デューン 砂漠の救世主 (ハヤカワ文庫 SF 100)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150101008

感想・レビュー・書評

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  • デュニ・ヴィルヌーブ監督の話題作「DUNE砂の惑星Part2」封切が目前に迫る中、原作「DUNE砂の惑星」上中下全3巻をあらためて再読するのに併せ、折角なので追加で買い求めた続編(第2部)の本書を読了。
    映画も原作も手放しに素晴らしかった本編/第1部に比べると、主人公やその取り巻きたちが繰り広げる陰謀、心理戦や、政治や宗教の鬩ぎ合いの描写が主となる本書は、かなり読み辛く、仮に同じヴィルヌーブ監督が映画化するにせよ、正直あまり面白さに期待できなさそう、が素直な印象。
    それでも、第1部全3巻を読み終えてすぐに、その記憶や興奮が醒めぬうちに読んだのが良かった。さもなければ、きっともっとつまらぬ印象で読み終えたこと、間違いない。
    全3部作のうち2部まで読んでしまったからには、第3部も読んでみるか。

  • 上中下巻の新装版のデューンを読んでからこの本を手に取ったので、いきなり話が展開していて驚いた。旧版の4巻を読んでから読んだ方がよかった。

  • 「デューン 砂漠の救世主」(フランク・ハーバート : 矢野徹 訳)を読んだ。
    チャニとエイリアとイルーラン。
    彼女たちそれぞれの愛の物語であるとも言える。
    しかしまあフランク・ハーバート さんはどれだけの克己心をポウル・ムアドディブに求めたんだよ。
    さあ次は「デューン 砂丘の子供たち」さ。


    「デューン 砂漠の救世主」(フランク・ハーバート : 矢野 徹 訳) を読んだ。
    やっぱり何回読んでも難解な物語だなぁ。好きだけど。
    予知された未来と運命に抗いつつ、しかし最愛のひとの哀しい最後を受け入れる決断をするポウル。
    他の者に理解され得ない彼の孤独に思わず涙するのである。

  • なるほど、たしかに映画化はここまでやらないと意味がないだろうな。しかし読みにくかった…。すごい時間かかっちゃった。

  • 『デューン』第2部。皇帝となったポウル、そしてその家族を巡る陰謀が中心に描かれる。劇中、ポウルは避け難い予知に苦しみ続け、幾人かの敵を打ち倒すも、最後には自身も、死が待つ砂漠へと消えていってしまう。悲劇だけれど、その姿は清々しく、セネカのオイディプスを彷彿とさせるような英雄像を作り上げている。
    砂漠へ消えたポウルは永遠の存在となったことが記され、ポウルの妹・エイリアと、死から蘇ったダンカンが後に残される。未来を見通す予知の力を失い、これから“現在”と対峙していくことが暗示されるエイリア、過去の記憶を取り戻し、“現在”に再び戻ってきたダンカン。“未来”と“現在”が対比される結末は悲しくも美しく胸を打つ。

  • なるほどこういう風に話を持っていくのか...!俄然血生臭い2巻目だった。

    『砂の惑星』は王道貴種流離譚であり、ハッピーエンドだった。それはそれで少し怖さはあった(前作感想参照)が、設定や展開の面白さに引き摺り込まれ気づいたらシャイフルードのお腹の中、くらいの気持ちだった。

    2巻目はより人間の闘争や悩みを全面に押し出し、全ての人間は変節すること、永遠の玉座や平和などは存在しないことを書き切っていたと思う。読んで思い出していたのは『銀河英雄伝説』や『十二国記』であったのだけど、そこでもやはり永遠などというものはない。裏切り裏切られ、当初の崇高な目的は地に落ち、何もかもが形骸化して、残るはカオスと虚で、そうしてまた歴史が繰り返されていくという、やっぱそうなるんだなあという気持ちが半面と、このあとどうするよ?という気持ちが半面。続きはすぐ読むかわからないけれど、ゆっくり新訳を待ちたいと思います。

    既に本作も映画化したいとドゥニ・ヴィルヌーヴは言っているけれどそれも納得。ここまで描いてこそポールの話は完結するものねえ。そしてそれを見据えてダンカンの配役を考えているのだろうから、本当に納得!楽しみにしています。

  • p.240まで

  • 古書購入

  • 砂漠の惑星の続編。前作は緻密に設定された世界観が印象的だったが、今回は皇帝となったポウルの苦悩と孤独が浮き彫りになる。未来を垣間見える能力と聖戦の名のもとに繰り広げられる戦いに、疲弊しきっているように見える。選択的にしか分からない未来に右往左往しながら、愛する者や世界のためにより良い未来を作ろうとするポウルが哀れで仕方ない。結末には救われる思いがした。

  • デューン第2部、面白いが少々読みにくい  
    表紙   8点加藤 直之
    展開   8点1973年著作
    文章   5点
    内容 850点
    合計 871点

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