呪われた村 (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房 (1978年4月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784150102869

みんなの感想まとめ

異種の存在による侵略をテーマにしたSF作品で、ホラー的な要素も織り交ぜられています。物語は、異星の存在が人間社会に静かに侵入してくる様子を描写しており、その不気味さが読者に強い印象を与えます。特に、作...

感想・レビュー・書評

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  • SFマガジンのホラーSF特集に取り上げられていたのに刺激されて読んでみる。そういえばジョン・ウィンダムは僕のSFの虜になるきっかけになった「トリフィドの日」の作者だ。後書きにもある「侵略テーマSF」にシツコく誘導されているような気もするが、明確な侵略意図ははっきりしない。作中でウェルズの「宇宙戦争」の火星人はアホなくらい単純に殺戮兵器で持ってわかりやすく侵略してくるのを、そんな単純な訳あるか!と批判している通りなんとも不気味な方法で侵入してくる。その不気味さから邦題の「呪われた村」というホラー的なタイトルになったのかな。表紙も含めて随分ホラーに寄せてくるね。しかしホラー好きからするとホラー的な恐怖とは違うやっぱりSFサスペンスなのではないだろうか。

    不思議な印象のまま読み進めていくと、ここでなかなか腹に落ちない二つのハードルが現れる。原題の「ウィドウィッチ村のカッコー」の通り宇宙規模の托卵によって侵入してくるわけだけれど、異種の存在は人間に受胎させることはできるほど、共通の生命基盤を持つのか?もうひとつは謎の存在によって受胎した女性は果たして出産するのか?前者は生命科学の問題で後者は宗教の問題に関わってくる。生命科学は百歩譲って、発表当時知られていたはずの遺伝子の融合ができたとして(その方が現地の環境に適応しやすいだろう)、産むか産まないかかは一か八かの賭けになるのではないか?人間は鳥じゃないんだから、巣にある卵は無条件に温め続けるか?この作中の村の人々はほとんど産むを選択する。いやいや産む?何が生まれてくるかわからないし、母体も無事かわからないんだよ!ここはキリスト教の教義により産むを選択するしかない流れなんだろう。自殺者は出ても産まないを選択しないのを不自然に思うのは日本人だからか?ここは世の女性に聞いてみたいところ。しかも、産んだだけでなく、政府の監視下にあるとはいえちゃんとした人間に育てようとするわけだからなぁ。人間というか自分はどれだけ異なった存在を受け入れられるのだろうか?その結果が悲劇的なものになるかもしれないことも含めて受け入れられるのか?こういう難問を突きつけてくる作者はやっぱり曲者だな。ラストも心に刺さります。風邪のウィルスでやられてしまうへっぽこ火星人とは違う恐怖を放り込んでくるよ。ちょっとジョン・ウィンダムのファンになりました。

  • 一斉に生まれた子どもたちは親に全く似ていないがお互いが似ていた。特に光った目。恐ろしいほどに賢く強く育っていく。居心地の悪い怖さの理由は、こんなことが本当はどこかで静かに起きて静かに消されているんじゃないか、というそのリアルさ。

    英語で読了
    The Midwich Cuckoos
    John Wyndham, 1957

  • ロンドンに近い小さい村ミドウィッチに未確認飛行物体が着陸し村一体を1日眠らせ消えた。その後17~45歳までの受胎可能な女性が妊娠していた。生まれた子供達は眼が金色という以外普通だったが、成長と共に子供に危害を与える人間には死の報復が待っていた。生存をかけた子供達と村人の戦いは人間界のルールが通用せず怖い。そして人間の進化論に対する疑問。進化の過程の空白に対し我々も子供たちと同じ異星人で地球での生存競争に勝ったのでは?と思わせる。荒唐無稽な設定でありなが、民族浄化・進化論といろいろ考えさせられた。映画も観てみよう!

  • 終わり方が予想通りなのが残念だが、それなりにである

  • 表紙のインパクトが記憶に残ってた作品。モダンホラー侵略SF。なんかイギリスの作家さんの作品は好きなの多い気がする!

  • ストーリーはおもしろかったけど、どうにも読み進めにくい。
    文体のせいか、構成のせいか、私の頭の問題か。

    SFモノです。
    じわりじわりと日常に侵食してくる系。

    どういう展開を迎えるのか、ドキドキしながら読み進められます。
    ラストはちょっと個人的には物足りないような気がしました。

    しかし、この作者の作品は、ずいぶんと昔のものにも関わらず男女の役割についての部分が、ハッとさせられる時があります。

  • SF。侵略SF。
    原題『The Midwich Cuckoos』。
    解説でネタバレがありますが、分かる人は原題でも分かりそう。
    ホラーチックな描写や、生物学的アイディアなどがとても好み。
    ウィンダム作品では、『海竜めざめる』よりもずっと好印象。あとは『トリフィド時代』と『さなぎ』を読もう。

  • 古書購入

  • イギリスのミドウィッチ村に落下物があり、その後、周囲は見えないドームで隔離される。24時間後、その壁はなくなるが、なかにいた人はすべて気を失っていた。数ヶ月後、ドーム内にいた受胎可能なすべての女性がいっせいに妊娠していることが判明する。生まれてきた子供は姿形は人間と同じだが金髪と青い目に統一されていた。子どもたちは政府の管理のもと、ミドウィッチ村に集められ育てられたが、成長するに連れて人間とのちがいが現れてくる。知能の発達が早く、男同士、女同士では意思の疎通ができる。体は別々だが統一された意思を持つ者だった。また、人間の考えを読み取り、行動を操ることができ、自分たちに危害を加える者は容赦なく殺していった。危機感を覚えた周囲の人間たちは彼らを排除しようと試みるが、その能力の前では無力であった。最後に彼らがもっとも身近に感じ信頼していた男により、全員が爆死させられた。

    カッコーのように他の種族に自らの子どもを育てさせる宇宙人の話である。知性を持った複数の種族の共存は不可能だとして子どもたちは人間を滅ぼそうとする。物語後半で子どもを受精させられた場所はミドウィッチ村だけではないことが判明し、他国を出し抜いて彼ら宇宙人を利用することを政府が考えていたことが明らかになる。より大きな目的以前に味方同士で争い、真の敵を自分たちで育てていたという皮肉がきいている。

  • 05/31 越谷中古屋 ¥100

  • 2008/1/5購入

  • 映画「光る眼」の原作。
    まあまあ。ちょっと古臭い感じはするけど、古いのでしかたない。

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