スラン (ハヤカワ文庫 SF 234)

  • 早川書房
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本棚登録 : 184
感想 : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150102340

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったー!とにかく面白かった!
    なんか昔のSFって野蛮で残酷で力強いな…とか思いながら読んでた。後半急に難しくなるがわからなくてもいいやぐらいの気持ちで読んだ。とにかく面白かった。
    ネタバレにならない範囲で言うとグラニーが本当にしぶといな!と、あれは作者の愛なのかなーとか思いつつ読んだ。
    そういえば萩尾望都のメッシュはちょっとスランの影響とかあったのだろうかとか思った。

  • 記憶が甦ったので、せっかくだから登録しておこう系うろ覚えレビュー。
    迫害されるミュータントをテーマにしたSFの古典。
    人間,スラン,無触毛スランという三つの種が抗争を繰り広げる未来の地球で、
    スランである主人公が仲間を探しつつ、
    スランと人間の全面戦争を阻止しようとするストーリー。
    亡くなった従兄の蔵書の一つで、私の手にもたらされた本だった。
    しばらく「積んで」いたが、ある晩どうにも寝付けず手に取って、
    一気に読んでしまったことを思い出す。
    ……で、極度の睡眠不足状態で学校へ行ったんだったっけ(笑)?

    ネタバレ部分は非公開メモ欄へ。

  • 新人類と旧人類の対決の形で、人の進化を語る物語。人類の将来に思いを馳せずにはいられない。

  • A・E・ヴァン・ヴォークトの処女長編にして不朽の名作「スラン」。

    「スランだ!」「殺せ!」
    卓越した知能、驚異的な腕力、そして人の心を読める力を持つ新人類スランは、人類から忌み嫌われ、一方的な虐殺を受けていた。いま、母親と共に追っ手から逃げる少年ジョミー・クロスもまたスランのひとり。彼は新人類スランの未来を開く鍵を握るただひとりのスランなのだ…

    1940年の発表当時、もの凄い人気を誇ったことに加え、本書は迫害されるミュータント・テーマの先駆け的存在でもあり、その後に多くの模倣者を生み出したようです(確かにミュータントといえば、とにかく迫害され、嫌われているイメージ)。
    そんな不朽の名作。物語の展開もトントン拍子に進みます。というのも、訳者の浅倉氏が本書あとがきで触れていましたが、「彼の作品はつねに約八百語(本文庫の組み方で三、四ページ)の長さの基本単位で組み立てられており、その最初と最後に状況を明示するとともに、シークエンスごとに一つの山を作ってゆく手法をとっているそうである」とのこと。当時はアスタウンディング誌に四ヶ月にわたって連載されたようで、こういう展開のスムーズな作品は人気出るだろうな~と思いますが…
    ただ…、この作品、結構展開が強引すぎる気がしてなりません笑 ヴォークト作品を読むのは本書で5冊目になりますが、なんというか、つっこみたくなるような設定(これは古い作品だからともいえますが)や唐突な展開が特に目立ちます。月間連載のように、わけて読む分には気にならないのでしょうが、文庫として、通して読むとどうもツギハギ感が気になってしまうのでした。

  • プロットがすごい。

  • 竹宮恵子の「地球へ...」の元ネタだそうです。そっちは読んでないですけど。

    裏表紙より:
    スランだ!殺せ!一瞬にして街路は阿鼻叫喚の坩堝と化した。敵意に満ちた人々の執拗な追跡のなかを、まだあどけない顔立ちの少年は逃げる。黒髪にまじる一房の金色の巻き毛を風になびかせながら。追いかけてくるのは死、待ち受けるのは恐怖!だがその幼い少年こそ、秘密の鍵 - 並外れた知能と能力を持つがゆえに虐げられ、迫害される新人類スランの未来を開く鍵を握るただ一人の人間だった!壮大なスケールと錯綜するプロット、迫力ある筆致によって濃密なSFムードを醸し出す達人 ー ヴァン・ヴォグトが見事に描き出したミュータント・テーマの普及の名作!

    スランは、人間を遙かに越える高い知性に身体能力、無尽蔵のスタミナを持つ新人類で、一番の特徴は読心とテレパシー能力。それは触毛と呼ばれる一房の金色の毛のおかげで、この触毛をのぞけば、人間と見分けはつきません。この能力ゆえに、スランは人間から恐れられ、迫害されていて、見つけられたら即座に殺されます。

    物語は二人のスランの子供の視点で、交互に描かれていきます。一人はジョミー・クロス。両親をスラン狩りで失い、強欲な老婆につかまり、盗みをさせられながら貧民街に身を潜めます。目的は天才科学者だった父が残した秘密を手に入れ、スランが当たり前のように生きられる世界を作ること。もう一人の主人公はキャスリーン・レイトン。人類の独裁者キア・グレイに「社会学の実験」と称して養われていて、宮殿の真ん中でただ一人、周囲の憎悪にさらされながら暮らしています。
    話は人類とスラン、さらに高い知性と身体能力はそのままだけれど、触毛を持たない、従って読心能力のない無触毛スランによる三つどもえの戦いになっていきます。

    この話は、前に紹介した二冊とは違って、ジェットコースターのように話が目まぐるしく変わるので、続きが気になって読み始めたら止まりません。なによりすごいのは、これ書かれたの1940年。第二次大戦が始まる前なんですけど、ちっとも古くない。まあ、原子力に対する明るい期待だけはちょっと時代遅れかと思うけれど、宇宙や科学技術に対してはそう違和感ないです。まあ、細かいつっこみどころはありますけどね。携帯電話が登場しなかったりとか。
    唯一の不満はラストかな。大風呂敷を広げたあげくに何も解決していないような気がするんですよね。本当に面白いのに、そこだけが残念です。

  • 心を読むミュータント

     まさにファンタスティック道のど真ん中を歩む作品。ストーリー展開はけっこうダルで飽きてくるんだが、悪の親玉の正体とか、中盤で死んでしまうヒロインとか、けっこうどんでん返しが用意されており、じっくりと読めばかなり楽しめるとみた。

     いかんせん古い本だから字が小さく読みづらいのが難点。中高生の頃に読みたかったなぁ。

  • 30年ぶりに再び読了。いま読んでも色褪せることない傑作。後世の多くの作品がこの傑作に触発されたであろうことが改めて分かる。設定はもちろんだけど、終盤のジェットコースター感も素晴らしい。残りこれだけのページ数で本当に終われるのか?とページをめくる指先が止まらなかった。

  • ミュータントテーマの傑作。
    竹宮恵子の『地球へ』の冒頭なんか、かなり影響を受けてますよね。

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