人形つかい (ハヤカワ文庫 SF 217)

  • 早川書房
3.43
  • (3)
  • (11)
  • (26)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 109
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150102173

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 異星生物の侵略と戦う人類の物語、なんていうシンプルなSFではない。社会が根底から覆されるほどの脅威に晒された時、人間がどう振る舞い、どう変貌していくか、そういう現象を描いた「レポート」だ。
    『夏への扉』からは想像もつかなかったほど不気味で、でももっと興奮する。たまらなくゾクゾクする。

  •  人気者のハインライン! ぐいぐい引きこんでくれる、明るく前向きでアメリカンな作家です。恐怖シーンがあっても、最終的に総合的に希望に満ちて輝くものが多く、ハインラインの本からはいつも金色の光がもれてるような気がします。エンターテイメントパラダイス☆
     自分がネガティヴな気分の時は、ハインラインの力強さがいささか恨めしくなってしまうこともあります。以上、蛇足でした……★

     さて、『人形つかい』のテーマはずばり、異星からの侵略です。異星生物には失礼な話でしょうが、エイリアンとの戦いは、オーソドックスなSFのかたちなので……。
     侵略者はおぞましい敵役として描かれ、対する地球人のシンプルな不屈さが楽しい。分かりやすい対比です。特にこの小説の侵略者は、終始、気色の悪いじめじめ野郎として描き抜かれてます。

     主人公は、男性のスーパーヒーロー願望を具現化したような全能感を発揮します★ 周囲の賛同をとりつけて現状打破に向けてまっしぐら、どんな状況でもすっくと立ち上がって前進あるのみ、です。ちょっと企業戦士のサクセスストーリーっぽい。一方的にやられることだけはないと分かっているから、悲惨な事態でも不思議と安定した気持ちでページをめくれました。
     あと、「父を超えていく」という悲劇を含んだ成長というのも、昔からあるパターンの一つなのかもしれんな。

     気持ち悪いよ。ナ×××が駄目な人は絶対読まないように。その異星生物はナ××ジそっくりの形状をしていて、人間に寄生するのです。そう、こともあろうに、人間がナ×クジ生物に操られるのです。地獄でしょ! ちゃんといっぱいやっつけますけど、生理的に嫌な人は、ナメが悶絶する有様すら受けつけないのではないでしょうか?

     この小説のせいで、私にとってのアイオワ州は、すっかり「速攻でナメクジ(に酷似した生物)に占領されてしまった悲劇の地」というイメージに★

  • ハイラインの侵略もの 加藤さんの表紙とは思えない  
    表紙   6点加藤 直之
    展開   6点1967年著作
    文章   7点
    内容 650点
    合計 669点

  • how wonderful!! THE PUPPET MASTERS. "the dean of science fiction writers" you must be dial.

  • ものすごく読むのに時間がかかりました。
    ハインラインは何作か読んでおりますがやっぱり一番すきなのは夏の扉ですね。

    なんだか主人公の一人称があまり自分に合わなかった模様です。英語で読んだら少しは違うのかしら?でも英語だとそれはそれで難しいだろうなあ…
    話の筋は面白いです。ただ主人公が感情的すぎて付いていけないところが多々あり…

    主人公が猫好きなのはポイント高いです!はい。

全6件中 1 - 6件を表示

ロバートA.ハインラインの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×