- 早川書房 (1977年3月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784150102302
みんなの感想まとめ
この作品は、主人公の青年が軍隊での経験を通じて成長していく姿を描いています。戦争は社会の厳しさを象徴するテーマとして扱われ、戦闘シーンは生々しく描かれることは少なく、むしろ青年の内面的な葛藤や成長に焦...
感想・レビュー・書評
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アーサー・ジョージ・スミス軍曹に捧げる
兵士、市民、科学者のあなたに
――そして、いつの時代であろうと
子供たちを真の男に鍛え上げてくれた
すべての軍曹に(前文より)
はい、R.A.ハインラインの名作にして問題作『宇宙の戦士』です
思想的なところは一旦置いておいてSFとしてまず面白かったです
SF的なところ少なくない?って意見もあるでしょうけど
とりあえず1個確実に言えることは『夏への扉』が大好き!でハインラインに興味を持ったって人は迂闊に足を踏み入れない方が良いです
間違いなく同姓同名の別人が書いてます(嘘しか言わない)
わいはどっちも好きだけどね
はい、じゃあどのへんが問題作なのか、どのへんが迂闊に足を踏み入れない方がいいのか
ものすごい簡単に言うと「暴力の肯定」なんよね
前文にある「軍曹」なんですが、軍隊における「軍曹」の役割ってのは、新兵の教育係であり、お目付け役であり、その小隊の規律を維持するための役割を担っていることが多いんですね
でその手法ってのが主に暴力なんです
ぶん殴って分からせるって奴ですね
日本にも「鬼軍曹」なんて言葉がありますよね
つまり子どもたちを暴力によって育てあげた人たちを称賛してるわけですね
時代背景もあるんですが、なかなか賛否別れる話ですよね
しかもこれ1960年のヒューゴー賞受賞作なんですよ
ヒューゴー賞ってのはアメリカのかなり権威のあるSFの文学賞なんですが、つまり当時のアメリカ人の多くが、一般社会における「軍曹」の存在をあまり否定的には捉えていなかったとも言えると思うんです
まぁ、今の日本でも度々議論になる体罰の是非についての話にもなるんですが、ハインラインは体罰を法律で規制していない州での少年犯罪の発生率の低さなども交えて必要だと主張してるわけですね
社会に「鬼軍曹」は絶対必要だ!ってわけです
なので体罰否定派の人は読んでいてあまり気分は良くないかもです
気分は良くないかもしれないけど、読んでみてもいいのかな?って思います
反対の意見を完全にシャットアウトするのもどうかと思うのでね
(まぁ、そういうの切り離して読んでも面白いと思うんだけど)
で、ひまわりめろんの意見はどうなのか?ってところなんですが…意見どうこうの前に現実に鬼軍曹が家にいるんでね
受け入れるしかないのですよ!。゚(゚´Д`゚)゚。
(すぐ嫁をオチに使う) -
昔、ニートやフリーターの問題を考えているときに「徴兵制にして(もしくは志願制でも)期間後に正社員を約束する」ような制度でもできれば解決するんじゃねえの?とか思ったんですが、なんとなくそれに近いような本です。
「趣味」として最近読書を始めた自分ですが、この本でようやく50冊読みました。これからもゆるくですが続けていきたいものです。
いちばん最初、読書を始めるきっかけはSF小説を読みたいということでした。そしてSFといえばハインラインとディック、というイメージです。アシモフやクラークよりはハインラインとディック。
さらにハインラインの中でもメカ好き男の子、いやオタクの子は『宇宙の戦士』、女の子は『夏への扉』という感じがなんとなくしますね。ただの偏見でしょうか?女性で「『宇宙の戦士』がすごく好きなんです!」って人をあまり知らないんですよね。
この本は約500頁ほどあるので、読むのにものすごく時間がかかりました。昔、6割ぐらい読んでたんですが途中で飽きてしまって放り出しまして、今回いちから読み直し。
「宇宙戦争もの」ではあるんですが、戦闘描写は冒頭とラストバトルだけでほとんどありません。そういうのを期待して読むとがっかりするかも、そういう人は『エイリアン2』を観るといいと思います。
『フルメタルジャケット』前半にあるような訓練シーンに多くの頁が割かれていて成長物語にもなってます。あとはこの世界の兵役と市民権について。
1959年とベトナム戦争前なので『フルメタルジャケット』のように内省的ではなく、軍国主義的右翼的な内容と一般的には言われています。個人的なイデオロギーは抜きにして、戦闘描写よりもこの部分の方が面白かったです。
