2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫)

  • 早川書房 (1977年5月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784150102432

みんなの感想まとめ

進化をテーマにしたこの物語は、猿人の時代から宇宙への進出、さらには未来へと続く壮大な旅を描いています。映画を先に観た読者は、その映像と合わせて本書を楽しむことで、より深い理解が得られると感じています。...

感想・レビュー・書評

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  • なんとなく見つけたので。映画は多分二回見ているはずだけど、理解はできないので、きっと小説も分からないだろうなあと思いつつ読んでみよう。
    映画脚本と同時に書かれた部分もあって、ノベライズではないという扱いらしい。
    小説の始まりも、映画と同じ草原のヒトザルの時代。このヒトザルの時代の描写が結構長かった。後にモノリスによりヒトザル中心となる猿は「月を見るもの」という名前が与えられている。ヒトザルグループや、他の肉食動物との争い、旱魃などの自然災害も厳しい。ある時新しい岩が出現した。この直立石(以下モノリス)がヒトザルたちの頭脳に何らかの影響を与え?動物の骨などの武器や道具を使いだす。これにより「月を見るもの」が率いるヒトザルが地域のトップに躍り出た。豹との戦いはなかなか血生臭いし「時代が変わった!」感があった。
    三百万年後のアメリカ合衆国に場面が変わる。人々は宇宙に移住している。そんなときに世界トップの極秘事項があった。月のクレーターの奥底に「TMA・1」、要するに「モノリス」が埋まっていることがわかったのだ。何百年も前に埋められたと思われるモノリス、この宇宙のどこかの知的生命体の置き土産なのか。
    ヘイウッド・フロイド博士は極秘捜査のために月に向かう。このあたり、「中国がなにかしたんじゃないのか?」とか「ソ連とは協力しつつ、警戒しつつある関係」など当時の情勢が現れていたり。そして月では成長が早く老化が遅い?便利だなー。
    人々により掘られて太陽を浴びたモノリスは、月から土星の衛星ヤペタスに向かって何らかの信号を発信する。どうやら、三百万年前にモノリスを埋めたどこかの宇宙の生命体が、地球のヒトザルが月に達してクレーターを掘るだけの技術を持ったよ、という合図らしい。
    そこでアメリカは、土星に向けてディスカバリー号を捜査に打ち上げる。乗組員は、船長デヴィッド・ボーマン、船長と交代で作業するフランク・プール、冬眠中の三人の科学者。そして最高の人工知能であるHAL9000(以下ハル)を搭載している。
    まずは巨大な木星やその衛星たちを通過する。巨大な巨大な木星を抜ける!
    しかしボーマン船長とプール隊員は、ハルからの計器報告や地球との通信内容にズレを感じるようになる。人工知能の故障か?二人はハルの思考部分を停止させることにする。だがその会話を聞いていたハルは、プールと冬眠中の三人の科学者を殺害する。自身も危うかったがギリギリでボーマン船長はハルの思考回路を止めた。
    地球に連絡を取ったボーマン船長はここで始めてモノリスのことを聞いた?それまでは「土星探索」だったんだけど、実は衛星ヤペタスのモノリス探査が真の目的だった。そしてハルは「乗組員にも極秘を保持すること。しかし嘘はついてはいけない」という矛盾するプログラムに混乱し、さらに乗組員が「接続を切ろう」というのを聞いて、「機能停止したことがないので、接続を来られるということは死ぬということ」と考えて(また接続すれば目覚めることをハルは経験がないし、知らない)、このままでは自分は死ぬし、モノリス探索の目的を果たせないと思って、邪魔な乗組員を排除しようとしたらしい。乗組員が死んでもハル自身がモノリス調査をして地球に報告すれば良い。
    乗組員にも秘密の計画だとか、思考を持つコンピューターだとか、地球側の大ミスだろう!!しかも乗組員を殺してもコンピューターだけで調査できるんだったら人間ってなんなのよ…。コンピューター技師のはなしでは「事故やミスを防ぐシステム設計はできるけど、故意の破壊行為を防ぐシステムはできない」だそうだ。
    なるほど、映画ではよく分からなかったハル暴走は、理論的な説明がつくのか。


