虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)

制作 : 中田 耕治 
  • 早川書房
3.63
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本棚登録 : 136
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150102777

感想・レビュー・書評

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  • 波乱万丈の展開が心地よい。

  • ほとんどの人が瞬間移動能力を身につけた世界での復讐劇。
    だいぶ前から読もうとは思っていたのだけどちょっと前にネタになったことも
    あってこの機会に読むことに。

    ほとんどの人が瞬間移動能力を身につけた世界がどうなるかという
    設定はよく出来てて面白かったけど、結末への過程はちょっと
    好みじゃなかったかなあ。まあこの辺は人によるとは思うけど。

    読んでるとモンテ・クリスト伯っぽいなあと思ってたのだけど、
    あとがきによればやはり意識したものだったらしい。
    逆に後の作品に影響を与えたんだろうと思われるところもいろいろあって
    なかなか面白かった。

  • めくるめくスーパーワイドスクリーンバロック☆


     そもそも、この面白さを伝えるのが不可能なんですよ。私の手に余ります……。

     ざっくりストーリーを書くと、超能力者のジョウント(テレポーテーション)がごく当たり前のことになっていた近未来のこと。宇宙の難破船ノーマッド号の生存者ガリー・フォイルは、接近するヴォーガに望みを託すも、シカトされて怒り心頭!

     脅威的な生命力で生き延びたのち、彼の顔にほどこされていたのは虎のような刺青でした。以後、活字につき見えないはずなのに、これがヤツのトレードマークとして脳裏から離れなくなります。虎男クン……☆
     さて、復讐心に燃えてこの世を成り上がり、標的に近づいたガリー・フォイルが、あぶり出したヴォーガの正体とは――?!

     メラメラ燃えたぎる、熱い小説でした。見殺しにされたら逆上して生き延びてしまうらしいフォイルさん。こういうタイプってどうも理解しがたいのですが…(笑)、激昂を生きる糧としちゃったんですね。「よくもあの時助けなかったな!!」という憤怒だけで、宇宙の果てまで相手を追いつめます。極端すぎる。いろいろ強引。それで……、目が離せなくなります。

    「ジョウント」の話だけにしても、「虎顔になっちゃった男」の話だけにしても、「見捨てた相手への復讐劇」だけにしても、各々独立した長編に育てられたんじゃないかな? でも、著者ベスターは雑多なアイディアを一作につぎこみ、幾度もイメージ爆弾を炸裂させました。無駄に派手ですよね。おかげでめくるめく! こんな過剰な作品に魅力を感じたのは初めてだ。

     全体的に荒ぶっている話ですが、心に残ったのは意外にも圧巻のラストに至る前。実は、このめちゃくちゃな復讐男が立ち止まり、果たして自分には助けてもらうほどの価値があったろうかという内省に至るのです。
     復讐のために生きのびたフォイルだったけど、その果てに待っていたことと言ったら……。

     最後は、ただひたすらのジョウント連続攻勢に産毛が逆立ちまくり。読む方も無意味に高ぶります!
     そんなフォイルのジョウントは、ある意味での偉業を達成します。復讐は無意味だった。けれども、それだけ飛び回ったエネルギーが別のところで実を結ぶ――。あまりに荒々しい救済の物語に、あっけにとられっぱなしでした。

  • 高校時代に寝る間も惜しんで読みました。
    復讐譚です。怒りが沸騰して多芸多彩になりました。
    今では懐かしい思い出です。
    表紙絵も高名なあの方です。生賴 範義(おうらいよしのり)氏でした。
    あのお方の描いた表紙絵を見ると自然と大人の世界を垣間見た
    子供のような気持ちが蘇ります。え、エロい世界だよな・・
    これは気を引き締めて掛からんといかんなと。
    平井和正氏の影響何でしょうか。

  • うーむ、これは何を言っているのか分からんぞ。これがわしの知ってる本物のSFや、っていう意味不明の発言をしまくるところは、あー、久しぶりにSF読んだわ、って感じになるけど、それ以上にドリフかはたまたシェークスピアかってくらいにドタバタと皆さんやれ忙しい。あっちへ行ったと思ったらこっちへと、しかもSFだからもう東京からNYまでひとっとびどころか火星までも。そしてあっちこっちでハチャメチャしながらも、さりげなく意味深長にして理解不能なコメントを残していくという。
    Mr Beanみたいな感じでうまいことユーモアのセンスが合致すれば楽しめるのかもしれんなぁ。あと皇居のことを宮城と言っていたことを知った。SFで過去の歴史を勉強することになるとは。。

  • 昔読んだのに、憶えているのは虎の刺青についての曖昧な印象と「青ジョウント」という言葉だけで、しかもその言葉から思い浮かぶのは吾妻ひでおの「不条理日記」という有り様だったが、久しぶりに読み直したら、次から次へと繰り出されるアイディアで、それはもう目がくらむような物語だった。

  • <閲覧スタッフより>
    【SF文学諸作品】
    国内外のSF小説黎明期から現代まで、定番を中心に様々な作品を集めました。中には映画化されたものもあります!お気に入りの一冊を探してみてください。

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    所在記号:文庫||933||ヘス
    資料番号:10093963
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  • 昔読んだときはよくわからなかったので、読み直し。なかなかに迫力のある復讐劇で、斬新なアイデアや、今となってはあちこちで使われるようになっているアイデアが埋め込まれていて、SFとしても見所があると思います。
    78年の版は少々翻訳が判りづらい(原語がなんとなく類推できる…)部分があるので、主人公の感情や背景にある思想などを読み解くのが難しいかもしれませんね。

  • 憎しみからは憎しみしか生まれないという言葉を表しているかのごとく
    主人公を含め全ての登場人物がろくでもない。
    特にアルビノの人・・・なにがしたかったのアルビノの人・・・!

  • 大昔に買ったものの再読だけど、やっぱ入っていけない。読むのやめた。

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