戦闘描写については少ないですが冒頭で「つかみ」になってて、構成的にはいまのアクション映画とまったく同じなところに感心しました。
ハインライン本人についてですが、この人は軍隊には入っていたものの前線に出て戦ってはいないんですよね。この点は大事なところかもしれないです。
書かれたのが1959年なので、先にも書いたように右傾的なのはベトナム戦争に至る東西冷戦の緊張が高まっていきつつある頃だから。
なので敵であるクモ型異星人は共産主義国家に対する脅威だそうですが、我々からすればアジア人なんじゃないのか?とも読めてしまいます。
というのは、主人公の乗る宇宙船ロジャー・ヤング号の名前の由来となったロジャー・W・ヤングは第二次大戦中に日本軍と戦って戦死した人なんです(作中に解説あり)。
しかし、最後に明かされる小説ならではの衝撃の事実は、主人公であるジョニーがフィリピン系だということでした。これがクモ型異星人はアジア人がモデルではない理由になるのか、それともハインラインのただのエクスキューズなのかはわかりませんが・・・。
主人公がラモン・マグサイサイ大統領を英雄視していますが、この人は抗日ゲリラかつ反共主義(つまりは親アメリカ)だったんですよね。このことからもハインラインの思想が読み取れます。
タイトルについて、『Starship Troops』ではなく『Starship Troopers』なのは生身ではなく機動歩兵を駆る騎兵だからか、もしくはWWIの塹壕戦におけるドイツのSturmtruppen=Stormtrooper(ストームトルーパー)からきているのかもしれません。
Sturmtruppenは日本語だと突撃歩兵と訳されますが、特攻隊とも言われます。矢野徹さんがハヤカワ版以前に訳したものは『宇宙の特攻兵』という邦題だったので、trooperの部分はこの突撃歩兵・特攻兵と矢野さんは訳したのではないかと。
たぶんその理由としては冒頭で引用される言葉がWWIの兵士のものだからで、ニュアンスとしては『宇宙の特攻兵』の方が正しいと思います。
最後に、有名な話ですがガンダムの元ネタになってる小説です。数年前に加藤直之さんご本人もこの経緯をTwitterで語られてました。
http://togetter.com/li/269928
http://togetter.com/li/272994
http://p.twipple.jp/3q1Rp
http://p.twipple.jp/WciE3
個人的に気付いた点は機動歩兵が飛行はできずにジャンプを繰り返す、というところ。
もうひとつ、終盤にニュータイプが出てきたのにはものすごくびっくりしました。 -
「月は無慈悲な夜の女王」とともにガンダムの元ネタということで遅ればせながら読んでみた。
タイトルからもっと戦闘シーンの多い内容なのだろうと予想していたが、そうではなかった。
メインはむしろ主人公の青年が軍隊経験を通じて大人に成長していくその道のりであって、戦争は厳しい社会の暗喩として描かれていたように思う。
戦争シーンの生々しく過酷な描写が意図的に避けられているので肩透かしを食らった感のある読者もいるだろうが、僕はエンターテイメントとして高いレベルで完成された、熱い青春物語としてとても楽しく読んだ。 -
思いっきり軍国主義というか、軍の戒律万歳なこの小説を本気で読むべきか、唾棄するべきか、皮肉に受けとるべきかは、先に映画版を見ていたあとだっただけに微妙なところでした。
とにかくリアル、相手が蜘蛛の宇宙戦争であるのに全くファンタジックでないところ、そのリアルさが面白かったです。 -
古典。ストーリーは単調。「フルメタル・ジャケット」みたいなノリがほとんど。ただ戦争をネガティブにはとらえない。現代の社会道徳が失敗したのを教訓に作られた社会道徳という設定。十代の頃、背伸びして読めば、いろいろ考えさせられるかも。
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2024.5.28 読了
Ma.K好きなら一度は読んでおくべき、というのはよく言われることだが、その通りやね。あとがきでは、ファシズムとかの議論に終始して、読了の感慨が台無しだが・・・ -
道徳は備わっているものではなく、熱心に教育されたものだ
的なやり取りがあったのが好き。 -
ヒューゴー賞、原書名:Starship Troopers(Heinlein,Robert A.)