    さて、ディスカバリー号で一人になり、真の目的はモノリスとそれを作った生命体の秘密を探ることと知ったボーマン船長は土星に旅を続ける。退屈しのぎと精神のためにいろんな音楽や朗読を聞く。ここで「〇〇はこんな時ふさわしくない」とか並べてるのがなんか小説として面白かった。
    そして土星の衛星ヤペタスで巨大なモノリスを見つける。ここまで来たらモノリスの上に上陸してやる!と思ったんだけど、こいつ動く。小型宇宙船に乗り換えて接近すると、モノリスが開いて中に入る。地球管制室で受け取ったメッセージは「中は空っぽ、どこまでも伸びている、そして、星がいっぱいだ!!」そしてモノリスは閉じる。モノリス内部は宇宙空間の捻れのようなもの?で、ボーマンと小型宇宙船は不思議な空間に出た。今度は他次元宇宙のターミナル駅っていうか、穴から入ってきて他の穴から出ると、また違う宇宙空間に行くらしい。
    ボーマン船長が着いたのは、アメリカのホテルの部屋だった。空気もあり、宇宙服を脱いでも生きていられる。缶詰だとか不思議な食べ物だとかもある。どうやらモノリスを設置した生命体が、地球の電波をキャッチし、「地球人を歓迎するにはこんな部屋で、生きるためにはこんな者を摂取する必要がある」という情報を得てコピーしたらしい。だが見様見真似なので本物とはちょっと違う。ボーマン船長はこの部屋で、生涯最後の睡眠を取った。
    ボーマン船長は過去を再体験した。ハルとの会話、宇宙飛行士になったこと、子供時代。ついには肉体を捨てて純粋なる生命に、つまりは肉体のない精神の塊である赤ん坊「スター・チャイルド」になった。
    そして何万光年も超えて、地球を見下ろす銀河に戻ってきた。彼はまだ人間だった頃の意志がある。地球が見える。地球を取り巻く兵器(核兵器衛星っぽい。最初の頃に出てきた中国、ソ連、アメリカの宇宙開発競争が現れてるんでしょう)に意識を飛ばして破壊した。
    この先何をしよう?すぐには思いつかないが、精神だけの存在になった彼には時間も力も無限だ。きっとやるべきことだってわかるようになるだろう。
    ===
    映画よりわかりやすい!モノリスがヒトザルの脳波にどう影響して知的に発達したのか(映画での「ヒトザルが始めての道具である骨を放り上げたら、宇宙ステーションになった」映像表現も良いけど)、ハルは反逆したのか、スターチャイルドはどんな存在なのか。
    ヒトザルはモノリスからの信号で武器を使うことを覚えて力で地球の最強生物になったけれど、この小説最後では道具の行き着く先である核衛星を破壊する。人間の破壊行為はこれで歯止めがかかったのか。
    映画も良いのですが、わかりやすい小説も良かったです!

  • キューブリックの映画として有名な『2001年宇宙の旅』。映画未見で予備知識なしに読み始め、違和感が残った。

    原題『Space Odyssey』を調べて初めて、モノリスの介入を経て、猿人からポスト・ヒューマンへ至る「進化の旅路」の物語だと気づいた。
    娯楽作品として消費するには、テーマが哲学的すぎるのかもしれない。

  • 映画を先に見てから読んだが、結果的に正しい順序だったと思う。この本を読む人にはぜひ映画も一緒に見て欲しい。テーマを一言で言うなら進化。猿人から始まり宇宙進出、そしてその先へと進んでいく物語には興奮を抑えられない。1977年の本だがまったく古さを感じさせない新しさ、面白さ、斬新さ。またその中にある昔の人から見た未来像も面白い。さらに驚くべきことに、この物語はAIと人類の関わりにも触れている。AIが日々進化し続ける今だからこそ、読んで欲しい。

  • SFは苦手だが、これは読みやすかった。
    初めはちょっとだるさがあったが、ストーリーで転機を迎えてから、止まらなかった。
    エンディングは色々解釈できそうだが、好きな感じだった。

  • 読みたかった本を、やっと読めた。
    映画は以前に観たが、世間の評価と同様ラストは
    理解出来なかった。
    だからと言って嫌いな映画では無い。
    小説を読むことで、映画のラストに関しては、霧が晴れた
    ようにスッキリした。
    ただ、新たな疑問が出たので次の作品も楽しみだ。

  • 面白かった!映画と合わせて、理解が深まる。文字がある分映画よりわかりやすいと思う。こういうSFが好き!

