘密のかけら」ケヴィン・ベーコン、コリン・ファース出演)
2007「Swing: A Mystery」
<短編>「夜の放浪者」(「ポーに捧げる20の物語」早川書房2009に所収)
「ヴィクトリア修道会」(「ポーカーはやめられない」ランダムハウス講談社2009に所収)
本作は長編として3作目。ひねりにひねったプロットや現実と非現実を見事に融合させたストーリーが読者を惹きつけ、「ニューヨークタイムズ」「ワシントンポスト」ロサンゼルスタイムズ」のベストセラー入りリストを果たし、2023年のアマゾン年間ベスト50冊の1冊にも選ばれた。
。2024.5月現在、ニューヨーク州のコールドスプリングの自宅でハドソン川を眺めながら続編の「Murder Your Mate(仮題)を執筆中。
2023発表
2024.6.15発行
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ちょっとキワモノ系かなと思ったが最後はうまくまとまっていいんじゃないかな。
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期待していたより「学校」がメインではなかった。後半部分が複雑すぎて、そこまでうまくいく??という気持ち。学校自体は楽しそうで、学ぶ内容はともかく、通ってみたくなった笑。全体的に軽く読むのがよいかも。
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気楽に楽しく読んだ。
続編楽しみに… -
殺人の技術を教える学校の学院長が自ら執筆したキャンパス紹介本、という体裁の本。
作中、例として3人のキャンパスライフと卒業後の様子(標的の暗殺とその後)が紹介されている。
卒業後の様子のパートは、殺人の準備計画段階やアリバイ工作のために巻き込まれてしまう一過性の一般人がたくさん登場するが、そういう端役の名前は覚えずストーリーを追うと読みやすい。
ユーモア満載のミステリというほどではないが、書名やあらすじから受ける印象とは違い、シリアスな話ではない。
結末もハッピーエンド気味だが、ラストのオチも効いていて、かなり面白く読めた。 -
複数の視点から描かれていて飽きなかった
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すごく面白かった!学院生活は華やかかつ不穏でハラハラワクワクしたし、3名の生徒の卒業論文、その評価まで読んでいて楽しかった。
クリフの卒業論文は肝が据わっていて最高。クリフとフィードラーの心理戦、「最後の賭け」が素晴らしい。ドリアも手際が良い。そしてジェマ!
削除対象の人間性にまつわる描写も好き。小ネタが多く歴史的ゴシップとか著名人に詳しいともっと楽しめただろうと思うが、ノリと雰囲気で面白い。結構ボリュームがあって読むのに10日かかったけど、エンタメパワーと終盤のたたみ方が好みでテンション上がった。前半のアカデミックな部分と後半の卒論実行部分、どちらもとても良かった。 -
翻訳はやっぱり読みづらい。しかも2段に分かれていて長い。設定が面白いから借りたけど、なかなかにつらくて意地で読んでいた。
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登場人物たちが失敗するか成功するかどきどきしながら読めた クリフの自己評価と周りの評価がずれてる感じがして最後までうまくイメージが結べなかった 全体的に注釈がたくさんついている絵コンテを読んでいる感じで没入できない
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このシリーズ明らかにレベル下がった

あれって秋さんではないですよね?
ひょっとして秋さん!?とか思ってしま...
あれって秋さんではないですよね?
ひょっとして秋さん!?とか思ってしまいました。別人ですか?
いつも感想が、そのまま本に出来るくらいの熱量なので(*^o^*)
もちろん違いますよw
そしてあんなに博識&イケメンではありません。
もちろん違いますよw
そしてあんなに博識&イケメンではありません。