著者名:ロバート・A・ハインライン(1907-1988、アメリカ・ミズーリ州)[海軍兵学校]小説家
訳者:矢野徹(1923-2004、愛媛県松山市)[中央大学法学部]作家・翻訳家 -
中学生の頃に読んだハズ。イラストがカッコよかった。タカ派って言われてるの?ハインライン。確かに兵役をこなしたものにしか市民権を与えない的なところはね。
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こんな日本でよかったね。
参考文献 -
娯楽小説に止まらない、深い本だ。こういう本が不朽の名作と呼ばれるのだろうと思う。すごく面白いというだけでなく、読むたびに何かを考えさせられる。以前読んだときとは、全く違う部分に今の自分が感応するのだ。今回は、教育というものについて、改めて考えさせられるとともに、サラリーマンの在り方について、再考をさせられた。兵士だって、やること一杯で、時間が足りないと叫んでいたんだなぁと思った。
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「老人と宇宙」を読んだら、こちらも読みたくなって、4回目の読了。初めて買ったときは表紙が違っていて、そっちのほうが好きやなぁ。アメリカで買ったペーパーバックは宝物。
比べるとかわいそうやけど、「老人と宇宙」よりはこちらのほうが、おもしろい。
戦争賛美、暴力肯定とか言われて、アレルギー反応する人もいるみたいやけど、素直に楽しんだらいいのに、というのが正直な感想。
ただ、アマゾンのレビューにあった
***ここから***
私の理解では、ハインラインがこの作品で言いたいことは、「共同体のために自分を犠牲にすることができる人間だけが、共同体の意思決定を行うべきである」ということである。つまり私利私欲のために共同体を利用しない人間だけに、共同体の意思決定を任せろということ。そのためのしくみとして「軍隊」を持ち出したに過ぎない。
***ここまで***
という意見には賛成。選挙期間中だからというわけでもないけど、候補者に覚悟の程を聞いてみたい。 -
著者の代弁的な、説教くさいセリフがよく出てくる。そのへんはあまり一生懸命考えなくても物語を追う上では問題ないかも。というか、あまりストーリーらしいものはなくて、兵士の日記帳かのように、淡々と進む。
読むのがだるい感じがして、休み休みになってしまい、数ヶ月かけている(まだ読んでいる)。 -
SF小説として評価が高かったために少々古いものであったが読んでみた。
まだまだSF小説に慣れていないこともあってか、いまいち入り込むことができなかった。
途中からの戦闘シーンなどはドキドキしながら読み進められたが、少々専門的な言葉が多かったこと、また終わり方も個人的にはしっくりこなかった。
SF小説に興味を持ち始めて、いろいろ読んできているがもっと多くの本を読んで改めてこの本を読むと、また違った面白さを感じることができるのかもしれない。 -
宇宙の歩兵の物語。宇宙という話は置いておいても、成り立つ物語の構成ではある。
物語としては、ワクワクがありおもしろい。 -
高校時代にギブアップした本の1冊。
映画「スターシップトルーパーズ」はとんでもなく冗長で途中で飽きてしまい原作はどんなものかと思えば似た様な印象。
スタジオぬえによるパワードスーツのデザインは秀逸。
何となんで戦ってるのかが分からないのがモヤモヤ度をあげる。一兵士が戦場に放り出されればそんなことに頭を使わないという臨場感とい言えばそう言えなくもないが。
とりあえず今回はギブアップせずにリベンジ読了成功。 -
30年ぶりに読みましたけど、相変わらず面白かったです。
完全な右よりかもしれないけれど、訓練によって一人前になって行くのは事実だし、成長ぶりが客観的に書かれていることが、新鮮に思えます。
この話を経済戦争に置き換えるとどうなるんだろうなぁ。。。
でもどうせだったらスタジオぬえの挿絵も入れて欲しかったです。 -
世界戦争で旧い秩序も民主主義も崩壊した未来です。その後にできた地球連邦において人類は再び繁栄しついに宇宙に進出しますが、別な知的生命体と遭遇して戦争状態になります。主人公リコは高校卒業後すぐに軍に志願し新兵訓練を経て機動歩兵として実戦に参加、やがて士官学校に通い少尉となります。一種の青春成長記です。
なんたってパスワードスーツですよ。これはカッコいい。
そして宇宙人は蜘蛛型です。蜘蛛でも文明があり都市を築き宇宙へも進出します。日本のアニメだと異星生物とも愛で分かり合える結末を迎えそうですが、それはないです。ひたすら殺しあいます。無情です。種の生存をかけた戦いです。
発表当時は問題作と言われたらしいですが、たぶん軍隊経験がないと参政権が得られない設定とか、暴力は歴史上何よりも多くの問題を解決してるとか、最も崇高な運命は祖国と戦争に命を投げ出すことだとか、昨今の平和主義者が読んだらゲロ吐きそうな世界観だか
らだですねw。これがまたよく書けているので、厨二病的に影響される人も多いことでしょう。
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ロバート・A.ハインラインの作品

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