大宇宙を継ぐ者 (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房 (1971年7月30日発売)
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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784150100322

感想・レビュー・書評

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  • ずっと気になってたローダンシリーズ。720冊?あってまだまだ刊行中らしい。。大シリーズ過ぎていつ手を出すか悩んでいたらかなり時間が経ってしまった。1961年に刊行されたなんて言われないと分からないくらいに普通に面白かった。硬派な?翻訳というか文体も好みだった。

    以下中身。
    舞台は1971年の地球。アメリカとアジア連合、シベリア連合?あたりが分かれて核保有して戦争の一歩手前。

    ペリー・ローダン率いる宇宙調査チームは月面着陸を目指してフライトするも着陸間近で月の裏側に不時着していたアルコン人に撃墜される。その後月面で両者が遭遇。指導者のクレスト、クールビューティトーラが出てくる。白血病を患っているクレスト治療とその見返りに各国が保有する核を無力化するアルコン人の武器を使わせてもらうことになり、アルコン人の技術を借りて地球へ降下。アルコン人技術をどこかの国へ帰属させないため、中国の砂漠地帯へ着陸。

    ソ連、アメリカ、アジアのスパイが接触を試みるが、ローダンたちの狙い通り世界平和の為に各国が一つになって協力し合う、アルコン第三国vs地球連合の構図が生まれることに。

    アルコン人は進化しすぎてロボに色々任せられるようになりゆっくりと退化してしまい、今ではタブレットみたいなのでゲームするのが喜びになってしまい、やる気とか何もなく滅亡待った無し。
    なんか現代の少し先の未来を予言してるようで空恐ろしい気がした。

    現代のスマホ依存ってまさにこれじゃん…。

  • 1985年に文庫本を読んだ。実家に置いたままになっていて、古本を入手。(2023.7.22)
    ※2016.11.19amazonに古本注文(仁遊堂)、11.24到着、帯なし

  • いまだに続いている「大長編SFスペースオペラ堂々開幕!」といった感じ。読んでいて「スターウォーズの世界も最初はこんな感じなのかなぁ」と思いながら読了。外から来た新たなる脅威が人間同士の連帯を強めるというのは本当にありそうで、SFではかなり使い古されている手だなと思いつつ、これが元祖なのかもしれない。

  • 以前から「まるぺ」と小馬鹿にされネタのような存在のペリーローダンシリーズはいつかは読まなければいけない宿題。
    そんなふうに感じているSF好きは自分だけではないでしょう
    現在、日本でハヤカワから出版されているだけでも600冊を超え(未だ1980年代に現地出版された分)、ドイツではその三倍出版済なので訳は追いつくどころか差が開く一方の現状のようです。
    半世紀前に出版されたSFなので所々古臭い所があり、最近現代的に修正された「ローダンNEO」も初めの25巻分出版されました(1サイクルと言って話の区切り…25冊ごとのパターンが多い)
    しかしあまのじゃくな自分は原点から読むのが正しいと、これを手に取りました。

    そして5冊読んだ段階で、結論から言わせてもらうと、一巻と二巻は読んでおいたほうがいい…気がします。
    一巻は長編の幕開けにふさわしい内容で、現代でも充分通用するSFです(ただし作中西暦を脳内で+50年したりの工夫はしてください。VRを思わせるような機器に宇宙人がハマってたり)
    魅力はシェールの無駄のない文章と話の構成力。リレー形式なので後半はダールトン。マンネリ化しない工夫らしいです。リレー形式の小説ってお遊びみたいなのしか読んだことなかったのですが、正直驚きました。
    様々な人が自分の思い思いのとっておきをぶつけていて飽きさせません。大筋はあらかじめ決められているらしいですが、その枠の中でキャラクターの行動に各々作者の色が出ています。矛盾しない程度ではありますが、それが飽きない工夫の一つだと考えます。

    ただし、ミュータントと時間旅行の話が出てくるので、ハードSF好きでそういった話に拒否反応が出る方は、一巻のみでも読んで欲しいです・・・あ けど今ならNEOの方が間違いないのかな 笑

  • 中学生か高校生の頃、読み始めて30巻くらいまで読んでたんだよなぁ。たしか78巻くらいまでは積んでいたハズ。

  • 読了

  • 宇宙英雄ローダンシリーズ第1巻です。
    現在500巻を超える、世界最長のリレー小説となります。
    以前から気になっていたのですが、私もこの世界への第一歩を踏み出しました。
    月面着陸を任務としたスターダスト号の指揮官ペリー・ローダンを主人公に、物語は始まります。
    月面には想定外の存在と問題があり、それは地球の歴史と未来に大きく影響するものでした。
    ここから人類とローダン自身の未来が変わります。
    本書日本語訳は1971年に出版されたものですが、画面を眺め虚構の空間・ゲームのようなものに力を注ぎ続ける堕落した人の姿が描かれる場面があります。
    まるで現代を見越して書かれたように思えます。

  • そう来たか❗️人類❗️

  • ローダン・シリーズはこんなにも早く刊行されていたのか・・
    表紙   5点依光 隆
    展開   5点1961年著作
    文章   5点
    内容 500点(以後全て500点)
    合計 515点 

  • ペリー・ローダン日本語版第一巻。
    ローダンシリーズは1961年西ドイツで連載がスタートし、今なお続いている世界最長の小説。
    61年といえばキューバ危機の前年、冷戦が緊迫状態にあった時期である。
    西ドイツのSF作家を多数動員しメドレー形式で書き進めるという壮大なプロジェクトの最初の山場が他でもない冷戦の終結であることに、作り手のメッセージを感じる。

    と、難しいことを考えずとも面白く読めます。
    フリッパーはかわいそうでしたが…。

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