スローターハウス5 (ハヤカワ文庫SF ウ 4-3) (ハヤカワ文庫 SF 302)

制作 : 和田 誠  伊藤典夫 
  • 早川書房
3.92
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本棚登録 : 1808
レビュー : 195
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150103026

感想・レビュー・書評

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  • 20150304 ヴォネガット。すごく久しぶり。まだわからない。読んだだけではダメなのだろうか?かんがえすぎなのか。

  • 展開が細かく移り変わるので,迷子になっちゃう本です。
    ただ,中身はSFという形を借りた戦争物語ですね。
    執拗なまでに出てくる「そういうものだ」というフレーズ。読み進めていくうちに自分の中での意味が変わってくるんですよ。そういうものなんだな,と腑に落ちる感覚。その感覚を求めて読む本だと思いました。

    なお,訳者あとがきから読むことをお勧めします。

  • 人生について知るべきことは、すべてフョードル・ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」の中にある、だけどもう、それだけじゃ足りないんだ・・・この有名な1節の為に買い求めたあと、書棚で4年寝ていた作品。自分はショスタコーヴィチとの関連からレニングラード包囲戦に関する文章はつい読んでしまうが、この作品はドレスデン空爆。他のファンには申し訳ないけど一級の戦争小説。時空を往来しながら1945年2月に行き着くサインカーブ。切れ目なく表れる幾多の架空の書物に関する書評とエピソード。主旋律が繰り返される交響曲のようだ。

  • SFだと思って読んだらがちの戦争文学であった。
    生々しさ。

  • 名作と思える戦争作品で、荒唐無稽なものが多いのは、ぼくらの脳みその限界のためなのかもしれない。超現実という別のコネクションを持ってこじ開けなければいけない場所に、本当の現実は存在する。その通常の想像力では達することのできない「本当の現実」への回路を唯一開いてくれるのが、これらの無茶苦茶な戦争作品なのかもしれない。
    これらのカオスの表現者は、もしかして、ぼくらが無意識に行っている「偏見」の壁をどこまでも低く、薄く、ギリギリのところに設置することによって、何かを感受でき、更に表現できる人々なのかもしれない。

  • (後で書きます)

  • カート・ヴォネガット・ジュニアのSFは『タイタンの妖女』に続き2作目。

    ワープ系のSF作品の魅力って、時系列上に因果関係で結ばれた事象から出来ている一般的な物語の、「時系列上」という部分を脱構築して、「時系列的につながりが無くても事象間に物語が生じうる」ことを読み手に見せてくれる所にあると思う。

    僕らは普段、経時的な因果関係で出来た物語の中に生きているからこそ余計に、
    ワープという技術の科学的に本当に出来るのか出来ないのかという点を直視することなく、
    その不確かな技術が提供しうる虚構経験の真新しさだけに焦点をあてて感動する

    つまり、時間という人間がどっぷりはまっている前提を、表現の気安さで以て無効化することができるワープ系SFは、人間の琴線の閾値を凌駕する装置としては、比較的コストパフォーマンスの高いもののうちの一つであるように思える。

  • あとで訳者あとがきを読む。読んだ。

  • 主人公の「タイムトラベルできるようになった」というカンチガイを解いてあげることは誰にもできなくなり、人が死ぬことの特別さを共感することもできなくなった。悲しい気持ちだけでなく「あいつが死んでせいせいしたぜ」とこぼしあうこともできないんだ、もう。。。主人公ビリーピルグリムに届く言葉が見当たらない。淋しい。淋しいよ。

  • 最初は前後左右が入れ替わっていてやけに客観的な書き方で現実と非現実がごちゃまぜで理解不可能な本だった。

    でも、これは空襲という悲惨で思い出したくない出来事をクライマックスとした半自伝なのだと知った。きっとその忌まわしき事件を解釈し、共感できないようにするために時間列を混同させたんだ。
    飛行機が爆弾を落とす動画を巻き戻したような描写。「爆弾を落とす」という観念抜きに見ると「体から鉛が吸いだされる」「飛行機が玉をしまう」「金属は地中深くに埋め戻される」・・・なんてユートピア。
    「小説」の概念を壊して、新しい形式を有効に使った、傑作だと思います。

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