  • 【持】SFの名作として名前は知っていたのですが未読でした。
    こりゃまた情報量が凄まじい。宇宙の描写に関しては自分が明るくないのでいまいちイメージが出来ませんでしたが、魂や肉体などの哲学要素と知的生命体や人工知能を絡めていくのは読み応えがありました。
     HALが機械っぽくも人間臭くもあって、ちょっぴり切ない。

  • 単純に要らない枝葉が多すぎるんじゃ。

    ラストのイメージは壮絶だったけど、ドラマには乗れなかった。

  • 実家にあった文庫本を数十年ぶりに再読。いやーまだまだいける。スマホはないけどipad(らしいもの)はきちんと出てくる。未来を予想する目の確かさが素晴らしい。人類は月より遠くへは行っていないけど、ディテールがしっかりしているのでそんなことは気にならない(笑)。

  • 映画を観てから読んだ。
    映画では意味不明だった部分が、文章となっている分いくらかわかりやすい。ただ謎は謎のまま読者に想像をお任せしてくれちゃっているところが多く、どうも純粋に入り込めない。
    モノリスは好きだが、僕の中のモノリスは小説の中のとちょっと違う。

  • 誰でも知っているSF作品ですよね。
    実はテレビで放映された映画を途中まで見て、途中で寝てしまい、最後は訳がわからなかった記憶があります…
    確かにこれは本を先に読むべきなのかも、と思いました。

    あまりに有名な話と映画なので読んでいる途中から、ああ、あの作品はこの映画のこの部分から取られたのか、とかあ、このシーンがかの有名な…とか思いつつ読みました。確かに可能性のひとつなんだと思います。面白かったです。

  • 過去に読んだ本。

    2001年になったことだし……ということで読んでみた。

    言わずと知れたSFの名作です。

  • よく考えたら「2001年宇宙の旅」を2005年に読むのも何だかシュールな話ですが、毎日ちまちま読み続けてようやく読み終わりました。そうか、これはこういう話だったのか…。
    以下ネタばれ感想です。










    ええと、とりあえず全般に渡って何だか知っているような知らないような(ひどく曖昧)というお話だったんですが、宇宙船ディスカバリー号のコンピュータ・ハルの暴走のあたりが一番好きです。哀しくて。何が起こっているのか、ボーマンが事態を把握し収束させるまでの場面は緊迫感があって一息に読めました。

    で、この小説のラストは正直観念的すぎてそもそもがSF的素養のない私にはちょっとストンと落ちてこないモノだったりするんですが、まあこういうのもコレはコレでアリなのかな。

    TMA2が出てきた辺りで「あ、やっぱこの話知ってるのかも」と思ったんですが、「星の門」あたりまで進んでしまうと「あ、やっぱ知らない」みたいな感じになってしまいまして(笑)、とりあえず小説よりもさらに難解だという映画も観てみたいなと思いました。

    あとこれは本当にどうでもいいんですが、真っ青なパン・プティング(でも味はイイらしい)を是非食べてみたいです(笑)。

    とにかくたまにはSFもいいな〜と思いました。
    自分の知らない分野を覗くのはやっぱり楽しいですよね。
    SFなんて中学校のときに星新一を読んで以来なのでは。

  • SFの代名詞のように言われている「2001年宇宙の旅」を一度読んでみようと買ってみたもののまだ未読。

  • 映画終盤の謎を解明すべく読み始めた。
    映画との相違点を発見するたびにセリフや流れに奥行きが出て面白く、読了後のいま改めて映画を観るのも良いかもしれないとも思った。
    映画のイメージがあるからか緊迫した状況でもどこか静寂を感じて、宇宙での孤独感を体験しているようで、全体的にユーモアは少なかった印象。
    落ち着きたい時に読むと良いかも。

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  • 2001年宇宙の旅
    アーサー・C・クラーク

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