鎖された声 (ハヤカワ・ミステリ)

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  • 早川書房 (2025年4月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784150020149

作品紹介・あらすじ

20年前、妹が誘拐されて以来、刑事チェルシーは誘拐事件を憎んでいた。ある日、2年前に誘拐された少女エリーが帰ってくる。さらに一緒にさらわれた少女の死体が発見された。だが、エリーは事件について何も語らない。彼女はただの被害者なのか、それとも?

みんなの感想まとめ

誘拐事件をテーマにしたこの作品は、過去の痛みと向き合う刑事チェルシーと、行方不明から帰還した少女エリーの視点が交錯する物語です。チェルシーは自身の妹の失踪を抱えながら、エリーの事情聴取を進めていきます...

感想・レビュー・書評

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  • これは苦しい物語。

    幼い頃に姉を亡くしたトラウマからその手の犯罪の解決に使命感を燃やす主人公のチェルシー。
    二年前に失踪し、ぱたりと消息を絶っていた少女エリーが帰還を遂げた。
    何事もないはずもなく、彼女が潜り抜けてきた凄惨な扱いがわかってくると同時に訪れる胸くそ悪さ、絶望感の追体験に頭がくらくらする。
    それでも止められないリーダビリティがある前半。

    チェルシーの聞き込みによってわかってくる他の被害者達の存在の可能性と、どこか不自然な挙動を取り続けるエリー。何かを隠している。

    「私たちを見つけて」の言葉に同じく少女達の辿った悲劇の物語『塩の湿地に消え行く前に』が頭をよぎった。
    事件の解決よりも彼女たちの物語。
    うっすらとしか見えない希望の光へそれでも辿り着かんとする彼女たちの心の強さが胸を打つ。

    チェルシーの自己欲求から来る執着ぶりや、事件のスケール大きさに比して黒幕達の身近さがちぐはぐに感じてしまい星減らしたが、不意に崩壊するそれまでの何気ない日々の話として読み応えあり。

  • ワシントン州の森で2年前に行方不明になった少女が発見された。自らの姉も行方不明後に亡くなった経験を持つチェルシー刑事は、何としてでも犯人を捕まえたいと決意していた。主人公であるチェルシーと少女エリーの回想がほぼ交互に描かれていく。残された家族の喪失感や監禁された日々の残虐さが容赦なく記される。初めての作家さんだが、心理的な事も含めて描写のリアルさで一気読みした。

  • アメリカ在住の作家エミコ・ジーンの本邦初紹介作品。

    2年前に行方不明となったエリーが、ある日不意に林道で発見される。ただ、誘拐される前と全く異なる雰囲気に、周囲は不安を覚える。
    一方、無理心中で姉を奪われた過去を持つ刑事チェルシーは、何も話そうとしないエリーの秘密に迫ろうとし。。。

    淡々と暗く多視点で描かれる作品。エリーのパートもあるが、誘拐される直前からその後を辿るものとなり、これが結構辛い。
    少しずつ違和感が積もりつつ読み進めると、後半、ガラッと展開が変わる。この意外性と、さらに最後が非常に衝撃的。不意をつかれた。
    ボリュームもそこまでなく、辛くはあるもののスッと入っていける読み応え。良作。

  • Book Review: The Return of Ellie Black by Emiko Jean - Heidi Dischler
    https://www.heididischler.com/book-review-the-return-of-ellie-black-by-emiko-jean/

    Book Review: The Return of Ellie Black by Emiko Jean
    https://www.criminalelement.com/book-review-the-return-of-ellie-black-by-emiko-jean/

    Redefining the Missing Girl Narrative With Emiko Jean - MomAdvice
    https://momadvice.com/post/emiko-jean-interview

    Interview With an Author: Emiko Jean | Los Angeles Public Library
    https://www.lapl.org/collections-resources/blogs/lapl/interview-author-emiko-jean

    Emiko Jean | New York Times Best Selling Author
    https://www.emikojean.com/

    鎖された声 エミコ・ジーン(著/文) - 早川書房 | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784150020149

  • ワシントン州の海岸沿いの町。そこに隣接する森で、二年前に姿を消した少女エリー・ブラックがシャツに血の染みをつけた状態で発見された。行方不明当時に捜査を行っていた警察官チェルシーは、エリーの事情聴取を行うことになる。だが、少女は自分が行方不明になったことについて語らず、何かを隠すように沈黙を貫いていた。捜査を進めていくうちに、エリーが誘拐されたこと、そして彼女の着ているシャツが死体となり見つかった別の少女の持ち物だと判明する。エリーは何を隠しているのか。驚愕のサスペンス小説。

    痛々しい描写は読者を選ぶと思われる。

  • ちょっと因縁つけすぎ感もあるが、登場人物の心の痛みは実感できる。

  • 怖かった。めちゃくちゃ嫌な題材の話ではあったが、終わりが気になり、また、とても読みやすいこともあり、1日で一気読み。まじで腹立つ!ミステリーではあるが悲しみと深い問題提起を誘う話。

  • 面白くない。
    過去回想が長くてぶつ切りで情報が開示されないから物語の裏が読者にわからないってのは、伏線とか驚きの展開ではなく、単に話が遅いってだけなんじゃないか。
    こういう有害な男性の所有欲、そこに取り込まれた女性、その痛々しい悲惨な状況というのは既視感がある。特にこういう怖い男の造形って流行りすぎてないか。浮き彫りになってきた喫緊の社会問題なのはわかるが、エンタメ小説なら工夫はほしい。

    全員くまなく因縁があり繋がる展開と、なんやかんや全部説明してくれるストーリー、そしてあの犬の使い方。解説で「ヤングアダルト向けの小説を書いていたとは思えない」とあるけれど、日本にもよくいる若者むけ小説のライターが器用に流行を乗りこなしたタイプの作品としか思えなかったので作家の過去の作品歴とギャップを感じない。
    100分の映画なら面白かったかもな。

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